⓪まえがき
先日投稿した「デグーについて」において、いいところばかり紹介して注意点を一切書かなかったことを反省して作った作品です。
本気でデグーが飼いたくなった人向けに、さらなるデグーの魅力と、リアルなデグー生活の注意点をあげたいと思っております。
ショップやネットで衝動買いする前に、これをお読みいただければ幸いです。
クッ! 動物好きを自称する人間は、絶対に無責任な紹介の仕方をしてはいけないというのに! 安易だった……!
(↑反省してます)
どうも、こんにちは。
デグー大好き作者の海でぐーです。
先日投稿した「デグーについて」という短編エッセイですが、投稿後に読み返していたら色々と気付いたことがあったので、その補足的な意味を含め、これを書かせていただきます。
というのも、前回のエッセイは「あれ? これを読んだ人がデグーを衝動買いしたらマジヤバくね?」と冷や汗モノの、飼育に必要不可欠な情報をいくつも欠いたものでして。
ただの暇つぶしとして読んでくださるなら問題無くとも、そこからデグー飼育に本気で興味を持たれる方がいるかもしれないので、そういった方に向けてこのエッセイ(連載)を用意しました。
前回の短編で語った通り、デグーは丈夫で病気になりにくく、草食ゆえ食事もシンプルで手間が少なく、臭いもあまり気にならず、人に慣れやすいという素晴らしい愛玩動物なんです。それは間違いない。
ですが、もちろんそれは良い点だけを綴ったに過ぎません。
実際の飼育では、問題行動や気を付けるべき点が多々あります。
それらを知らずして、素晴らしきデグー生活(?)は送れませんよね。
可愛い可愛い犬ちゃんだって、トイレのことや医療費などを考慮せず飼い始めたら大変なことになります。それと同じです。
というわけで、次話から項目を分け、私の経験談を交えた実際のデグーの飼い方を紹介したいと思います。
一応、ここから下にデグーの基礎情報を載せておきますので、興味のある方は一度ご覧になってください。専門書に書かれているようなことばかりですが。
そして「専門書読むからバイバイ」という方は、ここまでお付き合いいただきありがとうございました(笑)
それ以外の方は次も是非お付き合いくださいませ。
それでは、また次話でお会いしましょう。
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〇デグー 基礎情報
和名:デグー
学名:Octodon degus
英名:Degu
齧歯目テンジクネズミ(ヤマアラシ)亜目デグー科。
生息地:チリ(南米)の山岳地帯。岩や砂の多い環境らしい。
住処:土の下に掘った巣穴で生活。食事の際には、地上に出て駆け回る。
活動時間帯:主に昼行性。季節によって朝夕や夜行性になることも。
飼育下では、わりと飼い主に合わせます。
群れ:オス 1~2匹、メス 1~3匹程度の群れで生活。単独で暮らすオスもいる。
資料によっては、成体幼体合わせて10匹以上の群れとも。
体長:約12~20㎝程度
体重:170~300g(350gの個体もいる)
体温:38.0℃前後
寿命:およそ5~10年ほど。出産で体力を消耗したり、環境が過酷(気温差が激しいなど)だと短くなることもあるが、10年以上生きた例も。野生下では2年程度らしい(天敵が多いため)
食性:完全草食性。
イネ科・マメ科の植物、木の根や樹皮、サボテンの果肉など。
妊娠:妊娠期間は平均90日程度。
出産:子どもは一度に2~8匹くらい(平均6匹)。
生息地では主に晩秋。飼育下では年中可能。
歴史:1782年、チリ出身の神父/博物学者のフアン・イグナシオ・モリーナが著書で紹介したのが始まり。その後、1964年にチリで捕獲された20匹のデグーがアメリカのマサチューセッツ工科大学に送られ、そこから欧州でも知られるように。
最初の20匹が交配し、その子孫が広まったとされるが、その後もチリで捕獲された他の個体がいたようなので、全てが最初の20匹の子孫というわけではないものと思われる。
ペットとしての歴史は、欧米だと1980年代頃から広く知られるように。
日本では1990年代後半から知られるようになったと言われている。
※参考・誠文堂新光社「デグー完全飼育」より抜粋
作者も、2000年代初頭にはデグーの存在と飼い方の情報が出回っていたのは確認しているが、その頃は探しても専門書が海外のものしかなかったことから、日本語版の専門書はそれ以後と思われる。
実際、作者の持つ飼育書・専門書は確認したところ、全て2010年以降のものだった。私が初めてデグーを知った本でも、写真と曖昧な説明文だけだったし。
――以上。