再びのシルクロード
あれから数日後、ついにシルクロードと共にボス戦へと向かう日が明日に迫っていた。今日は諸々の確認のために第三の街のカフェで落ち合うことにしていた。
「ある程度上がりましたわね」
「うん、まだあの女王蜂相手には心細いけど……」
「今回のボスはアレよりはマシだと願いたいですね……」
そう言いながら最終確認としてステータス画面を開く。
名前:ニャイアル
種族:猫又lv27→28 職業:天賦ノ狙撃魔銃士lv3→4
HP:130 MP:560+10
筋力:9
頑丈:13
器用:10
敏捷:41→42+8 【種族ボーナス】
精神:51+5
知力:44→46+8 【種族ボーナス】
スキル:【魔銃ダメージ増加lv8】【チャージショットlv7】【ボムショットlv5】【ブリーズショットlv3】【煌撃lv1】【ダブルショットlv1】【状態異常耐性lv1】【精神強化lv5】【鑑定lv1】【消音lv2】【魔力探知lv3】【軽業lv3】【移動速度上昇lv3】【暗視lv1】【ウェポンチェンジ】
特殊スキル:【妖の陣・小】
SP:12→15
STP:0
装備:武器【火紅鉄のスナイパーライフル/電虎子のスナイパーライフル】頭【岩大鳥のフード】体【軍魔の制服】腕【岩大鳥の革手袋】脚【軍魔のスカート】靴【軍魔の靴】アクセサリー【身隠しのチョーカー】【革のポーチ】
名前:ウルル
種族:アクセルウルフlv16→18
HP:250 MP:150
筋力:36→40
頑丈:25
器用:6
敏捷:73→75+8 【種族ボーナス】
精神:15
知力:6
スキル:【危機察知lv4→5】【近接攻撃ダメージ増加lv6→7】【悪路走法lv1】【移動速度上昇lv3】【全力疾走lv3】【暗視lv1】
SP:15
STP:0
装備:武器【合金の獣刀】頭【無し】体【無し】足【無し】アクセサリー【ボアの首輪】
確認が終わると同時に、シルクロードが待ち合わせ場所へと時間通りに現れる。
「サヤさんとニャイアルさん、お久しぶりです。ニャイアルちゃんの頭を撫でて良いですか?」
「えぇ、勿論!」
「まって……」
少し装備が良くなり、全体的に白い軽鎧を装備したシルクロードと再会したニャイアルは早速頭を撫でられていた。若干不服そうな彼女を他所に話が始まる。
「自分の準備は整っています、言っていた通り明日なら大丈夫ですね」
「私たちもそれで問題ないですわ」
「ん、レベル上げも頑張ったしね」
「偉いです、もっと頭撫でてあげますね」
「うん何で?」
そして細かい話もしながらその日は終わり、次の日になった。眠い目を擦りながらスマホを開いてツ◯ッターを開くとシルクロードが出した告知が出されていた。
何故かニャイアルの名前の後にハートマークが付いていたが気にしないことにしてログインする。
「おはよ……」
「昨日はちゃんと寝れましたでしょうか?」
「多分……」
「おはよう御座います、体調はよろしいですか?」
「おはよ、それは大丈夫だよ」
「おはようございます。特に問題はないですわ」
「まだ時間はあるので今のうちにアイテムの準備と気持ちを落ち着かせましょうか。あ、それとハグを」
「落ち着いてないじゃん……」
「ふふふ、気持ちを落ち着かせるためなら問題ないですわね」
「……そうですよ、気持ちを落ち着かせるためです」
「う、うん……分かったよ」
(拒否しないのはやっぱり少し嬉しがってますね、私にももっと甘えて来て良いですのに)
(これで我慢これで我慢これで我慢……)
凛とした顔で言って来てるのでニャイアルも少し断りづらかった。だがシルクロードの内心は真逆だがそれを知る術はない。
両者顔を少し赤くしながらも数分のハグが終わり、次はサヤが無言でニャイアルに抱きついてしばらく離さないと言った事件が起きながらも、時間は近づいていた。
「配信を始めますが大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫」
「大丈夫ですわ」
シルクロードは頷くとボタンを押して開始する。今回はシルクロードのチャンネルで配信することにしている。
最初の挨拶が終わると早速雑談しながら場所へと向かう。そうして洞窟内部へと辿り着いた。
「今回はボスまでの道も配信します、グダってしまった時は生暖かい目で見守ってください。最悪の場合は雑談配信in洞窟に切り替えます」
「あはは……。てか洞窟って聞いてたけど結構明るいね」
「配信する側としてはとても有難いですわね」
「まぁニャイアルちゃんとサヤさんが一緒なら問題無いとは思います。自分が指一本触れさせませんので」
洞窟内部は光る水晶やキノコが生えており、そこそこ明るく狭くもなかった。幻想的な光景であり一部では観光スポットとして扱われている。
そうしていると早速敵が姿を現す。
「……早速来たね」
「蜘蛛、でしょうか」
「毒を持っていたら厄介ですね。ここは自分が」
三匹の灰色で、一メートルはある蜘蛛は一斉にシルクロードが襲いかかる。
「《エンチャントファイア》《ダブルスラッシュ》」
彼女持つ剣が炎を纏い、目にも止まらぬ速度で二匹の蜘蛛を切断した。残りの一匹も串刺しにされ、切り捨てられた。
「雑魚敵は問題ないですね」
「カッコいい……」
「むっ……」
「……後でもっと見せますね!」
若干嫉妬しているサヤと、嬉しそうなシルクロードにニャイアルが苦笑いしつつ先へと進むのだった。
読んで頂きありがとうございました。花の塔を聴きまくっているせいで百合成分が多くなります
最後になりましたがブクマが100を越えました、皆様本当にありがとうございます!