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殲滅作戦 その1

「おはよう御座いますわ」


「おはよ、眠い……」


「おはよう御座いますお嬢様、ニャイアル様」


「お、おはようございます!」


「ワゥッ!!」


現在時刻は朝の六時を過ぎた頃、朝早い時間から全員が揃っていた。理由はメイドたちを待ち伏せさせるためである。


かなり眠そうにしているニャイアル以外は全員問題ない。


「今回のPK集団は色々異常な点が多いのですが……統率者以外は即座に倒してくださいね。危なくなったら撤退して欲しいですわ」


「は、はい!」


「ふふ、では早速行きましょうか」


まだ早朝だからか街を歩くプレイヤーの姿は少ない。PK集団らしき姿も見えなかった。街の外に向かい、メイドたちとレインを新しく見つけた潜伏ポイントへと向かわせた。


装備に関しては砂漠エリアのためボアの靴は全員装備している。PK側は大規模な集団ため、砂漠エリアでの活動は若干不利なのだ。


一方ニャイアルたちは援護射撃が届く範囲で自由に歩いている。とは言ってもニャイアルの聴覚と、サヤが定期的に掲示板などを確認して状況を確認していた。


「まだそう言った動きはありませんわね。恐らく時間を合わせているかもしれませんわ」


「だね、連絡もちゃんと取り合ってるだろうし……」


「えぇ、寄せ集めだからと言って油断してはいけませんわ」


「そーいや異常な点って何?」


「あくまで私の憶測ですが……私たちを付け狙うPKがやけに多い気がしますわ。それに加えて私たちが配信活動をし始めた時から現れるPKの数が多くなったと掲示板で書かれていましたわね」


「んー……」


「今は倒すことしか出来ませんわ」


「ま、そだね」


そのまま二時間が経過した頃、ニャイアルが不審な足音を複数聞き取ったのだ。そして明らかにニャイアルたちの背後を歩いている。


「サヤ、後ろ」


「メイドたちに連絡をお願いしますわ」


「はーい」


歩きながら素早く後ろのプレイヤーを確認して欲しいと言う内容のメールを送ると、徐々に距離を詰めながら即座に武器を構えているので発射許可が欲しいと来た。


「ハンドサインとか送れば良いの?」


「えぇ、不自然にならない程度で右腕を上げてくださいね」


「分かった」


そしてニャイアルは言われた通り、背を伸ばすようにして右腕を上げた。その瞬間後ろから悲鳴などが起こったのだ。


「クソ、何処だ!」


「あっち、あっちよ!」


「何でだよ、背後から襲えると思っぐわぁっ?!」


「がはっ?!」


ニャイアルたちを背後から襲おうとしていた四人のPKたちは逢えなく蜂の巣になったのだ。そしてニャイアルは魔力探知を使用する。


「あー……囲まれてる」


「こう言う時はハンドサイン無しで発射してくれますわ、一般プレイヤーを誤射する危険もありませんしね」


「はぁ……行くよ」


「ガゥッ!」


メイドたちとレインもいつでも攻撃出来るようにしている。前後左右全てからニャイアルたちを睨むPK集団が襲いかかってきたのだった。

読んで頂きありがとうございます、明日の昼の分の投稿が間に合うか分かりませんのでご了承を

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