第2章 シークレット 彼らの物語
とりあえず平和を願いし者たちよの話自体はまだまだ続きますが、一旦ここで区切りたいと思います。第3章はジャンルそのものが大きく変わってきそうなので。
このシークレットも読む必要はない話です。
「全員揃ったか?」
「いや、カンナがまだ来ていない」
「あぁ、彼ですカ。彼なら規定に乗っ取ってあそこにいますヨ。バレてしまいましたからネ」
「その事は承知しているジン。そっちにビリーが向かっているからな」
「それとシィズだ」
「私はここよー、ちょっと遅れちゃったパターン?ごめんねー」
「はぁ・・・」
「揃ったな、では今後の事についての会議を行う、まずは三上のことだが・・・」
「三上か。彼にはしてやられた、やはり彼の豹変の時点で手を打っておくべきだった、たったあれだけの情報から我々の事を感づいたのだからね」
「だが、惜しい人材でもあったネ。あとほんの少しで完全覚醒まで至れたというのニ」
「そうね・・・」
「シィズどうした?」
「いや別に?それよりも桜蘭君たちどうするの?あの子たち私たちの事を知ってしまったのよ?」
「その事だが、上の連中から指示があった。こうなってしまった以上早急に捕獲せよとの事だ。可能ならば、我々の仲間に引き入れろと、不可能ならば殺せ」
「全く勝手なやつらだ、こっちは三上のEMPのせいで彼らが今どこにいるのか把握できていないんだ。虱潰しで探すしかないぞ?」
「問題はないヨ、我々の部下が既に追っていル」
「そう・・・でも、追いつけるかしら、グレイシアの運転技術はこの世界でも屈指よ?」
「あぁ、シィズの言う通りの様だな。今報告が入った。坂神 桜蘭君たちを見失ったと、なんでも海に落ちたとか」
「ハンドル操作を間違えちゃったのかしらねぇ、あ~あ、麗沢ちゃん、食べてみたかったんだけどなぁ」
「リザヴェノフ、あんたねぇ・・・」
「だって、イケメン襲ってもつまんないもん。あ、でも確か桜蘭君って童貞だったっけ?ぇへへへへ」
「あ、あぁ・・・だが、覚醒者にそう言う事はするなよ、とりあえず最後まではするな」
「ちっ!こっちに戻ったばっかだから、飢えてんのよ。仕方ないなぁ・・・あの子たちでがまんするか」
「それよりもだ、我々の使命はこの世界の真実が他に伝わる前に阻止する事だ、なんとしてでも彼らを止めろ。以上だ」
「了解」