終の段
〜パワハラ裁判所にて〜
パワハラ裁判長
「旦那さん、最後のあなたの発言はこの先に『つべこべ言わずにまずはやりなさい』という有無を言わせぬ強い言葉が続くことを予感させ、番頭さんに不当なプレッシャーを与えてしまいます
よって旦那さんの発言をパワハラと認定し、旦那さんに反省文 400字詰原稿用紙3枚分以上の提出を命ずるものとする」
そして裁判長はさらに続ける
「なお番頭さん、あなたの『今後は・・止めにしましょうや』の発言、もちろん意見の具申は正当な行為であり、組織にとって歓迎すべき行為です
しかしどうして割に合わなかったのかを分かりやすく報告し、本当に『今後手を出すのを中止する』以外選択肢はないのか、『戦略・戦術を見直した上で再度挑戦する』手立てが検討出来ないか、旦那さんたちと話し合う姿勢も持ってください
旦那さんはあなたを信頼し、組織内における地位と権限、裁量を付与してくれています
それによってともすればあなたの方が旦那さんより優越的立場にある場面も散見されるのではないでしょうか?
もしもそれをいい事に例え言葉丁寧にであれ旦那さんに高圧的な態度をとったなら、それは『逆パワハラ』と認定され今度はあなたが反省文を書くことになります
くれぐれも気を付けてください」