表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

裸足のイカロス

作者: 無口人

空を飛びながら私は思う。



先ずは寒い。

風が強い。

薄着だったのが間違いだったこと。


鳥は強い。

私なんかより力強く飛ぶ。


町は広い。

この町で人々は今も変わらずに過ごす。



ふと、憎いアイツを思い出した。


アイツは私を虐めてた。

泥を食わせ

虫をかけられ

靴を盗まれ

彼を奪われた。


でも、私は今、空を飛んでいるから、関係無い。



ふと、嫌な上司を思い出した。


上司は私を虐めてた。

書類を投げられ

責任を押し付け

紅茶をかけられ

席を捨てられた。


でも、私は今、空を飛んでいるから、関係無い。




この町で奴らは今日も暮らしている。




****




空を飛びながら私は思う。




向い風が強い。



地面が近い。



空を飛ぶ勇気があるなら

奴らを殺す勇気の方が

よほど低いかもしれないと

今更の感情。



あぁ


死にたくないなぁ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ