第97話 母との再会
「久し振りね、アリシア……」
プリシアはクスッと自己紹介。
あれから、ざっと5年振りになる……大きくなったわね……と、娘の成長に微笑む。
「なな……何で母上が……この状況は、母上が?」
アリシアは驚愕。
突然、城からいなくなって、5年間も行方不明になって、それで謎の魔法使いの正体が母上で、この状況を発生させて訳が分からない……精神状態、アリシアは混乱。
「どうやら、混乱しているようね……宗平さん、戻って頂戴……」
プリシアは言った。
「あ……はい……」
宗平は返事し、プリシアの所まで駆け寄る。
―――――そして……。
(はぁ……)
宗平は、紫の鎖で拘束される。
プリシアには、アリシアを迎えに行って欲しいと頼まれ、終わったら拘束状態に戻る契約になっている。
「ふふ、若いっていいわね………私も夫と昔、それはそれは……ねぇ、宗平さん、娘は放って置いて、私と……」
プリシアは宗平を眺め、過去の愛を語り、誘う。
「プリシアさん、それは……」
宗平は困惑。
危ない、プリシアさん、3児の未亡人だが、色気タップリな魅力はあり、下手すれば、マジになる……。
「宗平、未亡人、熟女趣味に目覚めたのか……」
エイダは腕を組み、眺める。
「宗平さんは、熟女好き、と……」と、リア。
「宗平さんは、塾女好きの変態……」
エヴァンは変なセリフ。
「ニィーッ!!」
ニィーも続き、合唱。
―――――エイダ、リア、エヴァン、ニィーは、ヒソヒソと噂話。
「そこ、変な噂話をしないッ!!……」
宗平は突っ込み、否定。
ここで彼女達のヒソヒソ話を止めないと、変な疑惑に発展しかねない……そーしなければ、ただの変態に思われてしまうからだ。
「答えて下さい母上、アナタの目的をッ!!」
アリシアは声を上げ、尋ねる。
何で、今頃戻って来たのか……何で、城全体を変異させたのか……知りたいのだ。
「私の目的、教えてあげる……」
プリシアは、アリシアに視線を移す。




