第1章 1話 異世界の王国
とりあえず、一章だけマルッと書いてから投稿してみました。かなり時間がかかりましたね。
読みにくいところもあると思いますが、よろしくお願いします。
【ブロロロロロロォォォォ】
バイクは、街に向かって走っている。騎士はいきなり僕に向かってこういった。
「そいやぁ自己紹介まだだったなぁ俺は、ビーン。ビーン・ムウってんだ三十八歳。この国の国境警備部隊の隊長だ。よろしくな」
そう言われて僕は、(この人って結構すごい人なのかもしれない)そう思った。続けて僕は、自己紹介しなおした。
「僕は、三上 礼です。産まれは日本で、二十歳です。小さな工場ではたらいてます。」
そう言うと、ビーンは、
「へぇ予言にしちゃぁ案外普通」とボソッと言った。そして僕に向かい
「とりあえず知りたい事が山ほどあるだろうが少しなら答えられると思う。多分あんたは、ここの事何にも知らないみたいだしな。何が知りたい?」と言った。
(彼は、この世界ではないどこかから来たということを知っているのか?)そして僕は、質問した。
「じゃあ 一体ここは、どこなんですか?」
ビーンは、頭を掻きながら答えた。
「どこから説明すっかなぁ。とりあえずこの国は、アダムス王国で あそこに見えてる町は、ボーダー地区。国境の町。んでもってあんたのいた場所は、敵国のエイド王国の領土。あの国と俺たちの国は、戦争してんだ。そんで、あそこは一応戦場だ。民間人がいるのは、おかしいんだ。だからあんたのいたところは、危険地帯って言われてんだ」
僕は次に一番気になっていたことを質問した。
「じゃあ さっきのあれ あの魔法みたいなやつあれっていったいなんなんですか?」するとビーンは、少し考えて答えた。
「あぁ 察しの通りあれは、自然の力を操る魔法だ。だが本来魔法を扱えるのは、一部の人たちだけだし、一つの一族に一種類の魔法しか受け継がれねぇんだ。だけどあんたは、光の力の回復と炎の力、二つの魔法を同時に使った。それがどういうことか確かめるために今、あんたを乗せてるってわけだ あっ ちなみに俺も魔法を扱う魔法族の一人なんだぜ」
するとビーンは、左手をハンドルから離して、僕に向けた その時
『ヴァチチチィ!』
左手に稲妻が走った。僕はびっくりしてよろけた。
「おいおい ちゃんとつかまってなって」
ビーンは笑って僕に言った。
「ビックリさせないでくださいよ!」
と、僕が反論したら「ハハハハハ」棒読みの笑いで返された。そんなことをしているうちに
「あっ みえてきたぞ~」そこには、地平線まで続く大きな壁と正面には巨大な門があった。
(知りたい事は、まだあるけどとりあえず町に着けば、もう少し詳しくこの世界のことが分かるかもしれない)そう思って僕は黙っていた。
しばらくすると 大きな門の前についた。するとビーンは、
「おおい! もんばーん ここ開けてくれ〜!」
すると上の方にある小さな窓が開いて人が顔を出した。
「あっ 隊長。随分速い見回りですね。サボリですか〜?」
門番は、ちょっとビーンをバカにした態度で言った。ビーンはこれに反論した。
「違う違う 一般人を一人保護したから。連れて来てんの」
すると門番は、驚いた顔をして
「え! まだ残ってたんですか!?わかりました。今開けますねー!」すると門がゆっくり空いた。
「サンキュー」 とビーンが言って僕たちは、 門の中に入っていく、
門を抜けるとそこは、フランス的な街並みでありながら、六十年代の日本にあった電気看板や三輪自動車やバイク等があり信号機も日本式であるが、車道は右側通行だった。ここはそんな町だ。僕は(予想と大分違うなぁ、もっと馬車とかが走ってるものかと)と思った。
「ようこそ、『異世界の勇者様』。ここが国境の町 ボーダー地区だ」
ビーンが急に僕に向かってそう言った。 僕は思わず、
「はぁっ?勇者?」
と言ってしまった。ちょっと失礼だったかもしれない。するとビーンは、
「あぁ まずそのことについて説明するから図書館に行くぞぉ」と言って、バイクを直進させた。
(図書館があるのか、だったらこの世界のことがわかるかもしれない)と僕は思った。
そうしているうちに、ある建物の前についてそこでバイクを降りた。僕たちは、建物に向かって歩いて行った。建物の前に門がある。そこの門には、【アダムス王国国立図書館(ボーダー支部)】と日本語で書かれていた。これを見て僕は、ビーンに質問した。
「そういえばさっきから気になってたんですけど、なんで言葉が普通に通じるんですかね」
「さぁ? この世界じゃあ昔っから言葉はこれしかねぇ。言葉なんて気にすることは、無いんじゃねぇの?」
即答された。(そう考えるのが 一番ベストなのか?いやありえないだろ)と思って、反論しようとしたが、ビーンにそれを遮られた。
「じゃ チョットここで待ってな」
と言って足早に建物に入っていった。僕は、建物の入り口の前で待たされた。五分ぐらいしたらすぐ戻ってきて
「おーい入場許可証出たから来てもいいぞー」ビーンが手招きしている。
(あぁ 僕はこの国の住人でも何でもないから許可証かなんか要るのか、そうだとしても許可証出るの早くないか?さっきも国境だってのにすんなり入れてもらえたし)
そんな疑問を思いながら僕は、図書館へと入っていく。中に入るとビーンがすでに何冊か本を用意して椅子に座り手招きしていた。僕は、向かいの椅子に座った。
「んじゃ早速だが、まずこの世界の歴史について教えんぞぉ」