第十二・五話:奥さんお供しやすぜ!
第十二話の補足的お話です。
・・・ごめんなさい。
では、本編をどうそ!
というわけで回想スタート。
「今日は私らこれで終わりだよねー?」
「そうね」
「なーんか暇じゃない? ぶっちゃけ式に立ち会うだけって私ら必要ないよね? あー暇だー! 暇で暇で発狂しそうだー!」
「なに言ってるのよ。あっ、そうだ、私ちょっとこれから寄りたいところがあるからすももは先に寮に戻っていてくれる?」
「寄るところ? どこ? へへー、奥さん私もお供しやすぜ?」
「ど、どこでもいいでしょ! いいからすももは先に寮に戻っててよ!」
「ん~? 怪しいな~? あー! さては愛しの彼の教室をこっそり覗こうってのかい? いかんな~、それはいかんよ! そんな死地に友をたった一人で行かせるわけにはいけませんな~! よしっ! ここは私も一緒に行こうじゃないの!」
「ち、違うわよ! 誰が藤堂くんの教室に行くって言ったのよ!」
「あれ~? 私は藤堂くんだなんて一言も言ってないよ? い・と・し・の・彼って言っただけなのにな~」
「あっ・・・」
「んもう! 美紀はかわいいな~!」
「みーちゃん、すーちゃん見つけた~!」
「マリン先生?」
「どったの? マリンの姐さん?」
「あのね~、これから二人とも時間あるかな~?」
「くっ。すいやせん・・・マリンの姐さん。いまからあっしらは極道の道に進もうという人
生のはみ出し者です。そんなあっしらにマリンの姐さんを巻き込むわけにはいきやせん!」
「ど~いうこと~?」
「まあ簡単に言えば、美紀と二人で藤堂くんのクラスを覗き見しようってことです。ちなみに主犯格は美紀で、被害者は藤堂くんです」
「ちょっ、変なこと言わないでよ!」
「な~んだ~! それならちょうどいいや~! あのね~、いまからお姉さんと一緒に来てくれるかな~? 竜ちゃんたちに~、みーちゃんと~、すーちゃんを~、紹介しようかな~って思ってたりするんだ~! 二つ名を持っている先輩としてね~!」
「やったじゃん美紀! これで直接会う口実ができたね!」
「だから違うってば!」
回想終了。
短いだって?
思い出してください。
世界最強の落ちこぼれ史上、最も短かったのはプロローグです!
プロローグよりも長いはずです。
・・・たぶん。
まあ、これも一応仕様・・・のつもりなのですが――――。
感想などございましたら、喜んで受け付けます!
では!