―――――アリシア達との再会
「お主を信じていたぞ……」
1体目の光、アリシアは出現。
「貴様は……少し遅いぞ……」
2体目の光、エイダは出現。
「久しぶりです、宗平さん……」
3体目の光、リアは出現。
「宗平さんは、そーでなくっちゃね……」
4体目の光、エヴァンは出現。
「おにーちゃんッ!!ニィー、嬉しいッ!!」
5体目の光、ニィーは出現。
彼女達……宗平が異世界で共に過ごしてきた仲間であり、忘れてはならない存在である。
「みんな……本当に……」
老戦士の神は涙を流す。
何年、何年百年振りに再会したような感覚である。
もう、彼女に会えないかと思っていた……。
漆黒の思念体は、大切な何かを忘れさせる能力がある。しかし、宗平が異世界で経験してきた思い出が、存在を忘れさせない為、繋ぎ止めた。
―――――何だと……私の能力が……。
漆黒の思念体は、驚愕。
「無駄ではなかった……あの世界での思い出が、貴様の能力から守ったのだよっ」
老戦士の神は、大剣を突きつける。
もう、闇は怖くない……何故なら、みんながいるからだ……。
老戦士の神の正体は、宗平。姿形が違えども、彼女達には分かるのだ……。
異世界にて、彼女達と生活してきた思い出……辛く、そして楽しい日々、それが老戦士の神に力を与えた……。
「一緒に倒すぞッ!!」
アリシアは激励。
「貴様が倒れたら、私達が立ち上がらせてやるッ!!」
エイダは不敵な声。
「自分、私達を信じてッ!!」
リアは前に立ち、漆黒の思念体を睨む。
「消させないッ!!私達の思い出を……」
エヴァンも前に立ち、漆黒の思念体を睨む。
「黒いの、おにいちゃん、私達、嫌い……」
ニィーは、ギッと身構える。
おにいちゃんの敵、そして倒さなければならない私達の敵……。
漆黒の思念体を倒して、元の世界に戻って、世界を立て直していくのだ……。




