プロローグ
初めまして、冠 三湯切といいます。僕は、文章を書いたりするのが苦手で、ところどころ文章が変なところもあるかもしれませんし、内容もちょっと中二病チックなところもあるのでご了承ください。
完全な自己満足です はい
小説って難しい。
この物語は、僕たちが「支配者」を倒す物語。
そして、「支配」する物語・・・。
「ピピピピピピ!」いつもの目覚まし時計 僕は、いつものように同じ時間に起きる。
「おはよ~」先に起きている母と父にそう言った。「おはよ、」母と父がそう返した。二人ともまだ眠そうにしている。
そして僕は、顔を洗い昨日残ったおかずを朝ごはん替わりにして皿に盛り、テレビのニュースを見ながら食べる。
「続いてのニュースです。 50年前に行方不明になっていたニヒル・アダムスさんが今朝遺体で発見されました」僕はニュースを見ながら
「最近こんなわけわからん事件多いよねー」「そうだねー」そんな会話を親としながら 食べ続ける。
朝ごはんを食べ終わり食器を洗い乾燥機にかける。そしていつも職場に着ていく服を着て身支度を済ませる。
「んじゃ いってきまーす」いつものリュックサックを背負い僕は、いつものように母に言って家を出た。
「あぁ いってらっしゃい」後ろで洗濯物を干している母の声が聞こえる。そして僕は、いつものように、僕の自転車に乗り職場に向かった。
僕の仕事は、はんだこてを使って基盤を作っていく仕事をしている。ちなみに父は、この職場の上司にあたる。仕事が忙しいのか、今日は僕より10分早く家を出ていた。
僕の漕いでいる自転車は、少し車の通りが多い住宅街の十字路に出た。ここは事故がよく起きる場所。どちらが優先かよく分からない大きさの道路だし、信号もない。スピードを出してくる車もよく見かける。僕は、絶対にここでは一時停止するようにしている。僕はいつものように横断歩道の手前で止まろうとした。が…
「ズガーンッ!!」
いつも起こらないことが起きた。背中から全身にかけて電流が走ったような鋭い衝撃が走った。僕は、その時何が起きたのか理解できなかった。理解できたのは、僕は今、吹き飛ばされたということだけ。けど飛んでいるうちになんとなく理解できた。
(あぁ 事故だな)その後いろんな思い出が駆け巡った。学生時代のこと、家族のこと。そして その後これからどうなるかを考えてしまった。(死んでしまう!)全身に走る痛みがそれを助長する
(いやだ・・・まだ死にたくない!)そして 地上に打ち付けられそうにになった瞬間、僕の頭の中は、一つの疑問でいっぱいになった。僕を引いたであろう車が見当たらない・・・それどころか車の音 タイヤの跡、僕が吹っ飛んでいたであろう1~2秒程度の間、僕が吹き飛ばせれるものは、何一つ見えなかった。僕は、また、何が起きたのか理解できなかった。その瞬間コンクリートの地面に激突した。僕の意識も吹っ飛んだ・・・
「んっ・・・ぐぅ」
僕に走る前身の痛みが、僕を起こした。手をついて立とうとした。血がぼたぼたと落ちた。だが血よりも気になることがあった。
「?」
「草?」
僕の手をつこうとしたのは、コンクリートなんかじゃなく、手元にあるのは、土とそこから生えてる草だった。僕は、あたりを見渡した。
「草原!?」
僕の見えてる景色は、さっきまでの住宅街じゃなくなっていた。
(ここはいったいどこだ?)そんなことを考えていたら、再び痛みが襲ってきた。
遠くに町のようなものが見える。まずは、病院に行こう。そう考え歩き出そうとした。その時、
『ぐぅるるるるぅぅ・・・』
僕の後ろから、唸り声が聞こえた。僕は、思わず振り返った。そこには、人ほどの体格で出ている歯が全部牙でできたトカゲのような生き物がよだれを地面に垂らしながらこっちをみていた。
(これは、まずい!)直感的に僕は、走り出した。
『ぐぅぅぁぁぁああああっ!』
後ろから「あいつ」が追いかけてくる。僕は痛みを気にせず全速力で走った。だけどそれは、無駄だった。すぐに「あいつ」は、僕の足をつかんで、地面に倒した。そして、僕の胴体目がけて牙を立てようとした。その時だ、
【ブゥルルルルウゥゥン】
「伏せろ!」
その声が聞こえた瞬間「あいつ」は、吹き飛ばされた。
「だいじょぶか!」
僕に、声をかけてきたのは、少し古いバイクに乗った中世ヨーロッパの騎士のような男だった。左の頬には鋭い爪でつけられたのような傷跡がある。そして手には、槍を携えていた。
「はっ...はいっ!」
僕は率直に返事をした、その数秒後
『ぐぅがああぁぁ』
また「あいつ」の声が聞こえた。
「ちっ 仕留め損ねたか。だけど 終わりだバケモノ」
そう言って騎士のような男は、「あいつ」目がけてバイクを走らせた。
『ぐぎががががああぁぁぁ!』「あいつ」も騎士に向かっていく。
「おらよぉっ!」バイクに乗った騎士の槍が「あいつ」を串刺しにした。
『ぎぎゃあぁぁぁ!!』
あいつは、鋭く耳鳴りのしそうな悲鳴を上げた。苦しんでいるのがひしひしと伝わってくる。僕は、耳をふさいだ。そして騎士は、槍に串刺しにしたまま、バイクを走らせ、生えていた木に突き刺した。
「おわりっとぉ」
「あいつ」はそこから動かなくなった。騎士は、バイクを降りて、槍を「あいつ」から引き抜いて僕に近づいてきた。
「おい だいじょぶかー?」
僕は、呆然としていた。
「おいっ!」騎士は僕のほほを軽くたたいてきたとき 我に返った。
「あっ はぃ」
「よし だいじょぶそうだなー だけどなんでこんなところに一般人がいんだよ ここは危険地帯だぞ?」
「危険...地帯?」僕は何の話か分からず、そう聞き返した。
「ん?あぁ... ってんなことも知らねぇのかよ!」
騎士は、驚きと呆れ両方混じった顔をしていた。そして騎士は、僕に
「おめぇ なまえは?どこのどいつだ?」
と聞いてきた。騎士の顔は、僕を少し蔑んだ顔をしていた。この顔を見たとき、僕は、なぜか 冷静になったそして理解した。
(ここは、いわゆる異世界ってやつなのか。だから、この人は、この世界のあたりまえを知らない僕を軽蔑するような目で見るのか)そう理解した。そして、少し深呼吸してから 自分の名前を答えた。
「僕の名前は、三上 礼です」
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僕が告げた僕自身の名前、礼 この名前が後に、僕の運命を大きく変えることになるとは、今はまだ夢にも思いませんでした。
僕の...『僕たち』の運命は、この時に決まったのかもしれない。