表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/30

Act.2

この作品は基本的にはかなり…いや、非常にゆるーくやっていく予定です。


 一日かけてあの時に、欲張りセットで書き込んだ能力というか、力? どっちでも良いが、試してみた感じでは使えることが分かった。

 え? 夜はどうしたって? 勿論、徹夜した。というかそれくらいしないと、確認しきれなかったし。それでもしきれてなかったりするが。とはいえ、あまり眠くない。

 地球には存在しない力を使える時点で、ますますここは別世界だと思い始める。いや、正確にはもう異世界とほぼ確信はしてる。ただイマイチ、決定的なのがない。

 昼間に浮かぶ太陽も、夜に見える月も、どっちも地球で見たものと大差ない物だし……もしかしたら何処ぞのお兄様みたいな世界の可能性もある訳だ。


 この話は置いておこう。今考えても仕方がない。


 でだ。わたしはあの白い空間でアリスに記述した力何だけど正直に言うと全部は覚えてない。ただ書いたなあと思ったやつをひたすら試してみたんだけど……。

 そもそもさ、あれが現実になるとは思わないでしょ? 好き勝手放題書いたような気はする。平気で数十個とか。上限も特に無かったし、複数記入可能とも書かれていたのがいけない。わたしは悪くないよ!


 何となく覚えている物で確認した数は5つ程。アリスの能力の構成はファンタジーな世界をイメージして書いたと思う。

 まず一つ目は、時間停止能力。名前の通り時間を止める力であり、昨日に一度使ったと思う。現状では約5秒程停止させられるようだ。

 更に少し詳しく試した感じだと、特定の物に対しての時間停止って言うのも可能だった。こちらも同じで5秒くらい止められるみたいだ。


 我ながら思うけど時間停止能力ってやっぱりかっこいいよね? これを能力に書いたのは単なる憧れもあったけど、やはりかっこいい。中二じゃないよ!


 因みに発動させるには首からかけているこの懐中時計を掲げるだけ。昨日のように声にする必要は無かったけど、何となく衝動的に叫んでしまってた。

 え? 何でそんな仕様なんだって? アリス風な子が懐中時計を使って時間を止める。良いじゃないか。

 ――まあ、わたしの個人的な趣味なので気にするな。あ、でもこれだとわたしの力というより懐中時計の力になっちゃうか? どうでも良いか。



 さて気を取り直して二つ目だ。

 これはもう誰もが憧れる力である魔法だ。闇属性と光属性の二つだけを使えるようにしている。全属性の方が良い? 闇と光は特殊で良いじゃないか。

 ……ごめん、これも完全にわたしの趣味だ。全属性使えるのが良いって言う意見も同意できるけど、少し特殊な扱いされるのが多いこの二属性が良いなと思った次第だ。

 いくつか試してみたが、光の矢を放ったり闇の矢も放てたり、回復魔法も使えた。やはり光属性にあるみたいだね、回復は。

 闇属性は主に幻惑や、精神干渉? 等など、主に妨害系が多いイメージなんだけど、どうも当たってるっぽい?

 当然、全属性を選んでないので他の属性を光と闇のようにイメージして試してみても全く使えなかった。


 三つ目は空間魔法。

 要するに○ーラとかそういうやつだ。イメージ的には行ったことがある場所へ何処でも飛べたり、異空間に物を入れたりとかそういう関係の魔法。

 実際にやってみたが、異空間に物を入れる事、転移できる事等イメージ通りに使えた。これは便利になるぞ。


 四つ目は無限魔力。

 いやそのままだな! って思ったそこの君、わたしも同意見だ。いやねかっこいい言葉とか思いつかなかったんだよね。というより”無限”って入ってるだけで、だいぶかっこいいし。

 これは名前の通り、減ることのない魔力を持つということ。これは実際使えるという物ではなく、ゲーム的に言うとパッシブなのであれだけど、一応書いた物の一つなので出したのだ。

 無限かどうかは真面目に分からない。ただ、魔法を連発しても全く疲れなかったってのはある。ただし、何かが体から抜けていくような感覚はあるけどね。

 多分、この抜けてるのが魔力だと思う。ファンタジーな世界をイメージした力だし、魔力を使って魔法を放つという認識は間違ってないと思いたい。


 で、最後が創造魔法。

 これも名前の通り、万物を生み出せるそんなやばい代物だが、あっさりと使用できた。

 試してみたんだけど、地球の物も作れるみたい。作る物に応じて消費する魔力が変わってくるっぽい。

 ただ、作れたり作れなかったりと良く分からない。作れる物、作れない物は後ほど検証する必要があるだろう。

 これは体感でしか無いけど、地球の物を作る時は結構魔力を持ってかれてるような気はする。あと大きい物とか複雑な物とかね。


「大体こんな物かな」


 他にも多分色々と細かいもの含んで結構な数が有ると思うけど、覚えてないのが現状なので追々。


「さて、どうした物かな」


 全部把握しきれてないけど力は使える。

 それならば人里に行くのが良いだろうか? いや、行きたいのは山々だが取り敢えずは準備とかをしたい。

 ゆっくり出来る所も欲しいし……やはり家か? 創造魔法があるし、作れそうな気はするんだが……。


「良い感じの場所、探そ」


 今いる場所は普通に狭いし、家が収まるほどの面積は無さそう。なので、わたしは近くに開けた場所が無いか探すのだった。





□□□□□□□□□□





「出来た……」


 そこそこ開けていて、小さめな家なら収まりそうな場所を見つけられたので創造魔法を使って一階建て+屋根裏部屋のログハウスを作った。

 屋根は三角で、屋根裏部屋用の窓が一つ、一階にもいくつかの窓と一つの玄関がある。おおよそイメージ通りなログハウスだと思う。

 体感、かなりの魔力を持ってかれた気がするけど、特に体に異常は無さそうで安心する。やはり無限魔力の効果があるのかな?


「内装はまだ無いそうです……なんてね」


 自分で言っておいてあれだけど、気温が下がった気がする。

 巫山戯るのはやめにして、中に入ってみた感じ内装は流石に無かった。もしかすると内装もイメージしてれば作れたのかも知れないけど、家の方のイメージでいっぱいだったから仕方が無い。


 まず欲しいのは寝れる場所。ベッドだな。ベッド本体、敷布団、掛け布団、毛布、枕と、それぞれを順番にイメージした所で創造魔法を発動させる。


創造(クリエイション)――<ベッド>」


 白く淡く光った後、そこにはイメージ通りのベッドが作られていた。ベッドを置いた位置は屋根裏部屋だ。窓は真ん中にあるので、それを起点に左側に設置した。

 窓辺には雰囲気的には花瓶を設置。花瓶入れた花は青の薔薇……何となく決めただけだが、良いよね、花言葉が奇跡って。


 この世界では作れるのか分からないが……。


 他にもタンスとか、控えめな大きさの丸テーブルやイスなど、部屋に欲しい物をいくつか作った所で、屋根裏部屋はかなり充実した空間となった。


「あとは一階かな」


 一階はリビングスペースにしようかと思ってる。

 多分テレビは使え無いと思うからそれは無しの方向だ。他の電化製品とかも、作れなくはないけど電気をどうするのか、って話になるんだよね。


 最低限使えそうな台所だけ作って、あとは魔法で加工するくらいかな……料理をするなら。

 因みに創造魔法では料理は作れなかった。調理器具とか、野菜とか牛肉とか豚肉とか、料理の()()なら作れたのだが。完成形の料理は作れなかった。


 便利なのは良いのだが、そういった物を全部が現状地球上にあった物をイメージしてるので、こっちの世界にある物かが分かってない。

 変に思われない為にもこっちでの野菜とかそれに似たやつとか、肉類や調味料などを知っておく必要があるかも知れない。創造魔法に頼り切るのはちょっと駄目な気もするし。


 ……取り敢えず、内装はこんな物かな。



3話にして生活基盤の構築です()

前書きの通り、ゆるい感じなので生暖かい目で見てくだると幸いです。


誤字報告などありましたら、ドシドシ送っていただいて大丈夫です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ