生きた証
キークの一日は、だいたい昼から始まる。
たまに九時から出勤することもあるが、たいていは昼近くにならないと、警察署には出て来ない。
そして定期的に、トランク署長から叱られる。
「キャラダイン! 貴様……何時だと思ってる!」
「すみませんね、署長」
だが、その日は妙に早かった。まだ八時前だというのに、警察署にやってきたのだ。
夜勤の警官らがびっくりしている中、キークはずかずか資料室に入っていき、あっちこっちから書類を持ち出す。
そして自分の机の上に、持ち出した書類を投げ出すと、椅子に座った。そして一つ一つを丹念にチェックし始める。
「お、おい……キークちゃんよう……どうしちまったんだ?」
背後から声がする。
バニラの声だ。
バニラは明るく気さくで、とぼけた雰囲気の警官である。仕事は徹頭徹尾、手抜きがモットーであり、キークの次くらいに、トランク署長に叱られる回数の多い男である。
だが、普段と違うキークの様子に、若干おびえていた。
「ああ……ちょっとな。小遣い稼ぎのネタがないかと思って。遊びすぎて金欠なんだよ。下手すると給料日まで五千ギルダンで過ごさなきゃならん」
「……よかったよ」
バニラはそう言って、キークの背中にグーパンチを当てる。
「お前が真面目になっちゃったら、オレが一番のダメ警官になっちまうからな。頑張って小遣い稼ぎに勤しんでくれ!」
そう言いながら、あくびをするバニラ。
「さて、そろそろ帰るか……夜勤は疲れるぜ。じゃあな、キーク」
「ああ、またな」
バニラが完全にいなくなったのを確認した後、キークはキャット・ジョーンズおよびその仲間に関する資料を机の上に広げ、そして目を通し始めた。
ビリー・ジョーンズ。通称キャット。四十二歳。元々は小さな食堂を経営していたのだが、裏で殺し屋もやっていた。ギルガメス国で五人を殺した罪で警察に追われ、数年前にここエメラルドシティに逃亡してきた。どちらかと言うと物静かな、おとなしく温厚な性格ではあるが、人殺し、強盗など荒事の経験は豊富。不幸な生い立ちの四人の部下がいる。
スコルピオ。年齢三十二歳。背が高く、二百センチあるが痩せている。逮捕歴なし。だが、キャットの犯した数々の犯罪に関与しているものと見られている。生まれつき顔の骨の一部が変形しており、鼻と口元が醜くゆがんでいる。また、幼い頃に実の親から喉を傷つけられ、声を失う。キャットとの付き合いは一番長いものと見られる。
レオン。年齢三十五歳。かつては大陸で警官をしていたが、強盗犯を逮捕する際に受けた銃撃により、脳の一部を損傷。以来、深刻な記憶障害と知能障害を患う。その後は彼に恨みを持つ犯罪者たちにより誘拐、監禁され、奴隷のような扱いを受けていたが、キャットに拾われて、エメラルドシティに流れてきた。百九十センチ、百二十キロの巨漢。
ドリー。年齢二十五歳。殺人犯の父とヤク中の母の間に生まれた、札付きのワル。中学生の時に父が逮捕、ついで母が逮捕され、叔父の家に預けられる。だが凄まじい虐待を受け、叔父を殺害。そして弟を連れ逃亡。以来、キャットに拾われるまで、あちこちで盗みや恐喝を重ねて生活していた。虐待の後遺症で片目が潰れている。
テリー。二十歳。ドリーの弟。叔父の家に預けられた時に、叔父に強姦され、さらに男に「奉仕」することを仕込まれる。以後、男娼として客をとらされてきたが、兄が叔父を殺害。そして兄弟そろって逃亡しているところをキャットに拾われる。
「よくまあ、これだけ不幸な連中が集まったもんだな……見てると、こっちまで不幸になりそうな気がするぜ……」
読み終えた後、キークはそう呟いた。
同情の余地はある。
だが、始末しなくてはならない。
世界は、不幸に満ちていた。
少なくとも、キャットという男の周囲からは、不幸が絶えなかった。
そもそもの始まりは、兄の死だった。
勉強もスポーツも得意な出来の良かった兄と、出来の悪い自分。
それでも、兄弟の仲は悪くなかった。時にはケンカをすることもあったが、それでも翌日には仲直りできた。
キャットは、出来の良い兄を純粋に尊敬しながらも、同時に両親の兄弟に対する愛情の差というものを感じとっていた。
悲劇が起きた。
バイクの二人乗り――免許をとった兄。弟を後ろに乗せ、さっそうと走っていた時に、酔っぱらい運転の車に跳ねられたのだ。
兄は死んだが、自分は生き延びた。
そして――
両親は嘆き悲しんだ。
キャットは、お前が死んでいれば良かったんだ、と両親から責められているような気がした。
オレは、なぜ生き延びたのだろう?
それ以来、キャットは何もしなくなった。
家にこもり、一歩も外に出なくなった。
外に出ると、見知らぬ誰かから、責められているように感じた。
お前が死ねば良かったのに、と……。
両親とは、口をきかなくなった。
ある日の夜中、キャットは久しぶりに外に出た。親の財布から金をくすねることに成功し、菓子とジュースでも買おうと考えた。
だが外に出たキャットの目に入ったものは――
弱々しく動いている何かだった。
キャットは近づき、よく見てみると――
両目を潰され、アゴを砕かれた子猫だった。
キャットはまず、その場で動けなくなった。
我に返り、どうしていいのかわからず、右往左往した。
とりあえず、部屋に連れて帰る。
そして、牛乳をあげてみたが、飲まない。
いや、アゴを砕かれているため、飲めないのだ。
キャットはどうすればいいのか、わからなかった。考えた末――
プライドを捨て、長らく冷戦状態にあった両親に頼むことにした。
そして、両親の寝室の前に立った時、話し声が聞こえた。
「おい、あいつ何かやってるぞ。見てこいよ」
「知りませんよ。あなた見てきてください。私はもう、あの子のことはあきらめます。あの子が死ねばよかったのに」
子猫は死んだ。
キャットは死にゆく子猫を前に、何もできなかった。ただただ、自分の無力さを呪うばかりだった。
翌日、キャットは家を出た。
そしてギャングに入り、金になることなら、何でもやった。
金を貯め、胸に刺青を入れた。
両目を潰された、猫の刺青を。
彼がギャング仲間から、キャットと呼ばれるようになったのは、それがきっかけだった。
そして、ビリー・キャット・ジョーンズの名は、少しずつ知られるようになっていったのである。
いつからか、キャットは虐げられた者、世の中からつまはじきにされている者を拾い上げ、部下にするようになっていた。
そういった者たちを救うことにより、自分が生き延びていることが許されるような、そんな気がした。
その日、キャットは自宅兼事務所にいた。
キャットの机に、女装したテリーがやってくる。
「ボスう、電話よ」
「誰だ?」
「ジュドーだって」
「ジュドー? あいつが何の用だ?」
ジュドー。かつてはフリーの何でも屋であると同時に、タイガー率いる虎の会に所属する殺し屋でもあった男だ。キャットも虎の会の集まりなどで顔は見たことがある。ヘラヘラした感じの男だが、同時にどこか油断できない雰囲気も持っていた。
キャットは立ち上がり、受話器をとる。
「ジュドー、久しぶりだな……何の用だ?」
(いやあ、久しぶりだねえキャット。今からそっちに行っていいか? 頼みたい仕事がある)
「仕事か……いいだろう。で、いつ――」
(もう、すぐそこまで来てる。申し訳ないんだけど、急な話なんだよ)
そしてキャットとジュドーは二人、顔を突き合わせていた。
そこにテリーが入ってくる。
「あのお、コーヒーでも持って――」
「後でいい。呼ぶまで向こうに行ってろ」
キャットは言葉をさえぎり、ドアを指差す。
「もお〜、ボスは意地悪なんだから」
テリーはむくれた顔で出ていった。
「さて、仕事ってのは何なんだ?」
キャットは、ジュドーの目を見つめる。
その裏にある、真意を探ろうと試みる。
「そんな怖い目で見るな。ガロードとルルシーっていう二人のクズを始末してほしいんだよ」
「……」
始末?
なぜ、オレに頼む?
何を企んでいる?
キャットは無言のまま、何も言えずにいた。
正直言って、困惑していたのだ。
一方のジュドーは、落ち着いた表情でのんびりとしている。
キャットの返事を待っているようだった。
「なぜ、オレに頼む? 自分でやればいいだろうが。お前だって――」
「あんたらを試したい」
ジュドーはそう言って、ニヤリと笑った。
「試す? どういうことだ――」
「わかんないかな……オレはタイガーん所をやめて以来、奴に睨まれている。裏の仕事ができない状態だよ。まして、近頃はタイガーとゴメスが協定を結びやがった。このままいくと、オレたちはみんな、あの二大組織に潰される」
「ああ……」
その通りだった。
そのことは、キャット自身も危惧していた。
元々、見た目や人格的に問題のある人間を拾い部下にしてきたキャットにとって、組織の規律を重んじる虎の会やゴメス一家では、やっていけないだろうと感じていた。
しかも、キャットはこれからも、そういった人間を拾うつもりでいた。社会からはじかれた者の受け皿でありたいと思っていた。
だからこそ、いずれは独立した組織へと変えるつもりでいた。
「そこでだ、オレらみたいな中小は手を結ぶべきじゃないかと思うんだよ。奴らに対抗するにはそれしかない。で、オレは手を結ぶ相手を探してる。そしてあんたに目をつけた」
「オレに?」
「そう。あんたなら信用できるんじゃないかと。評判も悪くなかったしな。ただし、問題が一つある」
ジュドーは言葉を止め、しばし間を置いた。
「オレたちが組むに値するかわからない、だから試したいって訳か……」
「さすがキャット! 話が早い! じゃあ早速、仕事の方を――」
「悪いけどな……ちょっと難しい」
キャットはもったいぶった、どっちともとれる言い方をした。
そして、ジュドーの次の言葉を待つ。
キャットも、裏の世界で長く生きてきた男である。こんな急に飛び込んできた仕事にホイホイ乗るほどバカではない。これまで全くと言っていいほど付き合いのなかったジュドーが、急にこんな話を持ってくる。警戒するなという方が無理な話だ。
ならば、とりあえずは様子見だ。それが一番無難だろう。少なくとも、今は切羽詰まった状況ではないのだ。さらに、向こうの出方次第では値段を吊り上げられるかもしれない。
だが――
「んなこと言っていいのかね……ま、好きにしな」
そう言うと、ジュドーは何のためらいもなく、すっと立ち上がった。
そのまま、出ていこうとする。
「ま、待て!」
キャットは思わず呼び止めた。
ジュドーのこの態度は、キャットにとって想定外だった。
ジュドーは必ず、おためごかしを言って粘ってくると思っていたのだが、その読みはあっさり外れた。
しかも、何のためらいもなく引き上げようとしている。
何だ、この態度は?
こいつ、何を企んでいるんだ?
「んだよ、断るんじゃないのか?」
ジュドーは面倒くさそうに振り向いた。
「気が変わった。話だけでも聞こうか」
「話なんか簡単だよ。ガロードとルルシーを殺す。報酬は二百万。ただし、ガロードは腕利きの兵士、ルルシーは吸血鬼だ。決して楽な相手じゃない。どうするんだ?」
「……」
キャットは一瞬ではあるが、迷った。
しかし――
「そいつらを始末するだけなんだな? なら、引き受けよう」
実のところ、ジュドーに対する警戒心が消えたわけではない。
ただ、ジュドーの言った話には心惹かれる部分があったのも事実だった。
この先、独立するのであるなら、既存の組織との摩擦が生じるのは避けられない。
ならば、ジュドーらと手を結ぶのも悪くない。
いや、手を結ぶ必要がある、絶対に。
さらに、今のジュドーの態度は……。
キャットをハメようという人間のそれには見えなかった。
あまりにも自然に、そしてあっさりと、ジュドーは引き上げようとした。
まるで、やる気のない営業マンのようだった。
キャットは部下を連れ、バク地区の裏通りで息を潜めて待っていた。
四人の部下は、全員スタンバイしている。
手はずとしては、まずドリー&テリーの兄弟とレオンが、二人の行く手をふさぐと同時に注意を引き付ける。次にキャットとスコルピオが背後から襲う。まず手強いであろう吸血鬼を不意討ちで仕留め、兵士の方は兄弟とレオンに始末させる。
恐らく乱戦になるだろうし、元より吸血鬼に銃は効かない。なので銃は使わない。それに、銃を使う必要もない。いくら元兵士が強いといっても、レオンの腕力には太刀打ちできないだろう。それに兄弟もいる。完璧に始末できる。
さっき、ジュドーから連絡が入った。二人して、こちらに向かっているとのことだ。
二人とも、死んでもらおう。
不幸を背負った、部下たちの生活のために。
木の杭とハンマーを握りしめ、息を殺し、待ち続けるキャット。
傍らには、一番長い付き合いのスコルピオがいる。二百センチの長身を折り曲げ、窮屈そうにしながら、それでもそばにいてくれている。
足音が聞こえてきた。
二人分だ。
やがて、キャットとスコルピオの潜んでいる場所を、ガロードとルルシーが通りすぎる。
そして、足音は遠ざかっていく。
キャットは飛び出すタイミングを計る。
一。
二。
三!
手筈どおり、まずはドリーとテリー、そしてレオンが躍り出る。
「お前ら……死んでもらうぜ!」
ドリーが吠えながら、トゲの埋め込まれた鉄の棒を振り上げる。
その横では、凶悪な表情をしたテリーがチェーンを振り回す。
さらに後ろから、レオンがのっそりと現れる。
レオンは武器を持っていない。脳に障害のある彼に武器を持たせるのはかえって危険(仲間や自身をも傷つけかねない)だと、キャットが判断したため、プロテクターのようなものを身につけ、ヘルメットを被っている。
だが彼の巨体には、それだけで充分だった。
三人はゆっくりと、ガロードとルルシーに迫って行く。
しかしガロードもルルシーも、まったく怯える素振りがない。
それどころか――
「かかったな……」
ガロードはポツリと呟いた。
と同時に、両手を顔まで上げ、身構える。
横にいるルルシーの口元からは、鋭く長い犬歯が見えていた。
キャットは異変に気付き、すぐに飛び出す。
スコルピオが続く、はずだったが――
乾いた銃声が、裏通りに響き渡る。
キャットは振り向く。
スコルピオの額に、穴が空いていた。
「スコルピオー!」
キャットの声……いや、それは悲鳴だった。
数々の修羅場を潜り抜けたはずのキャットが、敵を前に硬直していた。
クリスタル・ボーイは躊躇せず、続けざまにトリガーを弾く。
防弾ベストをも貫く、ボーイの改造拳銃の弾丸。
五発、キャットの体に炸裂し――
仰向けに倒れる。
激しい痛み。
キャットは身をよじり、思わず顔を横に向ける。
その時キャットの目に飛び込んできたものは……
ガロードは猛然と襲いかかる。
レオンの力まかせの大振りパンチをかわし、すかさず目突きを喰らわす。
レオンは悲鳴をあげ、反射的に目を押さえる。
ガロードは両手で首を抱え込み、顔面に膝蹴りを叩き込む。
そして首を逆方向に、一気にひねり――
脛椎を破壊した。
ルルシーは、ドリーが鉄棒を振り上げた瞬間――
一気に間合いを詰め、顔面に鉤爪を一閃させた。
ドリーの両目から、血が吹き出る。
悲鳴をあげるドリー。
次の瞬間、ルルシーはドリーの喉元に食らいつく。
鋭く尖った犬歯が、ドリーの喉に突き刺さる。
一瞬、ビクン! とはねた後――
ドリーの体は、凄まじい勢いで痙攣し始めた。
テリーはチェーンを振り回すが――
不意に飛んできた、糸のような何かが首に巻きついてくる。
頸動脈と気管が、一気に絞め上げられる。
意識が途絶え――
テリーは何をされたのか把握できないまま、息絶えた。
キャットは気も狂わんばかりだった。
目の前で、部下が次々と死んでいるのだ。
オレの部下が……
オレの家族が……
次の瞬間、キャットは立ち上がった。
怒りと絶望そして哀しみが、体を走る激痛を消し去った。
そしてキャットは――
ガロードの方に向かい、ボロボロの体を引きずって歩いた。
体から、血と涙と狂気を撒き散らしながら……
「オレの家族を……オレの家族を……返せ……」
ガロードは、接近してくる者を見た瞬間――
動けなくなった。
こちらに向かっている男は、自分と同じ匂いがしたからだ。
さらに、かすかに聞こえた声。
怒り……
絶望……
復讐……
負の感情に、心の全てを支配されていた。
その気持ちは……。
ガロードには、痛いほど理解できるものだった。
だから、キャットの振り上げた拳を避けなかった。拳はガロードの頬に命中した。
ガロードは悲しかった。もはや死を目前に控え、それでもなお向かってきたキャットの拳は、ガロードに何のダメージも与えなかったのだ。
復讐のために……
部下の、いや家族の仇を討つために……
死ぬまでの、ほんの一時の貴重な時間……
本当に貴重な、生きている時間をガロードへの攻撃に費やしているというのに――
それが無意味なのだ。
何のダメージも与えていないのだ。
口から血を吐き、目から涙を流しながら、なおも殴りかかるキャット。
だが、次の一撃はもっと弱かった。
ガロードの目からも、涙が溢れる。
ガロードは泣いた。
自分に似ている、キャットのために。
キャットはさらなる一撃を加えようと、拳を振り上げ――
力尽きた。
キャットは前のめりに、ガロードにしがみつきながら息絶えた。
まるで、地獄の道連れにでもするかのように。
ガロードは、自分にしがみついているキャットの遺体を横たえた。
キャットの顔は、哀しみと怒りに満ちている。
「なあ、こいつは……何で殺さなきゃいけなかったんだ?」
ガロードは呟くように尋ねた。
「おいガキ、これが仕事なんだよ」
ボーイが吐き捨てるような口調で答える。
「なあ、ガロ……こいつだって、善人じゃない。それはわかるだろ。大陸で五人殺してる。わかっているだけで、だ。実際には、もっと殺してるはずだ。人を殺せば、そいつも殺される。いつかは、な」
キークは、しみじみとした口調で言った。
「じゃあ、オレもいつかは……」
「そうだ。お前もいつかは誰かに殺される。その覚悟だけはしておけ」
キークはガロードの横にしゃがみ、肩を叩いた。
「しかもだ、死んだ後は異世界に転生だ。中世風の世界にな。そしてお前はゴブリンに生まれ変わり、勇者に斬られる」
ボーイが横から、茶化すような口調で言う。
「おい、んなこと言ってる場合じゃないぞ。夜が明ける前に、死体の始末だ。今回は銃を使ったからな。とりあえず、タイガーんところの掃除屋まで持っていくぞ」
子猫のエピソードは、実際に私が体験したことです。私の兄は生きてますが。




