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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
慣れて来た日常
137/153

第110話 宗平(そうへい)、リアーネの中へ……


―――――ッ!!


 エイダは魔法剣、リアは魔法ハルバートを振るい、アリシアは拳撃、蹴撃。

 ニィーはパワー任せの体術を活用し、モンスター達と交戦中。


 場所全体、斬られ、拳撃を与えられ、トロール、イモムシ、修道服兵の戦死体がゴロゴロと行き渡る。


「思ったより、やるようだな……アレックス、この娘を救ってみろっ貴様らに、出来るならな……」


 異形化したリアーネは両手を広げ、モンスター達を引き寄せる。

 

「クソ、何か手は無いのか?」


 遠い距離、交戦に巻き込まれない位置にて、宗平そうへいは辺りを眺め、そしてリアーネに向かい、走ろうとする。

 一か八か、リアーネに接触して彼女の精神の中に侵入して、それが出来たら……。


「ダメです宗平そうへいさん、アナタ、死ぬ気ですかッ!!」


 エヴァンは、宗平そうへいの腕を掴み、引き止める。

 それに、アリシア達に陛下になるって伝えてない。ここで、宗平そうへいが死ねば、世界の終わりである。


「なら、どうやって彼女の精神の中に侵入すればいい?」


 宗平そうへいは尋ねる。


宗平そうへいさん、アナタ、彼女の精神の中に入る気ですか?」


 エヴァンは言う。


「それしかない……さっきの一言では、すぐに支配されてしまうから……精神の中に入って、直接……君は、相手の精神の中に侵入する魔法は使えないか?」


「出来ますけど……危険すぎますッ!!そんな事をしたら、帰ってこれなくなりますッ!!」


「使えるんだな?……大丈夫、俺は、これまでにも、何度も生還してきた……俺を信じてほしい、彼女を……救いたいんだ……」


 宗平そうへいは、エヴァンの両肩に両手をポンっと置き、真剣なセリフ。

 彼女を救いたい……と、宗平そうへいの気持ちは固い……何故なら、リアーネは自分以上に凄まじい過去を送り、自分も最初は生きる意味を見いだせなかった……。

 しかし、俺だって……この世界で、リアーネだって、やり直せるハズだ……皆で、この世界を立て直して行きたい。

 

―――そう、思って……。


「……私は……分かりました、アナタを信じます」


 エヴァンは頬を赤くし、すぐに判断。

 精神転移の魔法は、かなり危険である。相手の精神の中に侵入し、説得する作業である。

 相手は魔法の書。もし、宗平そうへいが負けれたら、死である。


「サンキュー……」と、宗平そうへい


宗平そうへいさん……」


 エヴァンは……宗平そうへいに接吻……。


「エヴァン……」


「生きて帰れるように、おまじないです……では、いきますよ」


 エヴァンは……かの者の精神、相手の精神との間に、道を与えよ……。と、杖を振るい、スラスラと詠唱。

 

「行ってくる……大丈夫、俺は戻って来るからっ……」


 宗平そうへいの地面に詠唱陣が出現し、そして光の玉に変身。


―――――光の玉に変身した宗平そうへいは飛来、異形化したリアーネに侵入。

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