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メイド狙撃隊結成計画

パーティーが終わった次の日、朝から筑紫はゲーム内にログインする。そして時間を見て急ぎ始めた。


「第一の街に一時間以内で間に合うかなぁ……」


そこでとある人たちと待ち合わせをしているのだ。その理由は昨日の帰宅直前にまだ遡る。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


眠気も襲ってきた頃、そろそろ帰宅しようとしていた筑紫に対して紗夜は呼び止める。


「眠たいなら私の部屋で寝ても良いのですよ?」


「絶対抱き枕にするじゃん……」


「ふふ、それはさておき……明日からの話ですわ」


「何かあるの?」


「えぇ、シルクロードさんからの情報によりPK集団の動きが分かりましたわ」


紗夜は微笑みつつも覚悟が決まった目で話している。


「大規模になりすぎて統率が取れなかったようですが、五日後に第三の街を中心に私たちの名前を出したりPK行為をするようですわ」


「ふむふむ……時間なくない?」


「とは言っても統率を取っているプレイヤー以外は有象無象なのでそこまで脅威にはならないはずですわ」


「なるほどね……目標は?」


「筑紫ちゃんには明日から早速メイドたちと雨音ちゃんのレベル上げと強化を頼みますわ。メイドたちはゲームを触ったことがない者がほとんどなので多少は私が制作したマニュアルで補助出来ますが、後はお任せしますわ」


「種族はともかく職業は?」


「遠距離系固定とは言いましたわ。とは言っても何を選ぶかは予想出来ますが……」


「ま、やるだけやってみるよ」


「第一の街で十時開始なのと明日は私は居ないのでお気をつけてくださいね」


「紗夜居ないの……」


「ふふ、ごめんなさいね? 後で沢山撫でてあげますから」


「うん!」


筑紫が寝ぼけて甘えたがりになっている以外は特に問題なく話は済んだのだった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そんな事があり今に至る。ニャイアルの敏捷を活かしても第一の街に到着したのは集合時間ギリギリだった。息を切らして周りを見渡す。


すると教会の入り口付近で紗夜のメイドたちらしき姿と、雨音らしき姿が目に入った。駆け寄ると向こう側からも手を振られる。


「つ、つく…….ニャイアルさん!」


「お待ちしておりましたニャイアル様!」


「間に合ったから良かったけど……多すぎない? それとレインちゃん、か。親の許可は取れたの?」


「は、はい! 頑張ってこいと喜ばれました!」


「う、うん」


メイドの数は十人、雨音を加えると十一人になる。パーティーを組める最大人数は六人なので、六人と五人で別れる必要がある。


それに加えて雨音ことレインは槍だが、メイドたちの装備は全てスナイパーライフルだったのだ。


「どしよこれ……」


「ニャイアル様カッコいい……」


「可愛い……」


「は、早く慣れなくちゃ……」


「……とりあえずレベル上げよっか」


途方に暮れたニャイアルは、一旦街の外に出てから考えることにしたのだった。

読んで頂きありがとうございます、いきなりですがメイドたちのゲーム内の名前を募集します。何かあったらどうぞ(遠い目)

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