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紗夜の友人

「見てくれたか」


「凄かったよ」


「流石ですわ、リアルでも格闘技を修めているのでしょうか?」


「そうだな、アタシの父が経営している所でよく鍛えている。いや待て、やっぱりアンタの声は聞いたことがある」


「なら魔夜美家はご存知でしょうか?」


それを聞くと驚いた表情をし、少し表情が緩んだ気がする。


「ふふ、お久しぶりですわ」


「幾ら何でも小声とは言えここで話し合うのは目立つ、別の所に移動しよう」


闘技場の受け付けの周辺で会話をしていたので急いで個室へと駆け込む。ノーデルはここの街では有名なのか騒ついていた。


ノーデル専用の個室を貰っているらしく、そこに駆け込んだ。


「紗夜、来るなら来ると言ってくれ」


「突然申し訳ありませんわ、私も貴女がここに居るなんて思いませんでしたから」


「ニャイアルさんの事も色々聞かされてるよ。惚気話もだがな」


「紗夜?」


「ニャイアルちゃんは可愛いのでついつい長話をしてしまいますわ」


「一時間ぶっ通しで話された時は眩暈がしたんだぞ……」


「ふふ、申し訳ありませんわ」


全くそう思っていなさそうな顔をしているが突っ込んでいてもキリがないので話を進める。


「風の噂だが配信活動をこのゲームでやってると聞いたが本当か?」


「うん、とは言ってもほとんど紗夜に任せっきりだけど」


「えぇ、少しトラブルは起きますが順調に活動出来ていますわ」


「トラブル?」


「この前コラボ配信をしたのですが……その時に相手の方と信者と私たちの方のアンチが手を組んで私たちを倒そうとしていますの」


「それは災難だな……」


「貴女が居るなら私たちは迷惑をかける前に次の街へと行った方が良さそうですわね」


「だね」


巻き込みたくない、その一心でサヤはそう言った。ニャイアルも自分たちで蹴りをつける気でいたのでそれに同意する。


「何か手伝えることがあれば良いんだが……その様子だと無理そうだな。健闘を祈る。それと最後に一つ良いか?」


「何でしょうか?」


そして主にニャイアルが予想だにしなかった言葉が出る。


「その、ニャイアルの頭を撫でて良いか?」


「ん?」


「まぁ!」


視線は完全にニャイアルへと向けられている。どうやら言い間違いという訳ではなさそうだ。ニャイアルが何か言う前にサヤが許可を出す。


「良いですわよ」


「ありがとう」


「あ、まっ……ふにゃ……」


「……可愛いな」


「ニャイアルちゃんはどうやら女性の年上キラーの才能がありそうですわね。あ、ハグも少しだけなら良いですわよ」


「良いのか?!」


「はい、我慢していたのでしょう?」


「紗夜の前では隠し事は出来ないな……」


「僕の意見をっ……ん」


「後で私も抱きついておきましょうか」


「そんなこと言ってないで助けてよ?!」


そう言ってるニャイアルの頬は完全に緩んでいる。彼女は頭を撫でられたり優しく抱きつかれると力が抜けてしまうのだ。


「この前も今回も……」


「ふふ、写真でも撮りましょうか?」


「頼んだ」


「待ってええええ!!」


この後顔を真っ赤にしたニャイアルと、撮った写真を確認しているサヤたちの姿があったとか無かったとか。

読んで頂きありがとうございます、ニャイアルはさっさと堕ちろ(真顔)

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