第三十話:君の瞳に・・・完敗
ということがあったんですよ~!!
どういうことかって?
それは本編を見ていただければ・・・嘘です。
別に何もありません。
では、本編をどうぞ!!
「今から世界を破壊します!!」
竜也の世界壊滅宣言より三日後、日本、中国、北朝鮮、アメリカ、イギリスが壊滅した。
この五カ国を破壊したのは紛れもく、竜也一人の力で行ったものである。
竜也が行った破壊工作に、グリシーヌ及びイリーナは一切関知していなかった。
魔法が使えない、竜也が何故たった三日間という短い期間で五カ国も破壊することができたのであろうか。
そんな不可思議な現象を調べるべく、私たち次期陵聖学園生(希望、入れたらいいなー)非公式新聞部の二人が完全アポなし、体当たり取材を敢行して得た情報をここに記そうと思う。
え?
私たちって誰かって?
それは・・・。
あー、それはね~。
え?
何?
巻きで?
了解!
それじゃあ、私たちの正体はまた後ほどということで!!
「俺は神様なのです」
アメリカに現れた竜也が最初に発した言葉である。
その言葉と共に、自由の女神があることで有名なニューヨーク、そしてワシントンが陥没した。
文字通り陥没したのである。
アメリカ政府は突然のことに、何の対応も出来ないまま機能を停止した。
だが、奇跡にも等しいことだが、このような大惨事の中で死傷者は一人も出なかった。
このときの様子をハンバーガーショップの店長、デイビット氏はこう語る。
『俺は今まで色んな悪事を働いてきた。ハンバーガーにケチャップじゃなくマヨネーズを混入させたり、立ちションもした。ガキの頃はママの言いつけを破って夜十時まで起きてたこともある。今までの俺には怖いことなんて何にもなかった! だがよ、そんな俺にも怖いものが一つ出来た。それが、アイツだ! リュウヤ・トウドウ! 奴はあんな大惨事の後に俺の店に来て、こう言ったんだ!』
「マスタードたっぷりのハンバーガープリーズ」
『わかるか!? ケチャップでもなく、マヨネーズでもなく、第三の選択肢マスタードを選びやがったんだよ! 奴の言葉に俺は震えが止まらなかった! 奴は紛れもなく神様だよ? 神様に逆らおうなんて、流石の俺でも無理ってもんだ!』
その後、デイビット氏は一時間強もの時間、竜也は何故神なのかということについて、自身の見解とカオス理論を交えて披露した。
どうして一ハンバーガーショップの店長がカオス理論なんてものを扱えるのかは聞いてはいけない。
「俺は神様アル」
中国は北京に現れた竜也が最初に発した言葉である。
竜也は広大な土地を持つ中国の半分を地に沈めた・・・という。
実際の光景を見ていないため、どのようにしてそんな大それたことをやってのけたのかを、
このときの光景を実際に見ていた、自動車整備工場長のチンさんに話を聞いてみようと思
う。
『この整備工場が設立されたのは実に百年前。百年前といえば・・・・・・うんたらかんたら』
工場長が工場の話ばかりするので、何故かこの工場を見学しにやってきた日本人観光貨客の女性二人組に話を聞いてみようと思う。
そして何故かこの二人組は某紫色の大きな人造人間が活躍する、エルフという発音に似た組織の某女性二人組に似ていた。
『そうね・・・あの時のことを簡単に言うと・・・』
『パターン青! 間違いありません! 使○です!』
『まさかこんなタイミングでやってくるなんてね』
『こ、この反応は・・・』
『まさか・・・暴走?』
もう中国は飛ばすことにします。
ですが、これはこれで竜也の凄さが伝わったのではないでしょうか?
ないでしょうね・・・。
「俺は神様なんだぜ!」
韓国はソウルに降り立った竜也の最初の言葉。
「俺は明洞に来てみたかったんだぜ!! ナンタって舞台を見てみたかったんだぜ! 今から見てくるんだぜ」
約二時間後。
「ナンタ・・・最高なんだぜ!! 観なきゃ絶対損するんだぜ!! だから、韓国は潰さないんだぜ!」
壊滅の危機からよく分からない理由で免れた韓国であった。
「俺マンセー!」
その言葉の直後、北朝鮮は消滅したらしい。
イギリス・・・は、もう書くの止めてもいいよね?
どうせ壊滅してるんだし。
え?
何?
書くのが面倒くさいだけだろって?
違う違う!
何て失礼な!!
もういい!!
私帰る!
突撃リポーターが帰ってしまったため、今回の取材はここで断念することに。
だが、これで竜也の偉大さが皆さまにも伝わったものだと私たちは確信するものである。
それでは、諸君らに栄光を!!
そんな動画を藤堂家では、美紀、すもも、虎之助、モーガン・フリー○ン、マリン、グリシーヌ、イリーナ、桜子、クリスティー、竜也ママの計一一人が鑑賞していた。
「「えへへへ~」」
件の動画を持ちこんだ、人懐こい瞳の、未だ幼さを残した同じ顔の少女たち二人は褒めて褒めて~、というオモチャを持ってきた子犬のような顔で桜子を見ている。
「「三日掛けて調べたんだよ?」」
「う、うん・・・」
桜子は困ったような笑いを浮かべながら、少女たち二人の頭を撫でる。
「「やっふー!」」
少女たちにとっては望外の喜びだったようである。
「つか、その子ら誰なん?」
藤堂家に集う誰もが思っていた疑問を、虎之助が言う。
「あれ? まだ紹介してなかったかしら?」
そんな竜也ママの発言に、全員の視線は自然と竜也ママに集まる。
竜也ママは同じ顔の少女たち二人を背後から愛情いっぱい込めて抱きしめて言う。
「紹介します! 我が家の天使です!! 藤堂家のツインエンジェルです! 天使さまのご降臨や~!」
「「初めまして。いつも竜也兄さんがお世話になっています」」
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