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序の段
番頭さんが戦い(?)を終えて帰ってきたよ
現場から戻った番頭さんは真っ先に旦那はんのところへ挨拶に向かった
番頭さん
「ただいま戻りました」
旦那はん
「おぉ、お疲れやな、どやった?今度のヤマは?」
番頭さん
「はぁ・・もひとつ割りに合わん仕事でしたな」
・・番頭さんがこれを言う場合、よほど手強い現場だった事を意味する
旦那はん
「ほうか、そらご苦労さんやったな」
番頭さん
「・・親父っさん、今後もう泥沼組に手を出すのは止めにしやしょうや」
番頭さんがそこまで言うのはこれが初めての事でその場にいた一同は皆戦慄を覚えた
旦那はん
「お前さん、儂の段取りしたヤマが気に喰わんと、そう言うとるわけやな?」
旦那はんの表情は忽ち険しくなっていった