―――――真実、そして全ての答え
「これが……真実なのか……」
漆黒の空間に帰還した宗平は、自分の経験、正体、目的を知り、震えた……。
―――――これが、アナタの真実です……アナタは……。
「神の命令だ、少し黙ってくれ……」
無情な光の球の声に、宗平は震えた声で黙らせる。
宗平は、神本人、光の球は命令により、沈黙。
――――――数分……。
――――――数十分……。
――――――数時間……。
受け止められない真実に、無の時間が経過していく。
「世界から男性を消滅させたのは神で、その神は自分で、アレックスの正体は神であって自分で……」
宗平は情緒不安定。
頭の中は、色々な出来事により、グチャグチャ、本当に何が何だか……神として、荒廃した世界でアレックスを名乗り、世界から男性を消滅させ、老戦士の神、アリシア達と漆黒の思念体を撃破し、試練を乗り越えた……。
自分は、何を答えたら……アリシア達に託された。
神は、この状況になるように、仕組んだ物語だ……。
イチから学ぶ為、アレックスと名乗り、世界から男性を消滅させ、世界を破滅状態にする。
次に現実世界に転生し、壮絶な人生を送り、そして異世界に転移し、そこで成長を学ぶ。
最後に……あの漆黒の思念体撃破の試練により、神の物語は完成する。
―――――それから……数時間。
―――――答えを聞きましょう……アナタの希望を答えてください。
光の球は……無情に尋ねる。
「答えか……決まってるッ!!」
宗平は、叫ぶ。




