諦めず抗って その1
「準備と覚悟は良いでしょうか?」
「自分は大丈夫です」
「ボクはステータス確認だけ」
三人は自由都市リーフの巨大な女神の像の前で集合していた。配信開始まで残り数分、ニャイアルは急いで準備を終わらせる。
名前:ニャイアル
種族:猫又lv10→11 職業:疾風狙撃魔銃士lv1→2
HP:120 MP:290→300
筋力:9
頑丈:12
器用:10
敏捷:25→26+5 【種族ボーナス】
精神:26→27+3
知力:27→28+5 【種族ボーナス】
スキル:【魔銃ダメージ増加lv5】【チャージショットlv4→5】【ボムショットlv1→2】【ブリーズショットlv1→2】【精神強化lv3】【鑑定lv1】【消音lv1】【魔力探知lv2】【軽業lv1】【移動速度上昇lv1】【ウェポンチェンジ】
SP:6
STP:0
装備:武器【白金のスナイパーライフル/電虎子のスナイパーライフル】頭【無し】体【魔鉄糸の迷彩服】腕【無し】脚【魔鉄糸の迷彩ズボン】靴【ボアの靴】アクセサリー【深緑のシュシュ】【革のポーチ】
名前:ウルル
種族:スピードウルフlv9→11
HP:150→180 MP:110
筋力:16→18
頑丈:15→18
器用:5
敏捷:39→40+2→3 【種族ボーナス】
精神:11
知力:5
スキル:【危機察知lv2】【近接攻撃ダメージ増加lv1→3】【悪路走法lv1】
SP:1
STP:0
装備:武器【無し】頭【無し】体【無し】足【無し】アクセサリー【ボアの首輪】
転職したことによりスキル面が大幅に強化されている。サヤの方も自信ありげな顔をしていた。シルクロードは落ち着いた表情で開始を待っている。
「オッケー」
「ピッタリですわね」
そして配信が開始される。シルクロードが初コラボをした、相手はここ最近人気が出始めている新人等の理由によって視聴者数は早速四桁へと届きそうになっていた。
「リスナーさん元気にしていましたか? 初めましての方もこんにちは、シルクロードです」
「今回コラボする事になったサヤと」
「ニャイアルだよー、よろしく」
その後は主にシルクロードが進行を続けていく。淀みなく話していく姿に少し二人は見惚れていた。そして終わったのかニャイアルたちに話を振る。
「と言う事ですがニャイアルちゃんたちのファンのために意気込みを聞いておきましょうか」
突然の事に驚きながらもニャイアルは答える。
「え、えーと……僕は自分の役割をこなすよ。ファンの人たちが見てくれるのも嬉しいし」
「私も臆さずにやり遂げますわ、可愛い可愛いニャイアルちゃんに攻撃を当てないためにもね?」
「ちょっ……」
「可愛い……」
名無しさん:なんかこのニャイアルって人のチャンネルに人気ある理由分かったかも
名無しさん:おいシルクロード、口調崩れてるぞww
名無しさん:定期的に百合が摂取できるから好き
コメント欄も賑わっている様子だ。ニャイアルは忘れないうちにウルルを召喚し、ボス戦前まで行く。
道中のモンスターはMP消費を避けるために逃げながら辿り着く。視聴者の中には勿論ニャイアルたちの強さを疑う声もあるがシルクロードが胸を張ってこう言う。
「優秀で可愛い狙撃手と度胸と不屈の心がある祈祷師ですよ? 自分が保証します」
ニャイアルは緊張とプレッシャーで苦笑いをしていた。しかしシルクロードは目の前でゴーレムの弱点を一発で撃ち抜いたニャイアルを信用している。
「では……行きます!」
「ま、さっさと倒さないとね」
「油断は禁物ですわ」
転送されるとそこは岩などの障害物が一つもない所だった。恐らく今まで戦ってきたボス戦のエリアの中では最大だろう。
上空からはロックバード、岩を身体に纏わり付かせ図体はビッグボアの倍以上の敵が姿を表す。
「キィィィイ!」
「うっさぁ……」
「来ますわよ」
「最初は突進して来るので攻撃するタイミングには注意を!」
ロックバードとの戦いが始まったのだった。
読んだ頂きありがとうございます、外伝シリーズを上の方に作りました




