――――リアーネ、メイドになる。
―――――〈宗平の部屋〉――――――
「うう……」
宗平は疲労により、うなされる……
感覚としては、重苦しい……そして肌のぬくもり、生暖かい。
―――――宗平のベッドの中。
アリシア、エイダ、リア、エヴァン、ニィーが潜り込み、スヤスヤと寝息を立て、寝ている。
「もう……何も驚かなくなったよ……」
宗平はタメ息。
もはや、お約束の決まりである……。
「何だ、いつものリアクションは?」
アリシアは、少し期待外れな様子。
「そうだ、貴様のリアクションあってこそのこの状況だろ?」
エイダはムスッと腕を組む。
「これは、宗平さんの宿命って事で……」
「ことでっ」
リアの発言に、ニィーも発言。
「どうですか、今から……」
エヴァンは眼鏡をクイッと直し、ムフフな発言に詰め寄る。汚れなき、4人の乙女達と大乱交……いやはや、これは悪くない。
そして皆の、多くの赤ちゃんに囲まれて……。
「君達な……」
宗平は困惑。
朝から疲れさせる雰囲気である……しかし、自分はそれくらい、皆に慕われている。もう、最初の頃の自分とは……違う。
部屋のカーテンをヒラヒラさせ、現れたのは1人の女性が立っていた。
「おはようございます、皆様……」
クスッと笑みを浮かべ、ペコリと丁寧に挨拶。
白銀のロングヘアーの女性、青い瞳のメイドである。
「君は……」
宗平は驚いた。
リアーネ、確か、衰弱していて、気を失ったハズでは……。
「朝早くからな……彼女から申し出てな、メイドになり、皆に償いをしたいとな……」
アリシアは説明。
当時のリアーネは衰弱していて満身創痍の状態であり、身体を引きづり、アリシアの私室に来たのだ。
「私は、皆様に償い切れない程の事、殺されてもおかしくない事をしました……私は、せめてもの償いとして、メイドの役に就かして頂く事にしました」
メイド、リアーネは改めて謝罪。
自分が処刑されても、いや、地獄に落とされてもおかしくない過ちを引き起こし、償いとして、メイドに就任し、宗平やアリシア達に尽くすと決心したのだ。




