――――宗平(そうへい)の1日・後編
―――――宗平は、東通りを歩いていた。
モンスターに襲撃され、町並みは地道な復旧作業により、取り戻しつつである……この風景を直したのも、自分の力、皆の力が含まれていると思うと……。
―――――通りすがりの女性市民達、宗平に手を振る。
(ハハハハハ……)宗平は、手を振る。
前は、かなり嫌われていたが……認められた証であろうか……。
また、女性達から握手され、カッコ良かった……と、感想を告げられ、自然と目頭が熱くなる……。
――――――〈城下町・中央広場〉―――――
広場にて、宗平は、キャサリンに絡まれる。
そして、半ば強引に連れていかれ、デート。
これから、ロペスの手伝いに行かないと……しかし、一蹴され、キャサリンに連行。
―――――宗平とキャサリンは、町中を色々と連れ回す……。
露店屋に寄って、色々と試着され、笑われたり、美味しい飲食店に寄り、演奏会を観賞したり、思い出の場所、と言っても裏路地の広場など……。
――――――〈城下町・中央広場〉―――――
―――――夕方、宗平とキャサリンは、ベンチに座る。
「楽しかった……」
宗平は感謝。
少し、強引だったけど……。
「そそそ……そうかよ……楽しかったなら、それはいいんだけど……私は、その……」
キャサリンは、モジモジと恥ずかしい声をプルプルと震わせる。
何せ、男性とのデートは、初めてだからだ……。
「その?……」
宗平はジロり。
裏路地で、ハイエナのように現れ、イジワルなセリフを吐いて……今の関係になり、人間って不思議だと……。
「私に、恥ずかしい事を言わせる気かッ!!やっぱり、アンタは、アンタはッ!!」
キャサリンは顔を赤面。
鼓動をドキドキさせ、数秒……宗平を眺める。
火事の時には助けに来たり、水路で溺れている女の子を助けたり……真面目に復旧作業をしている姿に、私は宗平の事を……。




