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素敵なパーティー その5

身体的ステータス面は均一になっているので攻撃は避けてハンドガンを取り出す余裕はあるものの、狙いを合わせる事は出来ない。


「ほっはっ!」


(このまま行くとジリ貧だしなぁ……)


雨音は休むことなく槍で攻撃してきている。基本避けた後は横薙ぎが来るのでしっかり見ているか、最悪音を聞いて判断していた。


このこう着状態が数分ほど続いた頃、周りを見渡した筑紫は一つの賭けに出る。雨音の槍は確かに危ないが、小学生のためか既に疲れが見え始めていたのだ。


加えてダメージを受ける覚悟を決める。最悪回復薬を使えば何とか後一回の戦闘くらいは耐えられるだろうと思ったからである。


筑紫は距離を取るのを辞めて少しずつ槍を避けながら前へと歩いた。雨音はそれに対して戸惑ってしまう。


「な、何で……でもチャンスかもっ!」


「何でだろね?」


雨音は現在後ろ歩き、筑紫しか少女の足元の安全は分からないのだ。そして数歩雨音が後ろに下がった時、悲鳴が上がった。


「きゃっ?!」


「足元は注意しないとね、僕も危なかったけど」


偶々あった石に躓いてしまったのだ。筑紫と同年代辺りか、それ以上だと通じていなかっただろうが小学生なら引っかかるかも知れないと言うものだった。


「物騒なのはもう勘弁……」


「やだ!」


筑紫は雨音が体制を立て直す前にハンドガンを構えてヘッドショットを決めた。それと同時にもう一つのキルログが流れる。


筑紫は少し休みたい気分だったが、そうは行かなかった。


「子供相手に容赦無いね、君」


「小学生なのにあんなに動けてる方がオカシイでしょ」


「っ……少しだけお話ししようと思ったんだけど無理そうだね」


筑紫は背後に現れた何処か聞き覚えのある声に向かって張り替えられずにハンドガンを発砲した。避けられたようだが声は少し焦っていた。


「話なんて後で出来るでしょ」


「あぁそうだね、どうやら僕たちは武器も似た種類だし仲良くなれるよ」


「だと良いけどね」


筑紫とアサルトライフルを構え、胡散臭そうな男は笑う。筑紫もスナイパーライフルに持ち替えて男に向かって構えた。


障害物と言える物がないゾーンなので、筑紫が少し不利だろう。だが伊達に狙撃魔銃士をやってきた訳ではない、移動しながらの狙撃も練習はしているのだ。


(とは言っても四割当たれば良い方だけど……お祈りかな)


「今までの相手じゃ少し手応えが無かったんだよ、君なら問題無さそうだけどね」


「全然嬉しくないけどね、全部狙撃で仕留めるつもりだったのに……」


「思い通りになる方がつまらないだろう? 折角のメインイベントだ、楽しもうじゃないか」


「……負けないから」


その瞬間、お互い同時に発砲する。こうして最後の戦いが始まったのだった。

読んで頂きありがとうございます、寝たい(切実)

追記、予約投稿時間間違えたァァァア?!、それと既に達成していましたが一ヶ月毎日投稿チャレンジに成功しました!感想や日刊ランキングに乗れたり出来たので本当にありがとうございます! まだまだ至らない所をありますがよろしくお願いします

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