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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
慣れて来た日常
145/153

―――――充実した日々、回想


 



―――――それから……充実した日々を過ごしていた。

 俺はリアーネの笑う顔が好きだ。最初はどうなるかと思っていたが、次第にアリシア達と馴染んでいた。

 怒り、憎しみ、悲しみに囚われた頃とは違い、本来の性格のようだ。


 しかし、自身の所業に責任を感じている為、性格は従順。少しでも失敗すればお仕置きを依頼して来るため、少し困る。



 城では準備に追われていた……。

 宗平そうへいが陛下に就任する際による戴冠式の準備。

 城下町では、同時に感謝祭が開かれる事になり、町民は大忙しであり、戴冠式と同時に執り行われる。


 宗平そうへいは、城下町に行って準備の手伝いをしたいが、感謝祭の準備は町民による業務の為、ダメである。


―――――色々とあったな……。


 宗平そうへいは、屋外庭園のテラスから城下町を眺める……。

 初めてここに来て、意味も分からず、アリシア達と出会って……。エイダは少し短気で、残念な所はあるが、面倒見がよかった。

 リアは、物静かで、正格はアレだけど、エイダ同様、面倒見がよかった。

 エヴァン……出会った時は、変な女の子だったけど、いつも楽しい雰囲気になった。

 ニィーは、妹みたいで、可愛かった……大きくなったら、可愛いくなる。


――――――そして、町の人達。

 厳しくもあり、認めてくれた……嫌われていなかったら、自分は何もしようとは出来なかった……。


 アリシア……普段は元気で、時に落ち込み気味な女王陛下だけど、母親と和解が出来て、よかった。

 何度、彼女に元気を与えた……その度に、自分も元気を貰った……。


 キャサリン……初めて出会った時は嫌な奴だった。

 そして彼女の過去を知り、強引で不器用、ながらも優しい性格でもあり、素直になれない所もあり、カワイイ。


 ロペス……町の人から嫌われていた時、チャンスを与えてくれた……もし、あのチャンスがなければ今頃……。

 口数は少ないけど、親切で料理が美味しかった。照れる所は女の子らしくて可愛かった。


 ミラ……ニィーの友達になってくれてありがとう……。


―――――みんな、大好きだ……。

 過ごしてきた日々を思い浮かべ、宗平そうへいはポロリと涙を溢した……。今まで生きていて、これだけ一生懸命になった事はない。


 この世界で生き、自分は仲間と共に、未来を歩んでいくから……。


―――――もし、何かに迷った時は……私達を呼んでくれよ……。


「何だ……」


 宗平そうへいは、頭の中に浮かび上がる謎のメッセージに動揺。

 私達って……アリシア、エイダ、リア、エヴァン、ニィーの事だ。自分の中の私達は彼女達、そして……城下町の人々であろう。


―――――充実した日々だった……。

 宗平そうへいは、気分良く瞳を閉じる……。


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