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第二十一話:名前は伊達じゃないんだZE! あ~そんなことよりも・・・

どうも~


なんだか最近更新頻度が少なくなってしまっていますね・・・。


なるべく、早く更新したいと思います!!

操られていた男たちは自分たちがなにをしていたのか一切覚えていなかった。


男たちにいままでの事情を説明したモーガン・フリー○ンは男たちを手当てするとどこかへと運んでいった。


その様子はまるで刑事映画のワンシーンだった。


さすがはモーガン・フリー○ンだ。


ハリウッドの名優の名は伊達じゃない。

 

俺の手にあった弓は戦闘が終わるとどこかへ消え、ニャン吉もまた「任務完了であります! 必要とあらばいつでも私をお呼びください!」と、現れたとき同様に敬礼し消えていった。


「とんだお祝いになっちゃったね~!」

 

マリンさんは相変わらずのほほんとした顔で言う。


 「ホントだねー! せっかく美紀も藤堂くんとイチャイチャしてたのにねー!」


「イチャイチャなんてしてないわよっ!」


「またまたー! 照れない照れない!」


「照れてない!」


「みーきー!」


「イリーナさん?」


「どうでした? マスターにちゃんと優しくしてもらえましたか?」


「そ、それは・・・」


「その様子じゃしてもらえなかったんですねー! まったくマスターは根性なしですねー! こんなかわいい彼女になにもしないなんてー!」


言って、イリーナはじとーっとした目で俺を見る。


そんな目で見るなー! 


つーかお前が美紀さんに変なこと吹き込むから悪いんだろーが!


「それにしても~、竜ちゃんは人気者だね~!」


「全然うれしくないですけどね」


「しかしホンマけったいなやつに目ぇつけられたな、竜也」


「あいつホモ野郎だよね。マジでキモかった」


「・・・・・・危険」


本当に危なかったよな。


銃なんてケガじゃすまないっつーの。


下手したら死んでるところだ。


でも、みんな無事でよかった。


それに・・・。


「美紀さんが・・・無事でよかった」


「竜也くん・・・」


「くっさー! 藤堂くんその台詞くさすぎー!」


朝比奈さんは、「いやー!」とか言いながら頭を抱えて叫びだした。


俺、そんなにくさい台詞言ったかな?


「それはそうとあの男、なかなかの魔力を持っていましたね。恐らくあの男がジャングルに時間圧縮の魔法をかけたんでしょうけど・・・。なんのためにあんなことを? マスターを拉致しようとするならあのときいくらでもできた筈・・・。ああ、そうか。あのときは美紀がいましたね。だからあの男も手が出せなかったわけですか。では私があそこに迷い込んでしまったのも罠だったのでしょうか? マスターはどうして自分が狙われているのかわかりますか?」


「いや、皆目検討もつかない。俺なんて狙ってもなんのメリットもないだろ?」


「いや、それは違うぞ竜也」


「そうね~、竜ちゃん以上に拉致して価値のある人間なんてこの世にいないでしょうしね~」


「は?」


「例えば~、竜ちゃんの体を調べたり~、解剖したり~、人体実験したり~」


それ全部人体実験ですよ!


「どうして俺がそんなことされなくちゃいけないんですか!? つーか俺が狙われてるってことは俺の家族は大丈夫なんですか!?」


「大丈夫だよ~! お姉さんの信頼できるお友達に竜ちゃんのご家族を守ってもらってるからね~! ちなみにお友達っていうのはいつかの運転手さんだから~! あと~、竜ちゃんの質問の答えは~、竜ちゃんが~、初めてこの世界に幻想種を召喚した人間だから~!」


「初めてって・・・マリンさんはグリシーヌとイリーナを知ってたじゃないですか。てことはマリンさんも以前に二人を呼び出したんじゃ・・・」


「竜也、私が教えたことをもう忘れたのか?」


「え?」


「マリンでも我々を呼び出すことはできない」


「は? じゃあなんでマリンさんは二人を知ってるんだ?」


「それは~、お姉さんの故郷が~、精霊界だから~! 私は~、うーんと昔に精霊界に迷い込んでしまった人間と~、幻想種の間に生まれた子供なの~!」


衝撃の事実。


ビバリーヒルズ○ップ。


いや、全然関係ないけどなんとなくこの二つの発音似てないか? 


「つーか、人間と幻想種の間に子供なんてできるのか?」


「もう~! お姉さんが生きた証拠~!」


言って、マリンさんはいつかのように虫も殺せない力でぽこぽこと俺を叩いてきた。


「そうですよー。ですからマスターも私やグリシーヌと一緒に子作りしてみませんかー? 

私たちと愛の結晶を作りませんかー?」


「私も竜也が望むのなら喜んで子作りに専念しよう!」


二人とも余計なこと言うな! 


誤解されたらどうするんだよ!?


「うわっ! 藤堂くんは女なら誰でもいいの!? この節操なし! ド変態! 女の敵! 

美紀がかわいそうだよ!」


とか言いながら影でくすくす笑いをするすもも先輩だった。


小声で「ナイスアシストです! すもも!」と、イリーナがすもも先輩にハイタッチしてた

のは見えないものとしておいた。


「そう・・・なんだ・・・」


「え?」


振り返ると美紀さんは体からドス黒いオーラを放ちわなわなと震えていた。


しっかり素敵な誤解をされてらっしゃる美紀さん。


「竜也くんは女の子なら誰でもいいんだ・・・」


「ち、ちが・・・」


「竜也くんの馬鹿ー! あんなに熱烈な愛の告白をしたくせに! やっぱりおっぱいな

の!? 大きなおっぱいがいいのね!?」


「違いますって! 俺は・・・」


「うるさーい! そこに直れ!」


言うと美紀さんはいきなり呪文を唱え始めた。


「ちょっと待ってくださいよ!? 俺は美紀さんのことが好きなんです! 美紀さんのお

っぱいも大好きです!」


「ほ、ほんと・・・?」


「ええ」


「え~!? お姉さんたちのおっぱいじゃ竜ちゃんは満足しないの~!?」


「ふむ、胸には少しは自信があったのだが・・・」


「マスターは控えめなおっぱいが好きなんですかー?」


と、最強巨乳トリオがそれぞれ胸を触りながら言う。


「違います! 俺は美紀さんの胸だから好きなんです!」


「竜也くん・・・」


「美紀さん、俺のこと信じてください! 俺は美紀さんのことが・・・」


「・・・・・・あっ、イリーナさんのおっぱいドレスからこぼれてる」


黒崎さんの声に俺は思わずイリーナに視線を向けた。


「えっ!?」


しかし、イリーナのドレスはどこも乱れていなかった。


「・・・・・・ふっ」


しーまったー! 


まさか黒崎さんにはめられるとは!!


「しゃーない。竜也、いまのはしゃーないわ」


肩に優しく手を置いて、虎之助は言ってくれた。


わかってくれるか! 


男たるものこういったハプニングには素早く反応するものだ。


「・・・・・・か」


「へ?」


「竜也くんの馬鹿ー!!!!!」



初めて美紀さんと会ったときに向けられた殺気がかわいく思えるほど、強烈な殺気が美紀さんの体からにじみ出ていた。


「み、美紀・・・さん!?」


「アイスジャイアント!!」


氷の巨人現る!

陵聖学園女子寮崩壊!

逃げ惑う俺たち!

周囲が凍り始めた。

俺を見つめたまま巨大な足を上げた姿勢で固まる氷の巨人。


「竜也くん」


「は、はい!?」


「三秒上げるわ」


「ご、誤解です」


うふふ、と笑って聞き流された。


「遺言は?」


「小さなおっぱい最高でーす!!」


「有罪!!」


美紀さんの声と共に氷の巨人の足が振り下ろされた。


迫ってくる巨大な足を見て俺は思う。


美紀さんが胸のことを気にしてるのは知っていたけどここまでとは。


つーか、美紀さん結構やきもち焼きなんですね。


恋人としてはうれしいですが、やきもちを焼かれるたびに命の危機に瀕するのはどうも・・・。

 

それでも・・・。


 俺って人生の勝ち組だよなー。


 そう思う俺は救いようのない落ちこぼれ野郎なんだろうか?

 


 竜也は気づいていなかった。


 竜也のポケットに入っている、マリンに渡された紙が光を放っていることに。


 紙に書かれ、いままで竜也が見ることのできなかった質問が浮かび上がる。

 





『問四、あなたの最も愛する人は?』


前書きでなるべく多く更新を・・・などと言っていましたが、そろそろ違う作品を書こうかなと思っちゃってます!!


うーむ・・・。


あ! ご意見・ご感想などがありましたら是非に!!

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