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天使の生まれ変わりですか…  作者: 麻生夕人
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第二話〜天使を名乗る者〜

今回はセリフが多い気がします。

 ユトの頭の中に車に引かれた時、頭の中に響いた声が聞こえた、聞こえた途端また睡魔に襲われ、彼女に抱えられながらも眠ってしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ユトが目を覚ますと10メートル先も見えなさそうな暗闇の場所(なか)にユトはいた。ユトはここは何処なのか探るべく10メートル先も見えないない場所でも周りを見渡した。すると彼は今の自分の事で違和感を覚えた。

 (視点がさっきより高い?)

 ユトはさっきまで生まれ変わった赤子の姿だったのだ。その視点に慣れてきていたから違和感をユトは感じたのだ、もし生まれ変わった直後でこの状態になっていたらユトは気づかなかったであろう。

 そんな事を考えていると。今度は頭の中に響くようではなく音として声が聞こえた。

 『やぁ君が麻生夕人だね』

 「誰だあんた」

 『強いて言うなら君を転生させた者かな』

 ユトはこの言葉を聞いて驚いた。すると目の前に美しく、頭の上に天使のような光る輪をつけ、背中からは光る翼をつけた人物があれた。いや美しく過ぎて人物と言う言葉では、表現できていない。人かどうかでも定かではない。

 この光景を見てユトはもう一度問た。

 「誰だあんた(かみさま)かなんかか?」

 『僕は違うよ?天使さ、(かみさま)の使いの天使』

 天使と言う言葉聞いた瞬間からユトの思考が始まった複雑かつ単純な疑問である。

 (天使のだなんているわけがないよな…(かみさま)がいる前提で天使さんは話してるしどうなんだ?まさかこの考えが原因で死んだのか俺は…)

 『大丈夫なんじゃないそんな事気にしなくても生き返ったんだし』

 (何故考えているとがわかる!変態さんなのか!?)

 『仮にも僕天使ですよそれぐらい造作もない事なんだけどなー』

 「いやストーカーなのか職権乱用じゃないけど何かの力の使ってストーキングしてるのか!?」

 話が噛み合わない人と天使である。しかもユトの場合は彼女の事を話を聞いていない相手と思っているがユトなかなかの物である。

 『もう声でちゃってるしよーあと早く話を聞いてくれないかなーなー』

 「まてよ天使がストーキングって善じゃない?貴様!!本当に天使か?天使なのか!?」

 『天使だよ!熾天使!いい加減話し聞いてよ‼』

 人どうしの会話だったらなかなかいいコンビに見える会話である。しかし熾天使は天使の階級の中では高い地位にある階級である。もし十字教徒だったのならこのような会話はな成り立たないだろう。良い意味でも悪い意味でもこのような会話ができる事を凄いと自覚出来ていない十字教に疎いユトであった。

 「あ、ごめん」

 『いたの?みたいな反応辞めてくれない?今君、僕の事を考えてたのによくそん反応できるよねそんな事をある意味他の天使だったらどうなってたか…』

 「どうなんの?」

 『いや、存在そのもの消されると言う事は言わないようにしとくよ』

 「天使さん言ったよ今、言ったからねサラッとわざとなわけ?怖いことサラッと言わないで欲しいんだけど」

 もはやどちらがボケとツッコミかわからない人と天使、ハッキリして欲しいものである。

 『あの天使さんって辞めてもらえる?僕の名前はミカエルだから』

 大天使ミカエルそれは天使の中の筆頭する名前である。天界では堕ちた天使、堕天使ルシファーとの戦いで終止符を打った大天使でもありセフィロート(生命の樹)の守護天使でもある。もちろんその事を知らないユトである。

 「りょーかいミカエルさんでイイよね?」

 『呼び方は天使さん以外ならいいよ』

 やっと本題に入れるとミカエルが深いため息をつきながら言った。それから少し先程とは違った顔になり、説明を始めた。

 『僕が君が死ぬ前に言った事を憶えてる?』

 「確か…『君には向こう側の世界で僕の生まれ変わりになってもらいます。また向こう側の世界で…』だっけ」

 そのまま思い出しながならそのままそっくりと復唱したユトである。

 『全部言わなくても良かったんだけど…向こう側の世界って言うのはもうわかってるよね?』

 一つ一つ丁寧に説明を始めるミカエル。

 「まぁなんとなく…だけど…」

 『なら結構麻生夕人君、君には君達が住んで居た地球とは別の世界に転生をさせもらった』

 「質問、もし転生しなかったら俺どうなってた?」

 『あのままだったら地獄か天国のどちらかに行っていたと思うよ』

 たんたんと説明を続けるミカエル。

 『で、こっからが大事だよ君にはこの世界では僕の生まれ変わりとして生まれてもらった』

 「質問その2、何でミカエルさんなの?」

 『それはわからないね何億という人口のなかでの抽選で当たってこんな事になったのかそれともたまたま目に止まったか、全ては(かみさま)のみぞ知るって事だね』

 この説明はユトは何の意味があるのだろうと思っていた。だがミカエルの説明が上手いのかはわからないがユトの何かをくすぐったようだった。

 「じゃあ(かみさま)に会えるの俺?」

 単純な疑問を持ったユト。

 『(かみさま)は忙しいし会えないと思うよ会った所で君の魂が(かみさま)の影響力が強過ぎて壊れて死ぬよ?即死だね、ただえさえ僕らの世界(てんかい)の住人にあっただけで()()()は発狂するのに最悪場合は死ぬと思うよ』

 「どっちもそんなに変わらないじゃん!(かみさま)とから天使とかって善じゃないのかよ!ってかじゃあ何で俺は大丈夫たんだよ!」

 『()()()って言ったでしょ?君の場合は僕の生まれ変わりだから僕の力が君の魂に混じってるからね大丈夫なんだよ』

 つまりもっと簡単に言うのならばミカエルが鏡の世界の自分に向かって会話をしているようなものだ。

 「ユトなるほど」

 手をポンと置いて納得するユト。

 ミカエルの説明が少し説明不足のような気もするがユトはわかった彼がまだ麻生夕人(あさおゆうと)だったころ彼の成績は悪かっただが頭の回転の早さ、理解力は高かく利口であった。ただ単純に彼の勉強嫌いのせいで復習などをせずに公式などを忘れ問題が解けず成績が落ちていったのだ。まさに宝の持ち腐れである。

 『でもう一つ魔術と言う概念を見てたと思うが魔術は基本五大元素の属性何だけど、風、水、(つち)、火、(エーテル)、があるんだけどそのうちの(エーテル)を他の属性で君の体の中に封印してある』

 「なんで?」

 ユトはなぜわざわざ魔術のある世界に転生させたのに魔術を使えなくするのかを疑問に持った。

 『簡単だよ封印しないと君がまた死ぬからね、僕の生まれ変わりだから当然僕の力も持っているその力がまだ魔術耐性の君が使ったら君の体が耐えらないからねでも練習すれば封印を解いて 五大元素を使えるようになるから。』

 (つまり属性のない魔術を使えという事か)

 ユトはある意味チートだけどそれが裏目にでているな、と考えていると…

 『そうでもないよ(エーテル)の使えないのは僕の力だけ、本来君が持っている(エーテル)は使えるよまぁ他の属性は使えないけどね』

 それならよかったと安心するユト、地球の子供たちは一度ぐらいは誰でも魔術や超能力を使ってみたいと思うだろうそれが使えるようにユトなり安心しているのだ。

 『属性魔術を使いたい時には封印を解けば使えるけど属性魔術を解いた数だけ僕の力をも解放されるから気をつけてね』

 「わかったけどどうやって封印を解くの?」

 『イメージだね魔術はイメージが大事だから解けってイメージかな』

 「てきとうだな!もっとわかりやすいないのかよ!」

 彼、ユトではなく麻生夕人は教科書の基本問題が解ければ応用問題も解ける人間であったがその教科書の内容すらままならないのならユトではなく麻生夕人は何も解けなくなってしまうのだ。だから魔術のほんの一部を少しミカエルから聞いた程度でしかない魔術の知識では魔術を完璧に理解出来ていない。つまり算数の教育過程を終えた直後に算数の内容しか理解していないのにやり方も教えず数学の問題を解けと言っているようなものである。なのでミカエルが言っているのは暴論なのだ。だがミカエルは…

 『自分で勉強しろ』

 と教えもらおうとするユトに対しそう言って一脚した。確かに勉強と言う方法は確かに誰もが認める正論なのだが、ユトは納得しきれない気持ちになった。

 『あ、そうだった僕と会話するのに凄い(まりょく)を使うから起きた時には体がだるくなっていると思う、ゴメンね?テヘ』

 これに言動に対しユトは。

 「テヘ、じゃねぇぇぇぇぇよ!俺意識戻ったら赤ん坊だよ?貴様は赤ん坊を会話してるだけで殺そうとするのか!?貴様は本当に天使なのか!?悪魔だろ絶対!!」

 『失敬な!純粋な天使だよ!!何が悪魔だ!!あ、でももうすぐ切れると思うよ?』

 「あ?」

 などと言っているとユトは睡魔に襲われる事もなく眠りに落ちた。

 『また会えると思うからじゃねー』

 とユトが眠りに落ちてからミカエルは言った。

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