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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
慣れて来た日常
143/153

第112話 告白する……


―――――そんな事が……。


 アリシア、エイダ、リア、エヴァン、ニィーは宗平そうへいの説明に言葉を失う……。

 説明の内容、王国が引き起こした処刑劇、リアーネの人生、アレックスの事や男性消滅現象の真実。


「……リアーネを、許してあげてはくれないか……」


 宗平そうへいは言った。

 確かに、彼女のした事は許される事ではないけど、魔法の書物に憎しみを付け入れて……ダメだ、その先の説明が思い浮かばない……。


「私は……リアーネを許したい……私は当時、子供で知らなかったが、彼女の過去の中で、王国がこれまで引き起こした事は許される事ではないし、彼女から憎まれてもおかしくない……もし、私がリアーネの立場なら、同じ事をしていたからじゃ……」


 アリシアは大人な姿勢で主張。


「陛下……」と、エイダ。


「アリシアちゃん……」と、リア。

 2人は、黙って納得する……ひと昔のアリシアなら、一方的な憎しみに任せ、殴り殺していただろう。

 アリシアも成長していた……宗平そうへいと関わって無かったあの頃とは全然、違う……。


「あのさ……皆に話しておきたい事があるんだ……」


 宗平そうへいは言った。


「何じゃ改まって?」と、アリシア。


「俺、この国の王様になりたい……もう、彼女のような憎しみ、悲しみ、怒りの被害者を生み出さない為、繰り返さない為、俺はこの国、世界を立て直していきたい……」


 宗平そうへいは、決意の発言。


宗平そうへい……」


 アリシアは感極まる。


「よく言ったわ、宗平そうへいさん……」


 クスッとなるリア、パチパチと手を叩く。


「すっかり……男だな……いや、これから……」


 エイダは嬉しい表情。


「みんな……力を貸してくれ。この国や世界を立て直していく為、みんなを頼りにして……」


「その発言、撤回は無しじゃぞ……王様になったら、私は王妃として、お主に色々と叩き込んでやるから覚悟しておけ……」


 宗平そうへいの発言の途中、アリシアは企みなセリフ。


「やっぱり……」と、宗平そうへいは拒否しそうな様子。


「ダメッ!!」


「ダメですッ!!」


「逃げられませんよ、宗平そうへいさんッ!!」


「ニィーッ!!」


 宗平そうへいの否定発言に、エイダとリア、エヴァン、ニィーは断固反対。

 もう、宗平そうへいは戻れない……こうして、陛下への道が強制的に、そして朝日が登り始める……。



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