小さな才能
今回は、前回の少女の名前と才能が明かされます。
果たして少女の名前は?そしてその才能とは?
見えますよ、女の子はそういった、しかし俺も青のことは見えてる、俺は疑問を青にぶつけた、
龍治「見えたら何かあるのか?」
青「えっとですね、私は普段の状態だと普通に周りに見えるんですが、力を解放した場合ふつう見えないんですよ」
女の子「え?でも私普通にあなたが見えてるんですが」
青「そうなんですよね、おかしいな、もしかしてあなたも何かあるのかも?」
うーん、この子にそんな力があるんだろうか、
女の子「え?もしかしてこの子が見えるのはおかしいんですか?」
龍治「さぁ、よくわからないけど・・・」
そう答えるしかなかった、俺もこいつの事をそんなに知ってる訳じゃ無いしな
青「まぁ、そうですね、でも怖いこととかじゃなくって、才能ですよ?」
普通の奴なら困惑すると思うが、この子は違った
女の子「もしかして、私その才能を使えば龍治さんの役にたてたりします?」
意外な質問だった、普通はどうやったら治るの?とかそんな感じだと思うんだが
青「そうだね、もしかしたらその才能をうまく使えば役に立てると思うよ」
青はそういうが、俺はそんなことになったらこの子も戦いに巻き込まれることになると思った
龍治「役に立ってもらうのはいいんだけど、かなり危ないことになるかもよ?」
脅しに聞こえるかもしれないが、それぐらいがちょうどよかったこの子を危険に巻き込めないしな
青「大丈夫ですよ!命を救ってもらったんです!その恩を返すためなら危なくたってやって見せます!」
はっきりと、大きな声でこう言った、こういうタイプは引き下がらないもんだ
仕方ない、このまま言い続けても意味ないし
龍治「はぁ、かなり本気だな、しかも迷いが一切ないと来たもんだ、仕方ない、分かったよその時は頼むぞ」
あそこまでの決意を見せられたら否定できないしな、危険だが仕方ない
女の子「ありがとうございます!」
龍治「お前がお礼を言ってどうするんだよ」
女の子「えへへ、すみません、ですけど言いたかったんですよ」
理由は分からないが何となく気持ちは分かった気がする
青「良かったね、でもあなたの名前って何なんですか?」
女の子「はい!私は西山小雪です、東山中学校の二年生です」
東山中学校はこの地区の中学校だ、ちなみに俺は東山高校だ、
それと彼女の容姿は黒髪で、ポニーテールだった、改めて見ると結構かわいい子だな
龍治「あぁ、小雪だな、分かった覚えるよ」
小雪「はい!・・・あ、もうこんな時間、すみません龍治さん、私もう帰らないと」
龍治「あぁ、またな」
青「また会えたらいいね」
小雪「はい!」
そういうと小雪は走って帰って行った、
龍治「さて、俺たちも帰るか」
青「ですね、それで今日のご飯はなんですか!?」
龍治「はは、またそれか、そうだな、今日はきつねうどんかな」
すると青はとてつもなく喜んだ、やっぱり狐は油揚げが好きなんだな
青「油揚げ大好きなんですよ!」
龍治「本当に狐は油揚げが好きなんだな」
青「違います!私が大好きなんですよ!」
龍治「妙なところで意地っ張りだな、まぁ、いいか、楽しみにしてろよ」
そんな会話をしながら家に戻った、しかし家に着いたとき、そこにあったのは
いつもの静かな我が家ではなかった
?「おや、ようやくお帰りになられましたか」
そこには白い服に長い黒髪の女の人がいた、
龍治「誰だよ、あんた」
そういうと俺と青は身構え、臨戦態勢を取る
?「え?いや、そんな身構えないで下さいよ」
焦りながらそういった、だが普通家に知らない奴が居たら身構えると思う、俺は警戒したまま
彼女に質問をした
龍治「あんた、何者だ?どうしてここにいる?」
?「えぇっとですね、私は多重世界の管理を任されてる者です、その、女神様ってことですよ」
そんなことを普通に言い出した、確かにそれならこの部屋に入れるかもしれんな
だが女神なんて信じれないな
青「じゃぁ、何でその女神様がここに・・・は!も、もしかして私を元の世界に返すためですか!」
まぁ、確かに自然に考えたらそうなるだろう
龍治「こいつを連れ戻すとしたら、勝てないまでも少しは抗うぞ」
一応俺は青の主だ、守るのは当然だな、しかし自称女神様は微笑み
女神「違います、確かに本来あなたはこちらの世界にはいるのはいけませんが、今回は事情も事情です、それにもう契約はしちゃってるみたいですしね」
青「ほ」
青が安堵の息を吐いた、しかし俺は彼女がここに来た理由が気になった
龍治「なら何でその女神様が俺たちの前に現れたんだ?その説明を頼む」
すると自称女神は驚くことを言い出した
「東河龍治さん、そしてその式、青さんどうか私と共に狂い始めた多重世界を元の姿に戻すために」
「その力をお貸し下さい!」
今回はついに多重世界という単語が出てきます、
次回はその多重世界について少し触れようと思います、
果たして龍治の選択は?次回をお楽しみに