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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
慣れて来た日常
152/153

―――――F・F 異世界の神になった少年の話





―――――宗平そうへいッ!!宗平そうへいッ!!


「うっ……」


 やかましい声に、宗平そうへいは目を覚ます。

 アレ……何で俺はここに……。状況は、王座の玉座に座り、呑気に居眠りしていた。


「全く、呑気に居眠りとは、先が思いやられるな」


 キラッと輝かせ、王妃のドレスを着用したアリシアはムスッと頭を抱える。


「アレ……俺は……」


 宗平そうへいは辺りを眺める。

 衣装は、純銀製が装飾された深紅の王族服を着用し、厚手のマントを着用していた。

 謁見の間にいるのは、アリシア、エイダ、リア、エヴァン、ニィー、そして、リアーネがいた。


「これから、戴冠式だって言うのに……貴様は……」


 近衛騎士のエイダはピリッと腕を組む。



――――――宗平そうへいは辺りを眺め、沈黙。

 


「陛下らしく、しっかりしてください……」


 近衛騎士のリアは注意。


「おにーちゃん、居眠り、ダメ」


 指をビシッ……と、ニィーに注意される。


「まさか、緊張のあまり、居眠り……宗平そうへい陛下は、寝込みを攻められるのが好きなんですか?」


 エヴァンはニシシと尋ねる。


「いやいや、違うから……。そうか、俺は……」


 否定してから、宗平そうへいは察した。

 悪い夢でも見ていたような感覚だった……どんな状況だったか、覚えてはいない。

 そうだ、俺は国や世界を立て直す為、国王陛下になると、決意したんだ。ソウヘイ・ルイゼ・アルタリアと、公開襲名するつもりだ。


「皆様、そろそろ戴冠式が……」


 万能メイドのリアーネは告げる。


 そうだな……と、アリシア達は急ごうとする。



―――――宗平そうへいは、言葉では表現出来ない感覚が思い浮かび、通過した……。

 何故だ、壮絶な事を経験した気がするが、思い出せない。

 誰かが、自分の所に駆けつけ、そしてまた会えるから……と、別れ、帰って来た感覚だ。


「待ってくれ……」


 宗平そうへいは、皆を引き止め、集合させた。



――――――何だろう……。

 

 皆を宗平そうへいの前に集合した。

 もう少しで戴冠式が始まるし、観衆を待たせる訳にはいかない……。それに、今日は戴冠式と感謝祭を合同に、未来への祈りを込めた歴史的な日である。


――――――ッ!!


 宗平そうへいは涙を流し、アリシア、エイダ、リア、エヴァン、ニィー、リアーネ全員に抱きついた。

 どんな状況だったか、全く覚えてはいないが、本能的にこうしたいのだ。

 辛かった、悲しかった……怖かった……現実世界、そしてこの世界で過ごした経験が、様々な意思が涙となり、思いきり泣いた。



――――――おかえり……。

 皆は、そう言った気がした。


「さぁ、行こうッ!!国と世界の未来へッ!!」


 ソウヘイは、ビシッと号令。



――――――そして……未来へ……皆は戴冠式、城下町の中央広場に向かうのだった……。

 広場中は、大歓声……。宗平そうへいの不器用なスピーチに、皆はクスクスと笑い、ある女性キャサリンから野次られ、観衆は期待と希望を漂わせ、これから、どんな世界になるか、それは分からない……。

 ここから……始まるんだ……自分達、世界の全てを立て直す為、ここから皆は歩み出す。



―――――そうへいの(答え)はこうだ……。

 神は、終わりの世界を再構築した。

 次に神は、宗平そうへいを召喚し、終わりと始まりの世界を立て直す為、アルタリア王国陛下として、元の世界に戻した。

 

 finalファイナルfastファーストから頭文字を取り……。


――――――F・Fエフエフ、終わりと始まりの世界。それが、新世界の名前である。


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