これから
ロクロに殺された日からしばらく経った頃、ニャイアルは配信も無く特に予定も立てていないがログインした。夏休みも残り一週間を切っている。
ニャイアルは全く宿題をやっておらず、決死の思いで膨大な量の課題をゲームを封印して終わらせたのだ。その間はサヤが一人で配信をしてくれたおかげで何とかなっていた。
そして武器代も全て支払ったと報告が来ていた。彼女は周りを見渡し、特に変化がないことを確認してすっかり忘れていたステータス画面を開く。
名前:ニャイアル
種族:猫又lv18→20 職業:疾風狙撃魔銃士lv10→13
HP:130 MP:400→430+10
筋力:9
頑丈:13
器用:10
敏捷:35→38+6→7 【種族ボーナス】
精神:36→39+4
知力:33→36+6→7 【種族ボーナス】
スキル:【魔銃ダメージ増加lv6】【チャージショットlv5】【ボムショットlv4】【ブリーズショットlv2】【精神強化lv4】【鑑定lv1】【消音lv1→2】【魔力探知lv3】【軽業lv2】【移動速度上昇lv3】【暗視lv1】【ウェポンチェンジ】
特殊スキル:【妖の陣・小】
SP:12
STP:0
装備:武器【白金のスナイパーライフル/電虎子のスナイパーライフル】頭【岩大鳥のフード】体【魔鉄糸の迷彩服】腕【岩大鳥の革手袋】脚【魔鉄糸の迷彩ズボン】靴【ボアの靴】アクセサリー【深緑のシュシュ】【革のポーチ】
名前:ウルル
種族:アクセルウルフlv7→10
HP:210→250 MP:150
筋力:28→30
頑丈:21→25
器用:6
敏捷:58→61+6→7 【種族ボーナス】
精神:15
知力:6
スキル:【危機察知lv3】【近接攻撃ダメージ増加lv4】【悪路走法lv1】【移動速度上昇lv3】【全力疾走lv1】【暗視lv1】
SP:7→13
STP:0
装備:武器【合金の獣刀】頭【無し】体【無し】足【無し】アクセサリー【ボアの首輪】
特殊スキルと言う見慣れないものがニャイアルのステータスに追加されていた。効果を見ると常にMPと魔力ダメージが少し増えると書かれていた。
「サヤも特殊スキル持ってるのかな? ま、良いや」
そう言いながら画面を閉じると共に、サヤが後ろから迫って来る音を聞く。振り返るとハグされて頭を撫でられる。
「おはよう御座いますわ、お元気でしょうか?」
「むぐっ……元気だから離して」
「良かったですわ」
「何で更に力強めてるの?!」
ニャイアルがハグから解放されたのは数十秒後のことだった。少し不満気なニャイアルと名残惜しそうにしているサヤはいつもの光景だろう。
「それで……これからどするの?」
「第五の街を目指しますわ、寄り道はその後で良いでしょう。ですがよれよりも前にお泊まり会ですわね!」
「あーうん……そだね」
「夏休み中にやりたいので私の屋敷で明後日からの二泊三日でどうでしょうか?」
「多分大丈夫、基本僕の母適当だし」
「なら決まりですわね、それとベッドは誠に残念ながら一つしかありませんわ。ですがくっつけば問題ありません」
「いや暑苦しいでしょ! 僕はソファーとかで良いから」
「いけませんわ、最新式のクーラーなので暑さも感じませんし。それに折角ニャイアルちゃんから申し出てくれたお泊まり会ですから、ね?」
「うっ……分かったよ」
サヤの必死な目に押されてしまったニャイアルは首を縦に振らざるおえなかった。こうして初めてのお泊まり会が始まろうとしていたのだった。
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