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十三話 霧雨一同シオンに全身全霊お手伝いさせていただきます!(~三名を除いて~)

ユウヤ)「じゃあ、俺はバイトあるんで。」


そう言ってユウヤは帰って行った。


シオン)「で?なんでお前は帰らないんだ?」

ユウト)「え?あと二週間の間で自分磨きをしてもらい、完ぺきになってもらう。そのための助っ人を呼んだ。」

シオン)「へ?」


ガチャ

玄関が空いて入ってきたのは……


ユルネ)「お……おじゃましま~す」


ユウト)「俺はそう言うの分からないから、ユウカを呼ぼうと思ったけど、断られたから本人から指名で来た。肌がきれいだと印象が良くなりますからね。」

ユルネ)「ユウカお姉ちゃんから、いろいろ道具を借りてきたので、いろいろ教えます。」

シオン)「な…何を?」

ユルネ)「特にたいしたことはしないです。十代に多いTゾーンにニキビが沢山あるので、毎日優しくお風呂で顔を洗ってください。」


するとユルネはドサッとカバンからものを取り出して


ユルネ)「ユウカお姉ちゃん一押しの洗顔用洗剤です。」

シオン)「ど……どうも………。」


ユルネが渡したのは赤ちゃん用のお肌に優しい奴だ。


ユルネ)「フワフワの泡で顔全体を優しく洗い、35度前後のぬるま湯で十回程度バシャバシャと洗い流してください。洗い残しに注意を。」

シオン)「はい。」

ユルネ)「次に。シオンさん。日焼け止め塗ってます?」

シオン)「塗ってないです……。」

ユルネ)「次。シオンさんメイクします?」

シオン)「しません。クレンジングも持ってきたけど、じゃあ要りませんね。シオリさんに実験台にされた時は使ってください。」


するとシオリさんが入ってきて


シオリ)「海に行ったときに私が無理やり塗るだけね。」

ユルネ)「ダメです。冬でもいつでも紫外線対策の日焼け止めは絶対です。」

シオン)「はい。」


シオリさんが俺に近づいてきて


シオリ)「小学生に顔負けしてるわね。」

ユウト)「ま、思い出です。」


カシャ


シオリ)「そう言ってる本人はやってるの?」

ユウト)「ええ毎日。むしろ、こっちまで来ます。目に見えるものを普段から実行する勇気はないけど、他の人なら良いかって考えですね。」

ユルネ)「シオリさん。乳液持ってます?」

シオリ)「もちろん。」

ユルネ)「そちらでいいので保湿を必ず。」


そして「どうぞ」と言って渡す。


ユルネ)「次。絶対に触らない、気にしないでください。特にスキンケアした後は前髪をあげ、絶対に触らないでください。十代の内にユイカお姉ちゃんが振り向かなくても、そのあと、二十代で肌がよくなかったら意味ないですからね。」

シオン)「そんなに続けられるだろうか。」

ユルネ)「そんなの……」

シオリ)「そんな豆腐メンタルに産んだつもりは無いわ‼何回でも続けなさい!」


シオリさんのお叱りが入った。


シオリ)「それに、ユミカとユウタロウと家族になれるの楽しみにしてるんだから‼」


ユミカとユウタロウとは両親の名前だ。

二人とシオリさんは幼馴染らしい。

そんなシオリさんも父さんと母さんの仕事を知らないらしいけど。


ユルト)「シオリさん。」


俺らの両親はしばらく帰ってきてない。

俺はここ三年は顔を合わせていない。

だからと言っても、毎月の仕送りとおこずかいは必ず来る。学年が上がるたびにそれぞれおこずかい金額は上がるし、あの人たちは頭がいい。

帰ってきた痕跡はあっても顔は合わせられなかったり、誰かあっていても、誰かはいなくて会えない。

本人たちからは忙しい。と


シオリ)「あ。ごめんなさいね。」


ユルネとユルトは五年顔を合わせられていない。

本人は顔もだいぶ思い出せないようだ。


ユルネ)「大丈夫です。」


作り笑いだ。

両親が帰ってこない分、(一番はユウヤだけど)何年育てたと思っている。


両親がこういう状況になったのはユウナとユウヤが小一の時。

つまり、みんな十年間ほぼ上のきょうだいに育てられている。


俺らが思うに、シオリさんの発言的に一年に一度は必ず帰ってきているらしい。

ちなみにここ一年間前後に両親を目撃した人はいない。



そのあとは霧雨一同(ユウナ、ユイカ、ユウカを除いて)はシオンの為にそれぞれ特技を教えて行った。

翆 「バレンタインのが終わり次第、父母登場……………?」

小 「お前がそういうこと言うと絶対に出て来るんだよ。」

霧 「前にも『こいつらの親はどうなってるんでしょうね。はは』のようなセリフがありましたしね~。」

小 「実際どうなんだ?」

霧 「そりゃもう、ヤバいです。見た目の面では私たちは両親を見るたびに『あ。この人の血を継いでるな。』って思います。」

霧 「早く見たいな~って思う方(そもそも読んでくれる人いないよ)は翆雨を応援してください!」

翆 (はあ。誤字脱字チェックめんどくさいな~)


父・ユウタロウ 39 ×××××

母・ユミカ 39 ××××、××

長男・ユウヤ 17 高二

三男・ユウト 15 中三

六女・ユルネ 12 小六


一人っ子・シオン 15 中三

長女・シオリ ×9 漫画家(霧雨両親と同級生幼馴染です。)

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