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スケルトンキング戦 その2

再び振り下ろされる斧から離れつつ、ニャイアルたちは隙を見てチマチマと攻撃を当てていた。MP消費も無視出来なくなって来たので慎重にならざるおえなかったのもあった。


膠着状態が続いていると、スケルトンキングは台座の近くにあった大きめの岩を斧で破壊し、石弾を浴びせて来たのだ。


「ぐっ!」


「キャンッ?!」


「大丈夫でしょうか?」


「これくらいなら問題ありません!」


「ガゥゥ」


「まだ来る!」


運悪く攻撃を当てようとして接近していたウルルとシルクロードが当たってしまう。まだ岩は数個残っている、ボスはまた破壊に動いた。


だが今回は後衛に居るニャイアルとサヤを狙っての物だった。サヤは前へと走ることで助かったが、ニャイアルは避ける場所が無い。


「やばっ《ボムショット》!」


「ニャイアルちゃん!」


「だ、大丈夫……危なかった」


「お見事です!」


ニャイアルは咄嗟にボムショットを放ち、岩を粉々にすることでギリギリ当たらずに済む。そして三回目の石弾が来る前に、一つ分かったことがあった。


「石弾が幾つかそのまま残っていますね、いざと言う時の盾や隠れ場所に出来るかもしれません!」


「分かった!」


「ワゥッ!」


全部ではないがシルクロードの言う通り、身を隠すことが出来そうな岩が残っている。ニャイアルはその位置を確認した後に石弾に備える。


今度はしっかりと全員が石弾を避け切り、この攻撃は終わった。


「まだ岩残ってるし……」


「後でまた来るかもしれませんわね」


「十分警戒しなければならないですね」


「ガゥッ!!」


今のスケルトンキングの攻撃パターンは、突進と振り下ろし、横薙ぎしかなく先ほどのような攻撃がなければ対処はまだ容易だ。


だから集中力を切らさずに、時間をかければ弱点部分が落ちて来たのだ。


「《ウェポンチェンジ》《チャージショット》、《ダブルショット》」


「ウルル、回復薬です」


「ワゥッ」


「《マジックチャージスラッシュ》」


ニャイアルは武器を持ち替えて、シルクロードは溜め攻撃を行う。サヤはウルルの回復と自分のMPを回復させて次に備えた。


そうして再び弱点が頭部に戻ると、今度は斧を地面に刺して、代わりに杖を両手で持った。スケルトンキングはその杖を地面に刺し、強力な風を発生させる。


「これはっ?!」


「うっ……距離を強制的に離されてしまいましたわね」


「《ウェポンチェンジ》、今度は魔法かぁ……」


「グルルルル……!」


ボスは杖を上に掲げて先端に黒い光を集中させ、大量の黒い魔法の槍を出現させた。


「ちょっとやばくない……?」


「もしかして石弾に隠れるのでしょうか?」


「恐らく、早く行きましょう!」


「ガォッ」


岩の後ろには一人二人が限界なため、それぞれバラバラな所に隠れて様子を伺う。するとその瞬間に槍が発射され、隠れていた石弾を破壊した。


「後やり過ごせて二回程度です」


「早めに削らないとやられてしまいますわ」


「だね、急がないと」


第三フェーズへと移行し、更に緊張感が増すのだった。

読んで頂きありがとうございます

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