何が必要か
サヤは第二の街に用事があると言うことで今日はニャイアルとウルルだけで行動することになる。そして焼き鳥を食べながら一つのことを考えていた。
「僕の強化、どーしよっかなぁ……」
「ワフッ?」
確かにニャイアルの火力は高いが、それは晴翔から買った武器に依存している。他の攻撃方法にも手をつけなければいけない。
ニャイアルは悩みながらもポイントを振り分ける。
名前:ニャイアル
種族:猫又lv9→10 職業:狙撃魔銃士lv8→9
HP:120 MP:270→290
筋力:9
頑丈:12
器用:10
敏捷:24→25+4→5 【種族ボーナス】
精神:24→26+3
知力:27+4→5 【種族ボーナス】
スキル:【魔銃ダメージ増加lv5】【チャージショットlv4】【ボムショットlv1】【精神強化lv3】【鑑定lv1】【消音lv1】【魔力探知lv2】
SP:9→12
STP:0
装備:武器【白金のスナイパーライフル】頭【無し】体【魔鉄糸の迷彩服】腕【無し】脚【魔鉄糸の迷彩ズボン】靴【ボアの靴】アクセサリー【深緑のシュシュ】【革のポーチ】
名前:ウルル
種族:スピードウルフlv8→9
HP:150 MP:110
筋力:16
頑丈:15
器用:5
敏捷:36→39+2 【種族ボーナス】
精神:11
知力:5
スキル:【危機察知lv2】【近接攻撃ダメージ増加lv1】【悪路走法lv1】
SP:1→4
STP:0
装備:武器【無し】頭【無し】体【無し】足【無し】アクセサリー【ボアの首輪】
そしてニャイアルは職業レベルが転職出来る一歩手前になっていることに気付く。
「とりあえず明日までに転職しよ、急がないとね」
彼女は冒険者ギルドで依頼を受けた後に、街を出て山岳エリアへと向かう。ゴーレムやスピンバードの対処法は分かったため敵ではない。
「届きそうなゴーレムは……みっけ、《チャージショット》」
「グルルルル!」
弱点を撃ち抜かれたゴーレムは右腕を失いつつもニャイアルたちの方へと襲いかかる。しかしウルルに返り討ちされてポリゴンの欠片となった。
暫く適当なモンスターを狩っていると、突如銀色に輝くゴーレムが現れたのだ。周りを見渡しても同じ個体は居ない。
「レアモンスターって奴かな……? 硬そうだけどやるしかない」
「ガゥッ!」
「《ボムショット》」
距離が近いのと、通常のゴーレムよりも一回り大きいのでボムショットを選んだ。弱点を狙ったその一撃は少しよろめかせるだけで終わる。
「……!」
「かった……、ウルルは無理しずに援護」
「ワフッ!!」
速さはそこまでないので攻撃は避けられるがかなり硬い。通常の狙撃では弱点を狙わないと弾かれるレベルだ。スキルを使わざるおえない。
ヒットアンドアウェイを繰り返していると、ようやくHPが尽きたのかゴーレムはその場に倒れ込んだ。そして莫大な量の経験値が入ってくる。
オマケに素材も手に入れたのでかなりの収穫だった。そして今の戦闘でニャイアルの職業レベルが十になる。
MPも残り二割程度しか残っていないので彼女は街へと戻り、冒険者ギルドで報酬を受け取った後に教会に向かった。
転職出来ると確認すると幾つかの選択肢が表示される。
中位狙撃魔銃士と言う今の職業の純粋な強化や、他様々な物が表示される中一つ目についた物があったのだ。
疾風狙撃魔銃士
転職条件:狙撃魔銃士が10レベルに到達かつ、マスクステータス精度が80%を超えている。
職業スキル:【ウェポンチェンジ】【ブリーズショットlv1】【軽業lv1】【移動速度上昇lv1】
説明:優秀な狙撃手がなれる職業。武器を切り替え風の魔弾を放ち、何処かへと消えていく。
「これにするよ」
「ウム」
NPCの司祭にそう言うと転職が終わる。ウェポンチェンジは武器を直ぐに切り替えれるが、使った後は六十秒のクールタイムがあるスキルなのだ。軽業は木に登ったり何かを飛び越えたりする等の行動がし易くなるらしい。
そしてニャイアルは新しい武器を買うために、第三の街へと使うのだった。
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