10年経てばそら変わる
久しぶりすぎて投稿する指が震えました()
あら。随分と可愛いお客なのね
おねえさんだれ?
私?私は・・・
ああ、懐かしい。俺が・・・園崎快人が始まった時の・・・
「・・・何とも。いつの夢だあれ」
『貴方が5歳くらいの時だから・・・12年前ね』
「道理で懐かしいわけだよ」
カーテンから漏れた日差しで目が覚める。
清々しい感じはせず、誰だこんな閉め方したアホはと考えている。
『ほら。早く起きなさい。他の人はもう動いてる時間よ』
「生憎。今は夏休みなんでね』
7月25日。
世間様ではまだ夏休みに入っていない学校もあるそうだが、嬉しいことにうちの学校は休みがそこそこ長い。
しかもまだ夏休みも始まってすぐだからな。そういう日くらいはグータラさせてほしい。
『やることはあるでしょう?』
「あー・・・はぁ。起きるか」
日課だからな。さぼると夜が大変だし。
仕方ないと、気乗りしないが体を起こす。
うちの中に人の気配はない。どうやら皆出かけてるようだ。
そんな時間か?と時計を確認するもまだ8時。
「早すぎでは?」
『お仕事があるならそんなものでしょう』
「桜は・・・バイトか」
どうやら家の住人達は皆既に稼ぎに行っていったらしい。
まぁとにかく準備するか。
布団を撥ね退け、2階の俺の部屋から1階のリビングへ。
何か食べられる物あればいいけど。
「・・・?何か空が変だな」
『え?・・・あら。本当ね。今日は随分と濃いわね』
「こんなの今まで無かったよな?」
『そうね。でも昔はこれが普通だったわよ』
「へぇ」
興味深い話ではあるが、今は飯が優先だな。
お、棚に菓子パンがいくつかある。
多分桜のだろうけど食べてもええやろ。
『怒られても知らないわよ?』
「普段俺の食ってんだからノーカン」
一体何回俺が買ってきた菓子やらアイスやらを食われたことか。
それに対して俺が食うこの菓子パンは大した額でもないんだから。
袋から取り出したパン・・・カレーパンを咥えてテレビを点ける。
朝の時間のニュースを見る為だ。別に毎日見ているわけじゃないが、こういう日くらいわな。
ほら、世界情勢を知るのは大事だから。
『続報です。本日未明に世界各地で~』
「あんかたいへんほうっふね」
『飲みこんでから喋りなさいな』
「あおあお」
意外と美味いなこのカレーパン。
何の気なしに流し始めたニュース番組。
いつもみたいにくだらないことでもやってんのかなーとか思ってたらそうでもないらしい。
何でも世界中で何かが起きているんだとか。
今流れているのは新宿に突如として出現した謎の塔の映像だ。
そしてその塔。ちょっと見逃せないものが映し出されていた。
「魔力あるなあの塔」
『かなり多いわね。しかもあれって・・・』
「はぁー。魔力なんてめずらし・・・ってんなわけあるかい!?」
魔力
この世界の生命全てが保有している不思議な力。
使いようによっては人知を超越した力を振るう事も出来る。
だが今の世界で、この魔力を使える存在は殆どいない。
例外は、俺の様に彼女を保有している者のみ。
そんな存在も、少なくとも俺は俺以外に出会ったことは無い。
つまり、魔力を扱える存在はもしかしたら俺だけしかいない可能性すらあるのだ。
その魔力が、今テレビで映し出されている塔に存在しており、
しかも何かしらの干渉。或いは魔法による操作を受けている。
『どうも星からくみ上げてるみたいね』
「大丈夫なのかそれって」
『星の持つ魔力全体に比べたら誤差みたいな量ね。何がしたいのかしら』
「おいおい」
しかしこいつ危機感ねぇな。
一応ワンチャン。世界の危機の可能性はあるんだけど?
『あの程度が何本あったって問題ないわよ』
「さいですか」
『まぁ塔の中身によるけど』
「・・・先に言え」
しゃーない。今日の日課は無しだ。
『あら。意外と嬉しそうじゃないのね。10年以上待ってた日が来たのよ?』
「夢見る少年時代はとっくに過ぎちまったよ」
何でもかんでも、平和が一番だよちくしょうめ。
以降は恐らく20時に投稿する・・・と思います。