周辺事態法発令、そしてしきしま沈没……
米中で情勢が悪化する中自衛隊幹部を招いての安全保障会議が招集された。首相の竹崎は
「まず自衛隊の意見を聞きたい。台湾海峡で有事が発生した場合日本は巻き込まれるのか」
幕僚長の加賀は呆れたが
「日本には米軍の基地があります。ここはアメリカの不沈空母であり前線基地として活用されることが
予想されます、その為嫌でも戦争に巻き込まれるでしょう。現に先日米国から増援の戦闘機200機が日本
全土に到着しております。また佐世保に集結した第七艦隊の他の空母打撃群も日本国内の港での受け入れ
打診がありました。また中国・北朝鮮・韓国のいずれも非常招集と準戦体制を取っています。」
それを聞いて首相は少し下を向いたあと
「現在の事態を、周辺事態と判断し周辺事態法と防衛出動準備体制を発動させろ。詳しい動きに関しては防衛省と自衛隊で計画書を作り持ってこい。必要な法制があればそれも提出しろ。あと国家公安委員会及び海上保安庁に対して警備の強化を命じる。外務省は国民の関係国への出国を禁止させろ。」
こうして周辺事態法による燃料などの後方支援のほか、船舶検査などが第二護衛群を中心に開始された。
防衛省 中央指揮所
市ヶ谷台という東京都内で二番目に標高の高い場所にある防衛省。その地下にあるのが
統合指揮を行う為の中央指揮所である。過去は陸海空ごとに違う場所にあった指揮所を一元化してある。
「横須賀の第一護衛群を佐世保にって言いますけど佐世保港は現在でもギリギリなんですよ、どうするんですか。」
「この状況だやむ得ないだろ、海上待機だな。」
その時アラームが鳴った。
「尖閣諸島沖にて海保しきしまが銃撃を受けた模様。」
「どういうことなんだ」
「中国海軍のミサイル艇を発見したところ、向こうから銃撃を受けた模様」
「米軍及びしきしまの通信より追加情報、しきしまミサイル艇より対艦ミサイル2発を受け沈没した模様。レーダーからロスト……通信も1630時以降沈黙……」
指揮所が凍りついた。
「海保は、撤退していなかったのか……他に海保はいないだろうな」
「はい海保に確認したところしきしま一隻のみだそうです。あと海保より救助を行って欲しいと連絡が……」
「そんなことしたら本当に戦争になっちまうだろうが」




