番外編~第七話~:美水すもも軍曹の野望その①
ついに山が動いたか・・・。
来るべき時がきたのだ・・・。
ええ。
そうです。
いつものごとく、特に意味はありません。
では、番外編は~じま~るよ~!
美水すももの野望。
九時。
「竜也がいない間、寂しい、もとい暇だった私は、マリンの提案で虎之助、マリア、きぬ、すもも、と親交を深めることとなった・・・だから、君は今私の部屋に来ているということでいいんだね、グリシーヌくん」
すももはそう言うと、何もかもわかっているというように頷くと、ウィンクを一つ寄こす。
「うむ。その通りだ。なので今日はよろしく頼む」
「いいよ~、私も暇だしね! つーか、からかう相手がいないと本当につまんないね!」
それは竜也や美紀のことを言っているのだろうか?
「あー! そうだそうだ! グリシーヌさんって、女の子だったんだね! きぬちゃんから聞いたよ! ワクワク、ドキドキ」
そんなうれしさを隠そうともしない効果音がすももの口から直接聞こえてきた。
何故だか、すももからはマリンと同じ系統の匂いが漂っている。
要警戒だ。
「あのね~、わたし~、グリシーヌさんの人型を見てみたいな~!」
そう言っておねだりしてくる、すもも。
「だが断る」
「えー! なんで! いいじゃん、ちょっとくらい! 見たい、見たい、見たい、見たい、見たい、見たい、見たい、見せて、見せて、見せて、見せて、見せて、見せて、見せて!」
部屋の中で駄々をこね出すすもも。
全身を使った駄々をこねる行動は、そのうちブリッジ、一人バックドロップ、一人シャイニングウィザード、一人四の字固めへと発展していった。
何と言うか、駄々のこね方がパワフルだな。
しかし、
「こら。いくらこの部屋には私とすももの二人しかいないからとはいえ、年頃の娘がそんなはしたないことをするもんじゃない。見てみろ、スカートが捲れて下着が見えているではないか」
「はっはっはっ。私にはしたない行動をさせたくなければ、今すぐ君の人型を私に見せなさい!」
「では、私はこれで失礼しよう」
「ああ、嘘、ごめんなさい、待って!」
泣きそうな顔で私に縋りついてきたすもも。
何だか哀れだな。
「ごめんなさいー。だって~、暇だったんだもんー。あー暇だー。暇過ぎるー」
言いながら、すももは立ち上がり、部屋の奥へと去っていく。
「待たせたかい、ベイビー」
数秒もしないうちに戻ってきた。
戻ってきたすももは何かを運んできていた。
それはグランド・ピアノの形をしていた。
だが、グランド・ピアノにしては小さすぎる。
家庭用のものよりも遥かに小さかった。
大きさは膝の上に乗せられるサイズだ。
だが、決しておもちゃのようにちゃちな感じはしない。
そんな矛盾を孕ませたピアノだった。
「そのピアノ、中々に珍しいな。そんな物が売っているとは―」
「あー、コレ? いいでしょうー! 世界に一つだけの私専用のピアノ・・・・・・だった。そう、だったのだ。何故過去形なのか? それを語るには儚くも美しい悲劇の存在を話さねばならないだろう。時は千年ほど遡る。まだ、この地に人類という種が存在していなかった頃に事件は起きた」
うむ。
余計なことを言ってしまった。
すももは、おかしな物語を語り始めた。
そもそも千年前なら人類はいただろうに。
「やあ、ボブ! 今日も中々決まってるね!」
ボブ!?
それ人類じゃないのか!?
人類存在しているぞ!?
「やあ、小次郎! そういう君だっていつも以上に素敵な女性だよ!」
小次郎って男の名前だろうに!
小次郎=女なのか!?
何だか色々設定がおかし過ぎる。
「それで今日はどうしたんだい? 小次郎が僕を呼びだすなんて? まさか愛の告白かい? 君からの愛なら二四時間いつでも受け付けているよ」
「ええ、その通り。愛の告白に来たの」
小次郎の口調が激変したぞ!!
「お、おいおい。冗談だろ? 僕には妻も子もいるんだぜ?」
ボブ妻子持ちだったのか!?
というか人類どれだけいるのだ!?
「なんて言うとでも思った? あははははっははははははっはははははっははははははははははははははははっははははははははははは!」
小次郎の身に一体何が起きたのだ!!
「こ、小次郎?」
「あはっ」
「な、何故・・・なんだ?」
「それが、ボブが残した最期の言葉となった。ボブの腹には、美水すもも専用の家庭用ピアノよりもさらに小さなピアノがめり込んでいたのだった。そんなボブの姿を見て、小次郎は不気味に笑い続けるのだった・・・・・・」
え?
まさか、これでおしまい!?
一体ボブが何をしたと言うのだ!?
理不尽過ぎるそ!!
カムバーック、ボブ!!!
私は喫煙者です。
4月から煙草が値上がりするそうですね。
そろそろ禁煙しようかな?
それでは~!
ご意見、ご感想などがあれば是非~!