④実際の飼育を、順を追って妄想してみる(1)
本日もよろしくお願いします。
ちょっと長くなってしまったので、二本に分けました。
どうもこんにちは、海でぐーです。
このエッセイの執筆中、ずっとデグーさんを見つめながら書いていたら、なんかやたらと警戒されるようになって困ってます(自業自得)
愛を籠めて見つめ続けたのがいけなかったのでしょうか。それとも強烈な眼力が恐怖を与えたのでしょうか。
私が「フヒヒヒヒ」と笑って近付いたのは関係無いはずですが……。
さて、冗談はこの辺にして、今回もスタートです!
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前回まではちょっと小難しい教科書のような話が続いたので、今回は是非みなさんも一緒に妄想してみてください。
お題は「デグーを飼うと決めてから、実際に飼ってみるまで」です。
……さて、最初は何をしますか?
とりあえずデグー?(飲み屋で、とりあえず生……のテンションで)
それとも、まずはケージ?(旅先で、まずは温泉でしょ……のノリで)
いえいえ、ペットを飼ったことのある方なら分かりますよね?
最初に準備すべき物は「専門書」だと、私は思います。
ネットで調べてもいいのですが、先述の理由から私は専門書をオススメしたく思います。もしも中身の確認が可能なら、大まかに見てみてこのエッセイより詳しそうな本なら大丈夫です。
中身が確認できない場合なら、やはり少し高めの価格の物の方が中身が充実している場合が多いので、可能な限り高い方を選んでみてください。
大は小を兼ねるとも言いますし、私の持っている本も高い方が詳しく解説されてました(ちなみに先述したオススメの「デグー完全飼育」は二千八百円+税ナリ)
ただ確実にとは言えませんし責任は持てませんので、できれば店員さんに頼んで確認させてもらうなどしてくださいね。
さて、専門書を入手したら……まずは読みましょう。めっちゃ読みましょう。
デグー博士になりましょう。気分でいいので、トランスしちゃいましょう。
あなたは段々デグー博士になぁ~る……。
はい、なりましたね?(笑)
では、次にお店かネットショップを覗いてみます。
そこで探してみると、ハムスターなどと同じ小動物向けのコーナーにデグー用品が置かれています。ネットの方は、「デグー 用品」で検索。
色々とあって目移りしちゃいますね。
おっと、そこのあなた? 近くにあったチンチラ用品やウサギ用品に目を奪われないで。今はデグーの時間です。でもチンチラもウサギも捨てがたいのは分かります、可愛いですもんね。お金と環境があるなら、敢えてウサギもチンチラも飼ってみるという手も……
……オタク特有の早口になってしまいましたが、とにかくデグー。
まずは、順番に見ていきましょう。
・ケージ
先述の通り、ケージにも色々と種類があります。
予算と床面積を考慮の上、それ以外は好みでどうぞ。
今回は一匹分で、イージーホーム60にしてみましょうか。
・回し車
ハムスターの絵柄が書かれた商品がありますね。
でも、それじゃありません。もっと大きいのです。
ハムスター向けだとデグーには小さいので。
今回は金属製の「メタルサイレント」という商品にしてみましょうか。またまたSANKOさんです。お世話になってます。
せっかく買っても、中には使わない子もいます。
その時は「チキショー!」と叫んで諦めましょう。
・エサ入れ
これも色々と種類がありますが、プラスチック製だと齧られます。
齧られてもまた買えばいいのですが、プラスチックの健康への害が気になる方は陶器製がいいでしょう。
プラ製は金網に固定するタイプが、陶器製は床に置くタイプが多いですね。
大きさも様々ですが、デグーには野球ボールくらいをイメージするといいかと。小さすぎると一回分のペレットが入りきらないし、大きすぎるとケージのスペースを圧迫してしまいます。
・水飲み
これは、壁掛けタイプほぼ一択ですね。
床置きの器は排泄物やゴミが入って衛生的ではないので。
ボトルにも種類があり、シンプルな飲み口のもの、水漏れしにくい飲み口のもの(壁に掛けるので、下に水が垂れることがある。漏れにくいタイプは少し高価)、小さい皿の部分に少しずつ水が出て来るタイプのものなどありますが、どれでもいいです。
というか、必ずと言っていいほど一定期間で不具合が起きて水が漏れます。なので、色々な種類を買い直して試す羽目になると思いますので。
どうしても床置きタイプしか手に入らない場合は、デグーの体重でひっくり返らないように重いものを選び、毎日水を換えればOKです。
・牧草ホルダー
フィーダーとも言われます。牧草を壁際に纏める入れ物ですね。
これは主に木製の商品が多い印象ですが、そうなると当然齧られて削れていきます。可能なら最初から二つくらい買いましょう。
私の場合は、途中で面倒くさくなって床に直接置くようになりました(笑)
その場合は、汚れやすいので少しずつ定期的に入れてあげるといいです。
・砂浴び用の容器
これは百円ショップでも売られているガラス製のビンなどでもOKです。
ペットショップによっては専用の品が売られているところもあります。
中には、ビンを固定できるように木枠付きの商品も。ただし齧られます。
デグーさんの大きさに合わせてビンの大きさも決まりますが、ケージに余裕があれば大きめだとゆったり砂浴びができます。
ただし、必要な砂の量も増えるので注意してください。
・砂
デグーの砂浴び用の砂。
砂と聞いて「じゃあ、近所の砂場から取って来よう」と思ったあなた?
それでは駄目なんです。あと場合によっては勝手に取ると犯罪です。
砂と一口に言っても、砂の目の細かさが重要になってきます。
砂浴び用の砂は、粒の細かいものがオススメ。私が使っているのはマルカンさんの「サラサラさら砂」と、ドギーマンハヤシさんの「からだキレイにバスサンド」という二商品です。焼いた砂で粒も細かいので、ハムスター飼育のトイレ砂の頃から愛用してます。
ちなみに何故粒が細かい方がいいかと言うと、毛の隙間まで砂が入って汚れを落としてくれるかららしいです。
実際、前に目の粗い砂粒のものを使ったら、納得いかなそうに何度も砂浴びし、その後は砂浴びしようとしなかったので本当なのでしょう。砂を戻したら、途端にご機嫌で飛び込んでましたし(笑)
砂は、排泄物やゴミが混じって汚れてきたら交換の目安です。
ビンのサイズにもよりますが、三~四回も交換すれば一袋を使い切りますので、最初から二~三袋ほど購入しておくのがいいでしょう。
ちなみに我が家は大きめのビンでゆったり砂浴びしてもらうために、一袋を二回で使い切ってます。贅沢な使い方だぜ、まったく。
・主食
最初は、お試しでチモシー一番刈りの商品とチモシー二番刈りの商品を一袋ずつ、それからペレットを数種類ほど予算内で購入するといいです。
もしもお店に「お試し用」の無料小袋が置いてあれば、それを数種類いただきましょう。ただし、お礼も兼ねて再度来店してくださいね?
小袋だけもらって二度と来ません……だと心証も悪いですし。
ちなみに、商品の中には「ペレット+色々な木の実やヒマワリの種ブレンド」みたいなものもありますが、これはオススメできません。
色々とバランスよく食べられてお得なように感じるかもしれませんが、先述の通り高カロリーのヒマワリの種などはデグーには必要ありませんし、どれを食べて体調を崩した・太ったなどが非常に分かりにくいからです。
面倒に感じても、ブレンドは自分の手でやる方がよさそうです。
もちろん、中には素晴らしいブレンドの商品もあるんですけどね。
・副食
これは、最初のうちは全く必要ありません。
栄養的にも不要ですし、下手に色々と買ってしまってもそれを食べてもらえない場合もあります。それよりは他の物を買いましょう。
ただ、これはオススメという商品が一つだけあるので、もし店で見つけたら一つくらい買っておいても損はないかと(矛盾)
>>SANKO「Vege Drop」
これはヤバい。
デグーの好きな副食といえば、乾燥野菜、乾燥果物、野草だと個人的に思うのですが(特にレーズンは目の色を変える最強のオヤツ)、個体によって好みがバラバラ。
ですが、この商品に関しては全個体が飛び付きます。今では、この商品の袋を開ける音を覚え、全員が一斉に集合してしまうくらいの威力です。
最初のうちは馴れさせる目的で。
そして徐々に、しつけやご褒美に用いるといいでしょう。
ちなみに、自然に生えている野草やニンジンなどの野菜もたべますが、農薬や水分量の問題があるので、よく洗って乾かしてから少量のみ与え、頻度もたまにご馳走としてくらいがいいと思います。
基本的にはチモシーとペレットだけで栄養面も問題は出ない(ビタミンCが不足するなど様々な考えはあるものの、実際にそういった症例は出たためしが無く、今では余計なものを抜いた粗食の方が長生きとまで言われる)ので、あくまで少量をたまにあげましょう。
なお、乾燥野菜や乾燥野草などの道も奥が深いのですが、やはり沼なので省きます。好きそうな人はハマっちゃってください。
・その他
上記以外だと、まず足場の木製スタンドが思い浮かびます。
ですが、これは予算との絡みになるので、可能な範囲で自分の気に入った形の物を選びましょう。木製ゆえ齧るので、定期交換を繰り返すと諭吉さんが飛びますし(笑)
金属製の足場やステージもあるので、ケージとサイズが合えばそれでもOKです。ただし金属製の場合はサイズが違うと使用不可となるので、購入前に必ず採寸して買いましょう。
あとは、本当に齧るためだけの木の枝(桜や桃、パパイヤなど)や草を編んだマット、巣箱、巣材、ハンモック、登り木、トンネル、オモチャ、お手入れ用品などなど……あげればキリがないくらいに色々あります。ですがこの辺は本人とデグーさんの好みになるので、金銭面と相談しながら色々と試してみてください。
なお、巣箱は特に無くても困りません。使う子もいますが、全く使わずに噛むオモチャにして分解する子(※うちの子たち)もいますので。
購入する場合は、入口のサイズが違うものを二つほど買って、気に入る方をメインにするのがいいでしょう。もう一つの方は齧る専用にでも(笑)
・最重要アイテム
ナスカン。これは百円ショップやホームセンターにも売ってますが、必ず忘れずに(複数個)用意します。いいな、絶対だ!
何故なら、デグーの知能だとケージの扉など容易に開けられるから。
私の紹介したイージーホーム60なら開けられない仕組みになってますが、40や他社商品だとロックの無い場合もあり、必ずナスカンが必要になります。
可能なら、ケージを購入した時に確認し、ロックの無いケージだった場合はその足で買いに行きましょう。必ず。
ちなみにナスカンとは、茄子の形をしたバネ式の金属製の金具です。ご存知ない方はググってね♪
……長くなってしまったので、一旦切ります。
続きはWebで……じゃなく、次話で。
このあとすぐに投稿します。