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5.順調すぎる新チーム

7章2話にて「今秋から本大会の出場枠が48校から64校になる」という説明がありましたが、確認したら2016年秋に反映されるルールだったので削除しました。

物語には全く影響のない部分ですが一応……!

 時は少し遡って8月18日。

 3人の3年生が引退し、計32人の新チームが始動した。

 尚、Aチームの内訳は下記の通りである。


【投手】

柏原


【捕手】

近藤、駒崎


【内野】

鈴木、渡辺、津上、京田、中道、卯月(弟)、大川


【外野】

中橋、野本、堂上、芳賀、戸田、上野原


 選ばれたのは16人。大会ではBチームから4人ほど補充される予定だ。

 梅津、松井、高松は確定として、残りの1枠は誰が選出されるのだろうか。



 さて、僅かに残された夏休みだが、積極的に練習試合が組まれる事になった。

 メンバーはほぼ据え置きなので、連携の方は全く問題ない。

 どちらかと言えば、甲子園疲れとの勝負になってくる。



【8月20日/富士谷高校G】


富士谷110 003 000=5

江_狛000 000 000=0

【富】柏原(8)、津上(1)―近藤

【江】武内(5.1)、山崎(3.2)―小栗


比野台002 000 011=4

富士谷100 030 36x=13

【比】財原(6)、大城(1.1)、河野(0.2)―西井

【富】中橋(5)、芳賀(4)―駒崎



【8月21日/東栄学園G】


常_東000 000 000=0

富士谷601 003 20x=12

【常】林(0.1)、関根(5.2)、皆川(2)―高根

【富】堂上(9)―駒崎


東栄学園200 101 001=5

都富士谷000 030 012x=6

【東】細野(7)、古川(1.1)―小関

【富】戸田(5)、津上(4)―駒崎



【8月24日/大平高校G】


富士谷000 021 080=11

大平西000 000 000=0

【富】柏原(5)、堂上(4)―近藤、駒崎

【大】野崎(7.1)、西(0)、林田(1.2)―増本


大_平020 000 100=3

富士谷400 220 11x=10

【大】酒井(3)、篠崎(3)、蓮山(2)―元原

【富】中橋(6)、芳賀(3)―駒崎、近藤



【8月27日/都大二高G】


都富士谷300 000 010=4

浦環学院000 020 001=3

【富】柏原(9)―駒崎、近藤

【浦】佐藤(9)―森


都大二高100 000 102=4

都富士谷000 200 000=2

【大】折坂(5)、湯元(4)―林

【富】中橋(7)、芳賀(2)―近藤、駒崎



【8月28日/富士谷高校G】


富士谷002 100 102=6

福_生000 010 000=1

【富】堂上(9)―駒崎

【福】中里(8.1)、前田(0.2)―八嶋


富士谷300 010 152=12

福_生000 100 000=1

【富】戸田(5)、津上(4)―近藤

【福】伊藤(5)、前田(2.2)、徳本(1.1)―鈴木、八嶋



 以上の通り、10戦9勝1敗で夏休みの練習試合を乗り切った。

 都立相手が多かったものの、出遅れたにしては十分な結果だと言えるだろう。



 そして迎えた新学期、開始早々に秋季ブロック大会の抽選会が行われた。

 籤を引いたのは主将の俺……ではなく本来なら主将になる野本。

 尚、結果は下記の通りになった。



【第6ブロックA/帝皇高校グラウンド】


・1回戦

(a)鷺谷―原松


・2回戦

(b)a―東山村

(c)富士谷―青瀬


・代表決定戦

b―c



 正史通り、全校都立の超ボーナースステージを引き当てた。

 それも同ブロックの4校は、練習試合で対決したような実力校ですらない。

 青瀬とは再戦になるが、夏の結果を見た感じだと警戒する必要はなさそうだった。


「ナイス野本! 籤運最強かよ!」

「陽ちゃんは組み合わせよりレギュラーの心配した方がいいっすよ」

「うっせ!!」


 そう言葉を交わすのは京田と津上。

 あと分かっていない事と言えば、ベンチ入り最後の1人とレギュラーの布陣くらいだ。

 ベンチ入りは置いといて、スタメンはブロック予選で色々と試す事になるだろう。


 今大会は瀬川監督にとって最後の都大会だ。

 勝ち抜けば甲子園まで指揮を執るが、春季大会からは畦上先生に引き継ぐ事になっている。

 まさに瀬川親子にとっての集大成。今まで以上に気合が入っているに違いない。


 そしてもう一つ、準々決勝までに都大三高を叩ければ、転生者の使命である春夏連覇阻止が達成される。

 これで恵の運命が変わるとは限らないが……試せる事は片っ端から実践していきたい所だった。


「かっしー、今季の目標は?」

「優勝。それ以外ねぇだろ」


 例によって恵に目標を聞かれた。

 目標は勿論優勝。準優勝でも選出される可能性はあるが、あまり期待しない方が良い。


 東京の出場枠は関東と合わせて6校だ。

 東京王者と関東ベスト4がほぼ確定で、残りの1枠を東京準優勝と関東ベスト8で争う。

 この最後の1枠だが、去年は東京(それもベスト4)から選出しているので、今年は関東から拾う可能性が高かった。 


「ふふっ、そうこなくっちゃ。けど神宮大会出たら修学旅行は行けなくなっちゃうね~」

「どうせ関越一高でも行けてねーからな。かわりに冬合宿は俺が行きたい所にするから」

「エース権限乱用じゃん……。てか少しだけ修学旅行に未練あるでしょ」

「まぁ否定はしない」


 余談だが、優勝したら修学旅行と神宮大会の日程が被る。

 琴穂と修学旅行に行けないのは惜しいが……相沢マネーで行く冬合宿を満喫すれば問題ない。

 名門校じゃ行かないのが当たり前という事で、修学旅行は割り切る事にした。


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