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F・F 異世界の神になった少年の話   作者: やませさん
慣れて来た日常
128/153

―――――宗平(そうへい)の1日・前編



―――――朝、宗平そうへいの部屋。



「朝か……」


 宗平そうへいは部屋のベッドから起き、起床した。洗面台にてうがいをし、服を着替え、王宮会食室に向かう……。


―――――俺は、この世界に来て幸せだった……。

 最初は何が何だか分からず、目が覚めたら牢屋の中、始めに出会ったのは赤髪のエイダ、青髪のリア……。

 2人共、クセが強く、初めは驚いた……。



 ―――――〈王宮会食室〉―――――



「おはよう、みんな」


 ドアを開き、宗平そうへいは元気に挨拶。


―――――おはよう、宗平そうへい

 ニィーは、(ニィーッ!!)と、元気に挨拶。



 会食室には、いつものメンバーがいた。アリシア、エイダ、リア、ニィー。エヴァンは……多分、徹夜で自室にて怪しい実験をしていて、寝ているのだろう……。

 朝食のメニューは、ストロベリーパイ、フルーツサラダ、フルーツジュース。

 

「エヴァンは、またいつもやの怪しい実験か……」


 アリシアは溜め息。


(そうか……)


 宗平そうへいはニコッと、会食テーブルに座り、アリシアを眺める。

 アリシア……。最初はマスコットみたいなちんちくりんだったが、アルタリア王国の女王陛下であり、普段はしっかりしているが、落ち込みやすい性格である……。

 

 彼女が民衆のヤジを浴びせられ、落ち込んだ時、2人で抱き合ったり、異空間化した城、地下通路にて、また抱き合ったり……何か恥ずかしい思い出である。

 けど、俺は幸せである……あの頃(糞みたいな家庭環境)とは違いみんながいて、それで……。


「ぐっどもーにんぐッ!!」


 アリシアの隣の席には、エヴァンが会食室に出席し、座っていた。


「お主が朝、ここに来るのは珍しいの?」


 アリシアは言う。

 エヴァンは大抵、自室にて怪しい実験をしていて、徹夜で熟睡していて、まず起きてこない。


「なーんでですか?私だって城の関係者ですよーー朝ごはん、食べに来たって良いじゃないですかーー?」


 エヴァンはメガネをクイッと直し、ムスッとしたセリフ。


「お主は帰って来て、普段の摂生がな……まずは外に出てては……」


「嫌ですーーー外に出るくらいなら、すっぽんぽんで城の中を走り回った方がマシですぅーーーッ!!」


 エヴァンは、ぶぅーとマガママ。


「何でそーなる?お主はだいたい、ひととして、私は身の心配をだな……」


 アリシアは説教。

 ちなみに、エヴァンを世界情勢の視察を勅命した訳、それはエヴァンの引きこもり気質を治す為であったが……。

 残念な事に、変わってない。


「あーーあーーッ!!きこえなーい、きこえなーいッ!!」


 アリシアの真面目なセリフに、エヴァンは耳を塞ぎ、身体を揺らし、逃避。

 ワタシ、殻に閉じ籠っている質、ワタシ、殻に閉じ籠っている質であり、旅をさせたのは……。

 逆に、エヴァンにとって旅はストレスでしかない。


「ハハハハハ……」


 宗平そうへいは、爆笑。


「何を笑っておる宗平そうへい?」


 アリシアはエヴァンの胸ぐらを掴み、尋ねる。


「だって……」


 アリシアとエヴァンの光景に、使用人含め、皆も爆笑していた……宗平そうへいは安心した様子で答え、ストロベリーパイをパクッと食べる……うまい……。


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