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詩になりたかった何か。

人形(ヒトノカタチ)

作者: amago.T/

 崩れ落ちた殻の欠片を拾い集めて、涙で繋いだ。

 漏れ出た空虚をかき集めてその内に押し込めた。


 そうして出来上がったつぎはぎだらけのちぐはぐな人形が、世界を瞳に映した。


 伸ばした手は世界の一部を隠した。

 踏みしめた足が世界にその存在を記した。


 積み重ねたそれを過去と呼んで人形は同じ行為を繰り返した。

 その繰り返しを生きると呼んで人形は世界を目に焼き付けた。


 立ち止まらずに歩み続けた。

 振り返らずに進み続けた。


 終わりは何処に。

 始まりは何処に。


 人形はただ生き続けた。

 その意味も解らぬまま。

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