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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
慣れて来た日常
144/153

――――リアーネ、メイドになる。



―――――〈宗平の部屋〉――――――



「うう……」


 宗平そうへいは疲労により、うなされる……

感覚としては、重苦しい……そして肌のぬくもり、生暖かい。

 

―――――宗平そうへいのベッドの中。

 アリシア、エイダ、リア、エヴァン、ニィーが潜り込み、スヤスヤと寝息を立て、寝ている。


「もう……何も驚かなくなったよ……」


 宗平そうへいはタメ息。

 もはや、お約束の決まりである……。


「何だ、いつものリアクションは?」


 アリシアは、少し期待外れな様子。


「そうだ、貴様のリアクションあってこそのこの状況だろ?」


 エイダはムスッと腕を組む。


「これは、宗平そうへいさんの宿命って事で……」


「ことでっ」


 リアの発言に、ニィーも発言。


「どうですか、今から……」


 エヴァンは眼鏡をクイッと直し、ムフフな発言に詰め寄る。汚れなき、4人の乙女達と大乱交……いやはや、これは悪くない。

 そして皆の、多くの赤ちゃんに囲まれて……。


「君達な……」


 宗平そうへいは困惑。

 朝から疲れさせる雰囲気である……しかし、自分はそれくらい、皆に慕われている。もう、最初の頃の自分とは……違う。

 


 部屋のカーテンをヒラヒラさせ、現れたのは1人の女性が立っていた。


「おはようございます、皆様……」


 クスッと笑みを浮かべ、ペコリと丁寧に挨拶。

 白銀のロングヘアーの女性、青い瞳のメイドである。


「君は……」


 宗平そうへいは驚いた。

 リアーネ、確か、衰弱していて、気を失ったハズでは……。


「朝早くからな……彼女から申し出てな、メイドになり、皆に償いをしたいとな……」


 アリシアは説明。

 当時のリアーネは衰弱していて満身創痍の状態であり、身体を引きづり、アリシアの私室に来たのだ。


「私は、皆様に償い切れない程の事、殺されてもおかしくない事をしました……私は、せめてもの償いとして、メイドの役に就かして頂く事にしました」


 メイド、リアーネは改めて謝罪。

 自分が処刑されても、いや、地獄に落とされてもおかしくない過ちを引き起こし、償いとして、メイドに就任し、宗平そうへいやアリシア達に尽くすと決心したのだ。


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