神の試練 その1
「女王蜂に倒されるプレイヤーが段々と飛んで火に入る夏の虫に見えて来ましたわ……」
「だね……」
無事に依頼を終え、女王蜂に倒されてイラついている討伐隊を尻目にニャイアルたちはステータスを確認する。
名前:ニャイアル
種族:猫又lv33→34 職業:天賦ノ狙撃魔銃士lv9→10
HP:130 MP:600+10
筋力:9
頑丈:13
器用:10
敏捷:45+9 【種族ボーナス】
精神:55+5
知力:54→57+9 【種族ボーナス】
スキル:【魔銃ダメージ増加lv9→10】【チャージショットlv8→9】【ボムショットlv6→7】【ブリーズショットlv3】【煌撃lv2→3】【ダブルショットlv2】【状態異常耐性lv1】【精神強化lv5】【鑑定lv1】【消音lv2】【魔力探知lv3】【軽業lv3】【移動速度上昇lv3】【暗視lv1】【ウェポンチェンジ】
特殊スキル:【妖の陣・小】
SP:21→9
STP:0
装備:武器【火紅鉄のスナイパーライフル/PNT-005】頭【岩大鳥のフード】体【軍魔の制服】腕【岩大鳥の革手袋】脚【軍魔のスカート】靴【軍魔の靴】アクセサリー【身隠しのチョーカー】【黒蜘蛛のウェストポーチ】
名前:ウルル
種族:アクセルウルフlv24→25
HP:280→300 MP:150
筋力:45
頑丈:28→30
器用:6
敏捷:85→86+8→9 【種族ボーナス】
精神:15
知力:6
スキル:【危機察知lv6】【近接攻撃ダメージ増加lv8】【悪路走法lv1】【移動速度上昇lv4】【全力疾走lv4】【暗視lv1】
SP:18
STP:0
装備:武器【合金の獣刀】頭【無し】体【無し】足【無し】アクセサリー【王骨の笛】
遂にウルルのレベルが二十五になる。ニャイアルの方は転職出来るのはまだ先の方になるだろう。ポイントの割り振りを済ませた時、不意に何処からか声が聞こえる。
「やっとここまで来れたね」
「誰?!」
その声はかなり甘ったれた女性のものだ。だがサヤには聞こえてないのか首を傾げている。
「どうかしたのですか……?」
「今変な声が……」
混乱しているニャイアルを無視するかのようにその声の主は話を続ける。
「ここからはニャイアルちゃんとペットだけよ♡ やっと資格を得てくれたからこれで試練を受けてもらえる」
「試練……?」
「じゃぁ早速ご案内♡」
するとニャイアルとウルルの身体を白い光が包み込む。サヤが手を伸ばそうとするがそれら光によって阻まれる。
「ニャイアルちゃん?! 待ってください!」
「サヤ助けて?!」
「ワゥッ?!?!」
その言葉は叶うことはなく、完全に光に包まれた後にニャイアルとウルルは居なくなってしまったのだ。サヤは唖然としながら、無事に帰ってくる事を祈るしかなかった。
その頃ニャイアルたちは白い神殿のような場所で目を覚ます。周りには一人と一匹しか居らず、何も無い。強いて言えばMPが全快していた。
「ここは……」
「ワゥ……」
「いらっしゃい♡」
「また姿見えない……」
「試練を乗り越えられたら見せてあげる♡ 説明は要る?」
「その前にここはどこ?」
「えーと、私の神殿だけど色々壊れてもすぐに治せるから安心してね」
「そう言う問題じゃない気がする……説明はお願い」
「頼まれました♡ 試練は簡単に言ったら私が召喚した敵を倒したら良いだけ。でも残念なことにルールで一日に一回しか無理だから注意してね」
「分かった」
「ワゥッ!」
「ちょーっと強いけど二人なら倒せるって信じてる♡ ついでに勝てたら私の名前も教えてあげる♡ 私があげた加護と職業もちゃんと言わないといけないことがあるからね」
「まぁ倒すだけなら大丈夫、ウルルはいける?」
「ガゥッ!」
「ん、なら早速始めたいけど良い?」
「はーい、なら頑張ってね♡」
会話が終わると、ニャイアルたちの前方に巨大な魔法陣が現れる。そこから二十メートル程の白色の竜が現れる。
「ウルル、いくよ!」
「ガゥッ!!」
「ギュァァァアッ!!!!!!」
白色の竜は雄叫びを上げ、挑戦者たちを歓迎したのだった。
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