第二の街と新しい武器
二人は少し休んだ後に、ボスを倒した後に出来た道と、ドロップアイテムを確認してから、第二の街へと足を踏み入れる。
「確かに本番って言われるだけあるね」
「そうですわね。折角ですし装備もプレイヤーメイドの物を買いましょうか」
「金足りるの?」
「求めすぎなければ私達には充分の装備が手に入ると思いますわ」
「なるほどね。売ってる場所はどこ?」
「情報によるとあちらにあるみたいですね」
二人は大通りから少し逸れた所にある場所へとやって来た。そこではそこそこの数のプレイヤーが開いてる出店が所々にるのだ。
「何処が良いんだろ」
「地道に見て回るしかありませんわね」
とは言っても初心者の二人ではどれが良いのか分からない。途中で飽きてきたニャイアルは一つ案を思いつく。
「……目の前の店にしよ?」
「ニャイアルちゃん……。でもそれが良いかもしれませんね」
サヤも諦めモードになっていたのかそれを受け入れる。目の前店は品数は多いものの、繁盛してるとは言えないような雰囲気だった。
「お客さんかい? 防具目的か冷やかしなら帰った帰った」
店員は背は小さいが、弱そうには思えない感じを纏った少年の様だった。名前は春翔、サヤは少し様子を見ながら品を見る。
「冷やかしではありませんわ、私は祈祷師、横にいる娘は魔銃士なのですが何か良い武器か防具はありませんでしょうか?」
「ん? ならお客さんか、運が良いね。丁度試しに作った物があるんだよ」
そう言って白を基調とした、金色の線で幾何学模様が描かれたスナイパーライフと、紅葉を思わせるようなお祓い棒を取り出した。
「一つ十万、性能はちゃんと確認してね」
白金のスナイパーライフル
攻撃力:100〜320
最大射程:250m
効果:狙撃魔銃士しか装備出来ないが、急所を攻撃した時のダメージが倍になる。
紅葉のお祓い棒
攻撃力:100〜250
効果:祈祷師系の魔法の威力と範囲が少し上がり、80秒間火の障壁を30分に1回貼る事が出来る。
性能は今付けている物よりはとても良い。しかし狙撃魔銃士という物がニャイアルには初めて聞くものだった。
「狙撃魔銃士ってなに?」
「まさかチュートリアルを受けていない勢かい? 初級魔銃士を十レベルまで上げたらなれる職業の一つだよ」
「チュートリアル受けた方が良かったかなぁ。いや、やっぱり良いや」
「私は買いますが……どうしますか?」
「僕も買うよ」
「毎度あり」
二人はそれぞれ十万Gを渡し、礼を言ってその場を離れる。防具は今着ているので充分なのと、冒険者ギルドでランクDにならなければならない。
「ランクD昇格おめでとうございます。ランクDになりますとクランの加入やギルドショップの使用許可、共用生産スペースなどがありますので便利になりますよ」
「へー、本番ってその通りなんだ」
「第一の街はあくまでお試しみたいなものですね」
「とりあえず依頼受ける?」
「そうですわね。街の探索や配信準備はそれからにしましょうか」
「配信ってどうやるの?」
「課金で配信アイと言うアイテムが買えますのでそれを使って、後はボタン一つで出来ますのよ?」
「結構あっさりしてるんだ」
「BGM等をかけたり、コメント欄をカスタムで作るにはもっと色々必要ですけど……今回は特別に全て用意してもらいましたわ」
「一体僕たちになにを求めてるんだか」
「悪い話では無いはずですわ。プレイ映像を垂れ流しするだけで良いと言われてますし」
「なるほどねー」
ゴブリンを十五体討伐と言う依頼を受け、二人は新しい狩場へと行くのだった。
読んで頂きありがとうございます、誤字脱字などは見つけ次第直していきます




