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戦利品はとりあえず拾うタイプ

しばらく在宅になったので毎日・・・は無理・・・一日おきくらいで更新出来ると思いたい

「おはーってあれ。バイトじゃ無かったっけお前」

「兄おはよー。バイトはお休みになっちゃってさー」

「休みになった?急にシフト変わってくれ的な?」

「いいや。何かお店自体が暫くお休みなんだって」

「へぇ。工事でも・・・あー」


多分あれか。


「え?何か知ってるの?」

「ほら。今話題の謎の塔あるだろ」

「ああ。何か都会に出来たって言う」


その言い方だと人が建てたみたいに聞こえるな。


例の塔。実は近所に2本ある。

1つは山の中に出来たあれ。俺が昨日潜ってたやつだ。


もう一つは駅前にある中塔だ。

そちらは当然すぐに発見されて封鎖されている。


桜のバイト先のコンビニは駅近くにあるから、まぁいつか休みなるだろうなって思ってた。

予想していたより少しだけ遅かったが、何か理由があるのだろうか。


「あの塔が何かあったの?」

「・・・お前世間の事知らん過ぎでは?」


一応言っておくが、モンスターの事はニュースにもなっている。

何なら今日にもやってた。

それはテレビ番組だけではなくネットニュースも同じだ。


簡単に先週の事を説明して、ネットに上げられた記事も一緒に見せる。

すると本当に知らなかったようで。


「えぇー。こんな事あったんだ」

「そして反応が薄い」

「実際モンスターとか言われても実感湧かないっていうか?」

「そう言う感じか」


理解はまぁ出来るがなぁ。

被害者が日本では出ていない事も相まって、こういう反応は意外と多いのかもしれない。


「でもどうしようかなー。バイト代入らないし」

「別の場所・・・は無いか」

「兄は心当たり無い?」

「バイト募集してないから無いな」


実家が喫茶店って知り合いはいるけど家族経営だからな。

基本的にバイトの募集はしてない。


「ん?じゃあお前今日ずっといるの?」

「いるけど?」

「あらそ。俺夕方まで帰らんから昼飯は自力で」

「あいあいー」


もうモンスターの事も塔の事も興味が無くなったらしい。

ソファに沈み込んで寝始めた。

我が妹ながら図太過ぎんか?


それにしても駅前にも動きがあったか。

これは一回様子見が必要だな。


『自衛隊が本格的に調べ始めたのかしら』

「だろうな」


塔の数を確保したいのか。

実は塔のサイズで地下の広さが違ったりするのか。

やっぱりどこかで全部入らないと駄目だな。

ワンチャンモンスターの強さが違う・・・ってのは無さそうだな。

もしそうなら自衛隊が調べられる範囲越えるだろうし。


小塔でも1つ2つ下に行くと普通の人間では危うくなる。

それなのに大塔のモンスターが小塔より強いとなるともはや調べられない。


「そういえば特大塔以外にはあの石は嵌ってないんだよな」

『魔力量を見て分かるようにしてるのでしょうけど。確かにあれ以外ないのは妙ね』


何故見てわかるようにしているのか。

あれが光った時に塔からモンスターが出始めた。

良い方に考えるのなら、あれが無い塔からは絶対にモンスターが外に出てこないってことだと思うんだが。


「まぁ断定は出来んな」

『誰かに答えが消えればいいのにね』

「それは本当にそう」


もっとシンプルにしたいものだ。

そうすれば何も考えずに下に迎えるのに。


『今日はどこまでいくつもりなの?』

「勿論。時間の許すまで」

『区切りは付けた方が良いわよ?帰るのにも時間掛かるわけだし』


そこなんだよなー。


帰りだけじゃなくて行きも地味に問題だ。

進んだ階層分戻らなければいけないから。

今はまだいいけど、20、30と進んだら行って帰るだけで一日掛かりになりかねない。


「転移魔法とか使えないの?」

『無理ね』

「流石に無理か―」


グラディスでも無理か。仕方ない諦めよう。

でもどうにかしないと面倒な事になるのは間違いないので、対策は考えていかねば。

一番良いのは探索中に問題を解決できる様な何かを見つける事なのだが。


「始める階層選べればなぁ」

『それじゃあ本当にゲームじゃない』


現実もちょっとはゲームみたいになっていいと思うんだけどな。


「さて、早速行くか」


一応魔石もいくらか集めていかないとな。

何に使えるか分からんし。


「武器は・・・いるか?」

『あの程度だとねぇ』


鉄ではあるから一応何かに資源にはなりそうなんだが、売れないし誰かに渡すにしても出何処があれだし。


「ガチでゴミが溜まってくな」


山小屋が埋まるかどうにかなるかどっちが早いか・・・

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