序章
高校受験を終え、今の時間を気にしながら内心合格しているかと焦りながら合格発表を見に行く俺は自転車をこいでいる。
決してたまたま今朝高校受験を失敗した夢を見たり星座占いが最下位だったからと言って内心焦っているわけではない断じてない…断じてないただ焦っている理由は合格発表があと何分かで終わるからだ。
「夕人ー早くこーい終わっちまうぞー合格発表!」
「解っとるわーでけー声出すんじゃねぇー!」
俺の名前は麻生夕人陰キャラで基本誰とも話さない身長は175センチと少し背が高いあと本が読むのが好きぐらいだな、で声の相手は江藤誠陽気な性格でクラスのムードメーカーと言った感じの奴だ勉強はそれなりに出来て身長も180センチと背が高く顔もそこそこいいから少しモテるある意味俺と対象的な感じだ。
まぁ俺の幼馴染で一応俺は親友だと思っている。誠は小学校からの付き合いでクラスが変わっても唯一、一緒に遊んだりして来た奴だまぁ言い換えればクラスが変わる事に友達が限りなく0人に近くなる事なんだがまぁ誠がいるからいいかと思ってきた。なのでこいつ以外友達は…
「早くしなさいよ本当に合否がわからなくなるわよ!」
あ、もう一人友達がいた上田なんとかだった気が…
「おい凛うるせ〜よ」
「誠も大きな声出してたじゃない」
あ、思い出したこいつは凛だ上田凛目測だが身長はやや高めの165センチぐらいだなあと容姿がよく、モテるで、勉強も出来る完璧人だな、だから確か中学の時に男子の会話の中でよくこいつの名前が出てきた気がする。
俺は基本的に中学の時は周りの会話が雑音と思えるぐらい静かに過ごしてきたからなまぁ一人の時が多かったまぁ誠と話してる時に必ずいた何故かだからこいつは誠が好きなのかと思っていたが女子の会話が偶然聞こえてきてそうでもないらしい偶然聞こえただけだ盗み聞きではないまぁこんな感じで知り合いになり友達になったのだ。
「ふぅ〜セーフ終了時間には間に合ったなで、お前らどうだった合格した?」
「もちろん」
「当然よ」
それなら俺も見に行くとしますか…一年間の努力が報われると信じながら俺は合格発表を見に行く。
さてと何処にありますかなと左上から自分の受験番号を探しながら見ていくと…後ろから…
「あなたなら受かってるわよ?」
「え?」
「だから受かってるって」
と凛と誠が自分の受験番号を見つける前に言った。え?なんなのこの人達、人がせっかくワクワクドキドキしながら自分の合格確かめようとしてるのに「うかった」とか言うの?え?なにこの感動する映画の内容を先に教えられた感は。
「おめぇらなに人の感動の瞬間奪ってんだよ!」
「だってもうここの高校の先生達かたずけ始めてるわよ」
「あ、本当だ」
「まぁそんな事よりまた一緒だな」
「……」
「どうした?」
また一緒か…確かに誠とは10年近く一緒にいるからな誠とは生涯の友達かもな、と考えて何でもないと答えると。
「なぁ俺さ変わった質問だっから覚えてるんだけどさ面接の時の質問でさあなたは『天使や神様を信じますか?』って聞かれなかった?」
何だその質問?と思っていると。
「私は聞かれたわよあなたは?」
「ん?俺か?聞かれた気がしないでもないがはっきりとは覚えてないなでお前らは何て答えたんだ?」
俺は面接当日の日のなにを質問されたかを思い出しながら聞いてみた。
「俺はな『人それぞれだと思いますでも僕は少なからずこの世界で奇跡が起きているので信じています』って答えた気がする」
よく覚えてるなーと感心しながら凛にも何と答えたか聞いてみる。
「私はね『神様はいるかどうかはわかりませんが聖書などには神様が居た事が書いてあるので居ると言うより居たと思っています』と言ったわ」
ほーと感心して聞いていて俺も考えてみた神様は居るのか?、とこの世界を助けてくれるか?、と確かに奇跡は起きている確かに聖書にはそう書いてあるのだろう詳しくは知らんがだがこの世界は平和とは言い切れない戦争は起きてるし領土争いもある宗教の違いによって起こる争いもあるのだそれでも神様は居ると言えるのだろうか?信仰している者す達に救いの手を差し伸べているのかは俺の知っている現実から離れていてよくわからない。
でも、もし神様が俺はどうするのだろうかとか考えていると。
「なぁそんなことりさ俺たちのさ合格祝いしない夕人の家でさ」
急に話題変えたなと思いさっきの面接の話言いた始めお前だろと心の中でツッコミをいれてからもちろん…
「嫌です」
とお断りさせてもらった。基本的に家に他人をいれたくない家族が少しアレだからな天然バカが多いからな我が家族にはだからあまり家に他人をいれたくないだからこう言ってみた。
「誠の家に俺は一票」
「私も同じく」
「俺の家か〜」
凛も賛成してくれたが誠がわざとらしく考えてる。
「無理なら合格祝い無しという事で」
「じゃあ私の家なら…」
そっと手をあげながら言う凛、俺…女の人家に行った事ないし行く気もないから嫌なんだがと声をあげようとしたら誠が。
「え?まぁいいや凛の家で決定!お前もちゃんと来いよ」
「えっとそのこのあと用事かあったような…ってどこに電話してるんだ?」
急に電話をし始める誠。
『はい、麻生です』
「江藤です、お久しぶりです」
『あら〜誠ちゃん?元気にしてた〜?』
「はい、ところでまだ時間帯がわかりませんが今日合格祝いをしようと思うのですかお宅の夕人君にはご都合はなかったですよね?」
『あら皆受かったの?よかったわね〜あはは〜でもあの子に予定なんてあったかしら?確か昨日合格発表見たらすぐ家に帰って寝るとか言ってたわよ?だから予定なんてないじゃない?』
「じゃあおたくの夕人君をお借りします〜」
おい貴様なぜ親に承諾をとる?まず初めは俺からだろ?普通本人から承諾をとるものだろうなのになぜ親に電話をする嫌がらせかなのか?俺の自由を奪う気か?
「おいなぜ人様の家に電話をかける!?俺の母親なら当然俺の自由を妨害するに決まっていると知って電話かけただろ!」
俺の母親は親の感なのか知らんがよく俺がやりたく無いから嘘を言っているのにそれをサラッと真実のことを言いやがる!そしてその事を誠は付き合いが長いからよく知っているこいつはそれを平然と使う。
「よしこれでお前も凛の家に来れるな」
ニヤっと笑ながら言う誠、くそっ先手を打たれたと内心で毒ずくしかしたまにはいいかもしれないな。
そんな会話をしていると凛が心配そうにこちらをみていた。そんな目するなよとか思ってると。
「来れるよね?」
「来れるよ親の許可をとったからな」
と凛の質問に対して誠が答える。やめて欲しいそうやってあまりこの方法を使って誘わないで欲しい帰ったら寝たかったのにと思いつつも…
「わかったよ」
と承諾する俺しかしお祝いか〜何年ぶりかなーと考えていると
「買い出し行かね?ケーキとかやっぱいるよね?」
「そんなもん安いやつならコンビニで売ってるからそれでよくね?」
基本時間のかかる事はしたくない俺であるまず食べ物を食べる時になぜ待たなきゃいかんのかわからん人間なのだ俺は、しかしここらも少しコンビニ遠いなと考えていると。
「夜やるんだったら私作ろうか?」
そのいまの一言に関して全力でスルーする事を決めた俺、誠も同じこと思ってるのだろうだって。
「凛に作ってもらうのは悪いからさせっかくのお祝いなんだしさみんなで楽で楽しくやろうな?ケーキは店で買えばいいし」
ってケーキ作りをさせないようにしてるからきっと同じことを考えたのだろうせめて高校入学するまでは死にたくないと一回前食べた時は本当に死ぬかと思った夢の中で綺麗な川(三途の川)が見えたから本当にやばかった本当に不味かったと彼女料理の試食をした時のことを誠から聞かされたよほど酷かったのだろう語っている時の誠の顔が蒼白だったのだから。
だからやはり買うのが良いのだろう他の食べ物に関しては…
「何か作るよ凛の家のキッチン使っていい?食材はこっちで持つからさ」
「多分いいと思うけど…あんた料理出来たっけ?」
「おい凛、夕人の唯一、一般人に勝てそうな分野だぞ」
酷い言われようです俺まぁ小さい頃から親にさせられてたからな決して自分からやっていたわけでは無い本当にいやいやにやっていただけなのだ中学と高校の時朝早く起きて弁当を作りたくないからとかの酷い理由で、だからそれなりに出来るって言っても家庭科の教科書に載っているような一般的な料理だが。
「おー頼むな意外にな夕人の料理美味いんだぞ?」
「それなら是非とも食べてあげようじゃないの」
この会話をスルーして財布の中身と何処か近くででセールがやってないか携帯で調べるもちろん都合よくそうそうやっていないはずなのだが…あったしかも意外と近い!
「今から近くでセールがやってるからそこに食材買いに行くわ二人は買い出し宜しく頼むな」
「「わかった(わ)」」
誠と凛とわかれてから食材を買いに自転車をまたいで食材を買いに行く。
住所を携帯に打ち込んで携帯の地図サービスを利用して目的の場所を調べる。ここから片道10分程度かと考えると自転車をこぎ始める。
余談だが受験した高校は場所がいいコンビニやら本屋などか回りにあるそれがこの高校を俺が選んだ理由の一つだ。
目的に向かって自転車をこいでいて老人とすれ違う時、先ほど誠が口に出した言葉だからかわからなが老人が誰に向かって言ったかわからない言葉が他の音よりも耳に入った。
「あなたは『天使や神様を信じますか?』」
俺はその言葉に耳を奪われ老人の方向を向くと老人いずその逆の方向から…
「危ない!」
時すでに遅し…
車がきて事故死しました。