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詩 まとめ

作者: 部屋の隅

「壊れた記憶」


夜明けの懐中時計 

朝露に透ける花の表情

白く体温を保てなくなった君


それら全てをこの腕の中に閉じ込める


僕が好きだったもの

否、好きであるものを閉じ込める


時間の流れを止めて



======================



「不眠」


時間の流れがゆらゆらと体を揺らす

なんとも言えない浮遊感に

私の意識は沈んでくれない

何度も潜ろうと試みるが

身体に重みを感じることなく

浮かび上がる


意味のない空間に漂う

ただそれだけのことが恐怖で

瞼の奥まで透き通るような黒に

憎悪がざわついているような気配がして



======================



「星の行進」


鋼鉄の帆を張り

舵をめいいっぱい切る

轟々と重い機械の音を響かせ

巨大にうねり狂った砂漠を抜けると

既に陽の日差しは東から西へ沈んでいた


数え切れない程の光で空が染まれば

頭上に浮かぶのは動物たちの影

しだいにその影たちは

東から西へと行進を始める


その行進をじっと

吹く風の音さえもしない

その行進をじっと

息をすることさえも忘れて


その行進をじっと

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