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殲滅作戦 その3

「ぷはぁ……まだ来てないね」


「そうですわね、メイドたちが足止めをしてくれているおかげでもう少し余裕もありますわ」


「分かった」


「MP回復薬も全員に二個持たせていますのでまだ戦えるはずですわ」


MP回復薬を飲み干し、スナイパーライフルを構え直す。一本飲むだけでかなり回復するので値段以上の価値はあるのだ。


この中で最年少のレインの集中力や体力はまだ無くなっていない。少し遠くに見えるPK集団は統率が崩れかけている。


まだリーダー格らしきプレイヤーの姿は見えなかった。追いかけてきてるのも後衛のプレイヤーはほとんど居ない。


十分後、ついにPK集団がニャイアルたちが潜伏している付近にまで遂に来たのだ。


「どこに居るんだよ!」


「探して!」


「《ボムショット》」


そしてある程度の塊が出来たタイミングを狙ってボムショットを撃った。その魔弾はかなりの人数を巻き込み混乱を生む。


「撃ちなさい!」


「誰だがはっ?!」


「伏兵?!」


カナルたちも一斉に撃ちさらに敵にダメージを与える。まだ着いていないPKたちからするとただの恐怖だろう。


だがそれは後ろに居るプレイヤーには見えない、立ち止まった瞬間に後ろから押されるからだ。ニャイアルは射程の範囲内に入ったことを確認する。


「《ボムショット》、これのレベルもう少し上げておくべきだったなぁ……」


「今のままでも十分な気はしますわ」


サヤが言った通り、爆発の中心に居たPKは吹き飛んで居た。それによりドミノ倒しが起きて二次被害も出ている。


「今は僕しか使える人が居ないのは残念だね」


「す、凄い……」


「これが終わった後でもゲームを続けたいと言っているメイドたちにも買える場所は教えておきましょうか」


「なら闘技場でも会えるかもね」


「私との再戦もいつでも歓迎しますわ」


「今度は負けないから!」


そんな会話をしているとPK集団の半数がいきなり街の方へと引き返したのだ。しかし残り半分は変わらずにニャイアルたちへと接近して来ている。


「?」


「もしかしたら、何が合図が分かりませんが撤退命令が出たのかもしれませんわ」


「つまり今居るのは足止めだね」


「えぇ、出来れば全員倒したいですが無理でしょうね……」


「とりあえず戦うよ」


今回はPK集団をニャイアルたちが迎え撃つような形になっているので囲まれる危険はない。そして砂丘の上を取っているので上から見れる状況なのだ。


「《ブリーズショット》、そろそろ諦めたら?」


「あの人が来たらお前らなんて!」


「危ないですわね、《恵の祈り》」


「早く死んでしまえ!」


「そ、そっちが倒れて!」


「あの人って誰……ま、見れば分かるか」


そして二十分が経過した頃、ほとんどのPKが倒されたのだった。

読んで頂きありがとうございます

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