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平和を願いし者たちよ、この世界で闘う者たちよ!  作者: カップやきそば
第二章 この異世界より覚悟を決めて
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第2章 24話 三人の得手、不得手

 「ランディは、これからどうするんだ?」俺は、ランディにどうするか聞いた。


 「とりあえず、のんびり家に帰るよ。陛下からはここでの戦闘が終わったら休暇でいいって言われてるんだ。だから、たまには実家に帰ろうと思う。じゃあまた、今度は君たちの味方として」


 そう言うと、ランディは近くに止めてあった、バイクにライフルをしまい、走り去った。


 「今は昼か、どこかで昼食を摂っていこうか、あと、済まないがシィズ、運転してくれるか?足の怪我は治ったとはいえ痛みがまだとれない」


 「えぇ、分かってるわよ。じゃあ行きましょうか」


 俺たちは、車の前に戻った。グレイシアと零羅はそこにいて、零羅はすごく楽しそうにしていた。グレイシアは無表情のままだが。


 「全員無事?」グレイシアは俺たちにそう聞いた。


 「はい、サムが負傷しましたけど、大丈夫です」シィズが答えた。


 「そう、良かった。じゃあ行くの?」


 「はい」


 俺たちは車に乗り込み、車は走り出した。シィズの運転は少し荒っぽい。


 俺たちは、途中にあったガソリンスタンドに立ち寄ってそこにレストランが併設されていたので、そこで昼食を摂ることにした。


 「拙者、ハンバーグを所望するでござる」


 カウンター席について、麗沢が即座に注文した。


 「え~っとじゃあ俺は、『じゃんぱらや?』なにこれ?」


 俺はメニューで気になるものがあったので、それを頼んでみた。


 「お、ジャンパラヤでござるか。それを選ぶとは流石先輩でござる。ジャンパラヤはその店の特色を出してくれるでござるよ」


 麗沢の目が輝いている。いいものを頼んだのかな。だが、


 「かっらっ...!ゲホ!ガハ!ホハ!...!」辛い料理は苦手だ。


 「おい兄ちゃん大丈夫か?そんなに辛くない料理だけどな...」


 店員は水を持ってきてくれた。


 「だけど、初めてかもしれないッス。辛い物が美味しいと感じたの...ゲホ」


 出されたのは、米料理。トマトベースのチャーハン的な感じだ、上に乗ったサルサソースとソーセージが美味しさを引き上げてくれた。大きく切られたパプリカもいい色合いになっている。


 俺たちは、食べ終えた。唇も口の中もまだヒリヒリする。だけど、美味しかったな。


 俺たちは、日が沈んできたので途中のモーテルと呼ばれる場所に泊まることにした。


 「サム、足の具合は?」


 「もう大丈夫だな。明日からは私が運転しよう。場所はタナエ村だったな。そこのエミリアン ムゥ。電撃の魔法の使い手か...」サムはもう大丈夫そうだ。


 「エミリアンってどういう人物なんスか?」俺は、とりあえず聞いてみた。


 「エミリアンは、電撃の魔法を使う。ビーン隊長ほどではないが、かなりの使い手だ。そういえばサクラ君、君もよく電気の魔法をよく使うみたいだね」


 「え?あ、はい。なんというか一番使いやすいんス、ふと意識して攻撃するとこうなるというか」俺は、今までなんとなくで魔法を使っていたが、どうやら俺は電撃が得意みたいだ。


 「拙者は、炎が一番やりやすいみたいでござるな」


 麗沢が、手に炎を灯している。熱くないのか?今度は俺がやってみる、手の周りに電気が走った。別に痛いとか、そんな感じはしないが少しかゆい。


 「零羅さんはどうスか?何か得意な魔法って」


 俺は気になって、零羅に聞いてみた。


 「わ、わたくしですか?えっと何が得意って言われてもよく分からないです」


 そう言うと零羅は困った表情のまま、右手に炎、左手に水を纏った。俺たちは負けた。俺たちは頑張ったが、両手に別々の魔法を出すのは出来なかった。


 「そうスか...」



 俺たちはそうした後眠りについた。

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