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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
慣れて来た日常
134/153

第107話 リアーネ・エレボ・シャール


―――――嬉しいわ……アレックス……アナタに会いたい、こっちに……。


 銀髪ロングの女性は両手を広げ、宗平そうへいを誘う。

 人間とは思えない雰囲気、例えるなら神秘的な姿をした(何か)だ。オカルトな現象だが、この世界に来て、もう気にしない。


―――――アレックス……アレックス……助けて……。


 宗平そうへいの頭の中、銀髪ロングの女性の声。


「今……助ける……」


 宗平そうへいは、女性の所まで、1メートル、2メートル、3メートル……歩き進む。

 自分が指命されたので、自分が行く事にする。


「アイツは、まさか……宗平そうへい、戻るんじゃッ!!」


 アリシアは何かを思い出し、察知。

 急いで宗平そうへいを呼び叫ぶ。


―――――遅い……。


 銀髪ロングの女性は豹変し、ガシッと宗平そうへいに掴みかかる。

 全身、漆黒のオーラを漂い、瞳孔の瞳は漆黒に染まり、銀髪ロングはトゲトゲに逆立っている。


「ぐっ……」


 宗平そうへいは全身を掴まれ、苦悶の様子。

 まるで、アナコンダに締め付けられているような痛覚だ。

 現実的に、アナコンダに締め付けられた事はないが……。


「貴様ッ!!」と、エイダは魔法の剣を構える。


宗平そうへいさんッ!!」


 リアは魔法ハルバートを構える。


―――――会いたかった……会いたかった……アレックス、私は待っていた、アナタを殺す時を……。


宗平そうへいは、関係ないッ!!恨みがあるなら、私にすれば良いじゃろッ!!」


 アリシアは訴える。


「貴様を殺した所で……コイツが存在すれば、国や世界は立て直し、長い年月の果て、再び争いが生まれる……」


 異形化した銀髪ロングの女性は、濁った声で答えた。再び争いが生まれ、悲劇が生まれる……王国に併合された私の祖国のように……。


「リアーネ・エレボ・シャール。王国に滅ぼされた元シャール帝国第1皇女、そうじゃろ?」


 アリシアは言った。

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