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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

太郎くんの鬼退治

作者: うすぶ

 昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんがいました。

お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きました。


 お婆さんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました。

お婆さんは昔、重量挙げ日本代表だったので桃を軽々と持ち上げて家に持って帰りました。(洗濯物は放置)


 そして、お婆さんは、洗濯物を川に忘れたことに気づき取りに戻りました。

 お婆さんが家に帰ってみると、お爺さんが桃を切ろうとしていました。


「おい!糞ジジイ、私の桃に気安く触んじゃねえ」

「うるさい糞ババアお前がこんなとこに置いとくのが悪い」


 お爺さんとお婆さんは、桃を取り合って喧嘩を始めてしまいました。その時です桃が光ったかと思うと桃が二つに割れ中から赤ちゃんが出てきたではありませんか。

 しかし、お爺さんとお婆さんはそれに気づかずまだ、喧嘩をしているではありませんか。

 そこに、偶然回覧板を持ってきた隣の家の太郎くんが来ました。


「お爺さん、お婆さんなんで喧嘩してんの?」

「この糞ジジイが私の桃を勝手に食べようとしたんだよ」

「お前がこんなとこに置いとくのが悪い」

「お爺さんお婆さん桃ってあれ?中に何かいるみたいだけど・・・」


 その時お爺さんとお婆さんは桃の異変にようやく気づきました。

そして桃の何か何がいるか恐る恐る近づいてみました。桃の中にはそれはたいそう可愛い赤ん坊がおりました。

 お爺さんとお婆さんはその赤ん坊をどうするか話し合い始めました。


「どうするんじゃ婆さんや?」

「どうしましょう爺さんや?」

「とりあえず鬼退治にでも行かせてみようじゃないか婆さんや」

「それはいい考えですね爺さんや」

「あんたらは馬鹿か」


 すっかり空気と化していた太郎くんがここで参戦


「太郎まだ居たのか」

「そんな事より赤ん坊を鬼退治に活かせるなんてあなたたちは鬼ですか!」

「うるさい人の家に口出すなクソガキ」

「黙れ糞ババア」

「とっとと帰れクソガキ」


 太郎くんは一回家に帰ることにしました。そして、家に帰り刀をとって戻ってきました。


「お前ら殺す」

「お、落ち着くんじゃ太郎」

「そ、そうよ。落ち着きなさい太郎」

「黙れ!!」

「わしらは年寄りじゃぞ。お前さんは年寄りを殺すのか?」

「知っとるわボケ!死ねカス」


 そして、太郎くんは、お爺さんとお婆さんを殺しました。いえ、違いますね。太郎くんは鬼を退治したのです。そう、人の心の中に棲む鬼を・・・

 そして、赤ん坊は太郎くんの家で育てられることになりました。


めでたしめでたし

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