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第二十九話:新キャラ登場! 皆、次も絶対見てくれよな!! あれ? これどこの次回予告?

お待たせ致しました~!!


やっとネットが繋がり小説をアップ出来ます!!


私、帰る!!


え? なんで?


はい、私現在ネットが出来る喜びで少々頭のネジが緩くなっております!!


まあ、そんなことはさておき、早速本編へまいりましょう!!

話は美紀が竜也を刺し貫く少し前に遡る。



「いや、厄介なことになったよ」

とは、車で絶賛逃亡中の牛丸普利男。


「やっぱり彼が動いていたんですか?」


助手席に座る美紀の言葉に牛丸普利男は重々しく頷いた。


「ああ、柊くんの想像通りだったよ。『風の王』ジェイハン・シュトリームだった」


「はあぁ、そうですか。それで、彼の狙いは何ですか? まあ、聞かなくても大方予想は付きますけど・・・」


美紀は呆れたように大きく溜息を洩らして言う。


「うむ、彼は日本政府と日本の魔法界に全面降伏を促してきたみたいなんだよ」


『風の王』ジェイハン・シュトリーム。


美紀たちと同じく、王の二つ名を持つ男。


年は二十三。


 アメリカに籍を置く彼は、アメリカ軍の魔法大隊隊長という肩書を持っている。


 彼の操る風は、時に立ちふさがる者全てを切り刻み、時に風によって自由に世界を移動する。


 ジェイハン・シュトリームという男は、良くも悪くも思い込みが激しく、自分の目的の為なら手段を厭わず目的遂行に当たる。


そんな彼、ジェイハン・シュトリームは、日本のとある女性に恋をしている。


一年前、ジェイハンが日本の王(美紀とすもも)の下を訪れた時に、ジェイハンはその女性を前にして恋に落ちた。


いわゆる一目惚れである。


ジェイハンは、挨拶もそこそこにいきなりプロポーズを申し込むという大胆な行動に出たが、結果は・・・。


「あのときは本当に驚いたわ。まさか初対面でいきなりプロポーズをするなんてね」


そう言い、今度は先ほどよりも更に深い溜息を吐く美紀。


そんな美紀に後ろの席に座っていた虎之助が声を掛けた。


「そんでプロポーズの結果はどうなったんや?」


「もちろんジェイハンは振られたわ。でもね、そこから厄介なことになっちゃったのよね」


 当時のジェイハンの台詞を思い出しているのか、美紀は静かに目を閉じながら言う。


『そうか! やはり君のように美しい女性には相応のプレゼントが必要だというわけだね! わかったよ! 次に君に会いに来るときはこの日本を丸ごとプレゼントしよう!』


美紀の話を聞いて虎之助は、


「何でそういう話になったんや?」


「それが分かれば苦労しないわよ」


心の底からそう思っているのか、本日三度目ともなる溜息を美紀は吐いた。


今度の溜息は今までで一番深いものであった。


元々魔法というものは西洋から伝わった神秘である。


魔法というものが日本に伝わるまで、日本の神秘は陰陽道であった。


しかし、時代が進むにつれて陰陽道は廃れていき、代わりに魔法という神秘が日本に溶け込むことになる。


馬鹿げた話ではあるが、そういう昔の事情があり日本政府と日本の魔法界は西洋国の魔法界に頭が上がらず、何でもかんでも言うことを聞いてしまうのである。



 そして、今回日本の魔法界に圧力とも言うべきものを掛けてきたのは、間違いなくジェイハンである。


 「はあ~、なんやジェイハンって奴は想像してたよりもアホなやつやねんな~」


 『アホとはなんだ』


 と、突然どこからか虎之助にツッコミが入った。


 『アホではない! これは愛! 愛する女性に対する至上の愛!』


 声が聞こえてきたかと思うと、次に牛丸・・・・モーガン・フリー○ンが運転する車が急停止をする。


 タイヤは摩擦により甲高い悲鳴のような音を立てた。


 「・・・ジェイハン」


 言ったのはすももだった。


車に乗ってから初めて喋ったと思えば、すももはフロントガラスの向こう側を見て言う。


すももの視線の先には銀髪灼眼の男前が立っていた。


彼は満面の笑みを浮かべて言った。


『やあ! 約束通り君を迎えに来たよ! すもも! でも、まだ完全にこの国を掌握してはいないんだ・・・。まだこの国には『神王』がいる。『氷の女王』は見逃そう。なんせ女の子だからね。でも、『神王』は殺しておこうと思うんだ! 君に相応しい男の『王』は僕一人で十分だからね! それじゃあ!』


そして、現れた時と同じように一瞬で姿を消す。


風が彼を運ぶ。


『そうそう、『神王』の胸には僕からのプレゼントを埋め込んであるから! いやー、楽しみだよ! 『王』が『王』で無くなる瞬間がさっ!』


『風の王』ジェイハン・シュトリーム。


彼は文字通り風の魔法を極めた存在である。


そして、同時に彼は優秀な呪術師でもある。


ジェイハンは遠く離れた相手であろうとも、自分の呪術を風に乗せて相手を呪うことが出来る。


どんな呪いを風で運んだのか定かではないが、


「竜也くん!」


 美紀は今にも泣きそうな声で恋人の名前を叫んだ。


 『でも、『神王』は美紀の恋人なんだって? 愛しいすももの親友の恋人を殺してしまうのは僕も忍びないから、特別に解呪の方法を教えてあげるよ。でも本当は解呪じゃなくて発動だったりしてね! さあ、どっちでしょう! まあいいや! 美紀の氷で『神王』を体内から凍らせて仮死状態にすればいいよ! なんたって呪いは死ねば消えるからね!

あ、それか単純に僕を殺しても呪いは解けるよ? でも僕を殺すのは難しいと思うよ?それじゃあ~ね~!』


 それきり声は聞こえなくなった。



 美紀はジェイハンの声が消えてすぐに、ジェイハンの魔力を辿り、モーガン・フリー○ンに車で追跡させた。


そして魔力を辿った先にジェイハンを見つけ、氷の槍をジェイハン目がけて全力で投擲した。


だが、そこにいたのはジェイハンではなく・・・。


お待ちいただいていた皆さまこんにちは。


お初にお目にかかる皆さま、ようこそ。


御意見、御感想、クレーム、罵詈雑言。


何でも受け付けております。


ただし、クレーム、罵詈雑言は用法用量を守り正しく御送信下さい。


あまりに多すぎると、私が気持ちよくな・・・いえ、なんでもありません。


それでは!!

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